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高里椎奈「薬屋探偵怪奇譚シリーズ」

2015-08-14 21:26:45 | 読書
薬屋探偵妖奇談シリーズと言うものが14冊あり、
最初のものが、メフィスト賞を受賞。
最も、受賞したからシリーズ化されたのだと思うのだが。

気が付けばシリーズは終わり、
後日談的な短編集を挟んでの続編。

惰性的な意味合いもあり、
妖怪的なお話好きもあり、
長く読んできた。

内容的には特筆すべきことはないので、
「ソラチルサクハナ」
「天上の羊 砂糖菓子の迷児」
「ダウスに堕ちた星と嘘」
の3作まとめて。

基本的には、前作のおまけだったキャラ
リザベルが主人公になったお話。
妖怪が人間界でも住んでいけるように、
妖怪の悪事はもみ消し、
人間の悪事は白日の下に晒す、
のが最終目標で・・・、
色々あって、みたいなお話。

シリーズの途中から
読み始めるヒトはいないんだろうが、
追いかけ続けたファンのための小説のよう。

ずっと読んできたヒトには、
リザベルの成長や
刑事たちの成長に、
後輩やら子供やらの成長を重ね合わせて、
微笑ましい、かもしれない。
(実際そう感じたもんで・・・)

単独で読んでも、それなりに多少は楽しめるかもしれないが、
トリック的なものは、格段に落ちるし、
それほどロジック的なミステリーでもないし・・・。

位置づけ的には、やや重めの「鬼太郎」ぐらいの感じ・・・。

嫌いぢゃ無いから、今後も読むんですけどね・・・。