あおぞら日記

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車いすで外食を…

2013年05月22日 | ニュースとかなんやら
なんだか、乙武さんがとある飲食店で車いすなのを理由に入店を拒否されたとか…
結構話題になってますね~

私、これを読んでビックリしました。
ホントに、ビックリ!!!

何に?って…
レストランの店主が「車いすなら事前に伝えるべきだ」と言ったとか言わないとか…

いやいや、そんなことじゃないんです。

車いす生活してると、入れない店なんてそこらじゅうにありますから…
どうしても行きたいのなら、事前にいろいろ調べるし。
行き当たりばったりなら、入れない店はあきらめるし。
車いすの障害者に対して、そんなに優しい店や人ばかりじゃないですからね。


私がビックリしたのは…

乙武さんが、店員さんに下まで降りてきて抱えて階段を上がってほしいと言ったこと。
そして、それを断られたのが初めてだと言っていることです。

あっ、言うのは構わないんです。
手伝ってほしいことは伝えなきゃわかんないですから…

私は、車いすになって6年くらいだけど…
店員さんに、表に出てきて手伝ってくれと言ったことはありません。
いくら抱えてもらわないと入れないとしても、それを店員がやるのは当たり前ではないと思うんですよね。

私が、もしそのお店に入りたいのなら…
自分たちで入れるようにします。
付き添いの人に介助を頼むとか、入る手段があるのであればそのお店に行こうと思います。
もしくは、段差を越えるのに人出がいるときにちょっと手伝ってもらうくらいです。
抱えて階段を上ってほしいなんて、思いつくこともないでしょう…

もし、いままで本当に一度も断られたことがなく、抱えて入れてもらえてたのなら…
余程いい待遇で接してもらっていたことになりますよねぇ。
店側のその好意に感謝すべきであって、介助を断れたことをレストランの名前を出して公にするのはちょっとやり過ぎなんじゃないかと思う。

介助してもらって当然という主張はおかしい。
たしかに、車いすだから入れない店があるのは悲しい。
でも、車いすの人だけじゃなくて他の理由で入店をあきらめることだってあるわけでしょ。
子供連れの入店を断る店があったりだってするんだもん。
それと同じのような気がする…

補足として言っておくと…
乙武さんは、介助を断られたことについて言っているのではなく、その時の態度に対して言っているのかもしれませんが…
ただ、私なら介助のお願いを断れても不快にはならないので、態度そうこうという話にはならないでしょう…
忙しいから手伝えないという店側の主張はもっともだと思うから。


なんだか、そんな申し出をすることに同じ車いすユーザーとして違和感を感じてしまいました。
どちらが正しいとかではないけれど…
自分ではそんな考えすら浮かばないので、衝撃的でした。


今回のこの出来事、みなさんはどう考えますか?

車いすの人が、こんなことで入店をあきらめたりしているんだという現状が知ってもらえることには意義があると思います。
歩いている人では感じないバリアが街中にあふれています。
自分がその立場になってみないと気づくことって難しい…
そういう意味では、有意義な発言ではあるけれど…
車いすの障害者が、みんなそんな風に考えているのではありません。
社会に出るには、多少なりとも遠慮だってしてるんですよ~


それと同時に、この話って…

いままで断られたことがないのなら…
実は…
いまで十分、障害者に対して優しい社会なんじゃないかな~って思っちゃいました。

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7 コメント

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僕もビックリ (いとちゅー)
2013-05-22 20:12:18
としさん、こんばんは(^_^)。
やはり僕も、としさんと全くの同意見です。
というか、としさんがそういう感受性を持っていらっしゃることに、とても共感しました。

「してもらって当然」という態度や考え方というのは、
実は乙武さん自身が、自分は障害者であり、その立場から主張しているから、可能なことなのではないでしょうか。

それは、乙武さん自身が常に主張しているような、
健常者も障害者も同じだ、という考え方と矛盾するのです。

としさんの感じた違和感の正体は、それかもしれません。

今回の彼自身の態度は、
健常者との違いを再認識させられたために出たものだと自分は思っています。

申し訳ないが、健常者と障害者はやはり同じではないのです。
大切なのは、自分の理想を押し付けるのではなく、そういう違いがあることを認め、感謝や親しみ、信頼で繋いでいく努力、
少しでもその違いをお互いに認められるようにしていく、多様性を許容していくような努力だと思います。

