昨日、出勤の電車内で。
隣に立っていた人の手が、
○×クイズするかのごとく、『♯』みたいに傷ついていました。
きっと自分でやったんだと思う。
カッターナイフとかで、自分で手の甲を切りつけたんだと思う。
別に、まじまじと見てたわけじゃないけど、
それとなく、さりげない芝居心で顔を覗いてみたら、
至って普通の、大人しそうな女の子でした。
なんか悲しかったなぁ。
不意に涙が滲むぜ。
僕は自分で自分を切りつけたことはないけど、
そうしたくなる気持ちは解らなくもないです。
痛みだけが、自分の生きてる証になってる気がしたり、
あるいは、痛みを感じることで、それが救いになったり。
あるいは、痛みを通して、誰かにシグナルを送ってたり。
うまく言葉に出来ないけど。
傷ついたものを、さも傷ついていないかのごとく、扱うことはできないけど、
傷を含めて、そっと手で包んであげることが出来たなら、
それは最善ではないか、と思ったのでした。
うまく言葉に出来ないけど。
簡単なことじゃないけど。
僕に何か出来ることがあればいい。