「みんな同じ」なのが生きやすい社会なのではなく、
「みんな違っていること、それを認める」のが生きやすい社会だと思います。
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言えない人が多い世の中 (kirin)
2013-05-23 00:35:21
遠慮する気持ちや感謝する気持ちは自然なコトだけど…。
乙武さんのような障害を持って生まれて来たからには、それを跳ね返すようなパワーと明るさが何より大事だと思うので、遠慮は無用です(笑)

健常者の味方などしません。障害者じゃありませんが…(笑)

五体満足でも、心を病んでいる人も多い世の中! 助け合って生きなきゃ幸せとは言えない。
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どっちも どっち (伽羅ママ)
2013-05-23 09:15:23
乙武さんは 生まれた時からのハンエキャッパーで

私は 途中からだし障害度も違うし 性別も違う

この時点 
思いも不自由も重ならないこと多いと

お店の店主は 健常者
でも 2人で切り盛り とてもじゃないが手伝えないだろうし

でも 
相手が かの有名な乙武さんだったんだから
必死でお手伝いしたら
ブログやマスコミで話してくれてお店も店主も高感度UP間違い無しの打算は無かったご様子
きっと誠実なんでしょう


まぁ 感情論 売り言葉に買い言葉で揉めたあたりは これまた人らしくって(笑

健常者に 障害者
お互い優しくとかは建前で
本当のところは 感情論

もめそうな場面で どっちが引くかに尽きるかなと

優しくも無い 事無かれ主義だった私が
思いもかけない障害を持ってしまったからといって 皆優しくしともねぇ^^;

乙武さんの間違いは
自分が有名だから 人は優しいってことを
全障害者の代表のように錯覚してることじゃあないかしらと 思ってます

今回のようなことは 何処でもある話
感情のもつれ どっちもどっちだと^^;
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客あしらいの悪さ (kirin)
2013-05-23 14:27:58
この問題はひとえに客あしらいの悪さが招いた店側の落ち度だと思う!
忙しかろうが本人の所まで来たからには、予約客なのだからそのまま店主が抱えて店まで戻れば良い♪ それ位のサービス手と足がアルのに出来んとゆう懐の浅さと口の悪さが招いたツケ!

乙武さんも有名人と言うオゴリよりも、おそらく彼は生まれた時から好奇の目にさらされ、相当嫌な思いを経験して来ただろうに…。ワタシも店側の客あしらいの悪さに激怒した事があるので、良く分かります(笑)

どんなに美味しくたって、客あしらいの不味い店には行きたくない! そんな店要らない。ツブレテシマエ~
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いとちゅーさん♪ (とし)
2013-05-24 16:50:19
どもども♪

はい、私も矛盾してると思いました。
やっぱり、先天性の障害者と後天性の障害者は考えることは違うんだなとも…
健常者は障害者の不便さは理解できないけど、先天性障害者も健常者なりの悩みは理解できないもん。

私は、例え家族や友人であっても、抱えて階段を上ってくれとは言いません。
いや、言えません…

障害を持つ側も、介助者を労わるべきだと思うから。
やってと言われたら、なかなか断れないし…
断れば、非難の対象になりかねないし…

お互いの立場を考えてこその共存だと思うのですよね。
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kirinさん♪ (とし)
2013-05-24 16:56:27
姐さんの言ってることもわかりますよ。

いままで彼が社会に訴えかけてきたことはスゴイと思うけど…
でもさ、予約で電話とかしたならさ~
普通のサービスに+αのことをお願いするなら、そのときに確認とってもいいんじゃない?とも思うな。
彼が有名人でなかったら、いままでもっと断られていたと思うしね。
店側ももっと対応の仕方があったかもだけど、潰れてしまえは言い過ぎよ。

どっちが悪いとかじゃないけどね。

でもね、姐さんが「障害者じゃないけど、遠慮は無用」って言ってるのは、なんか嬉しかったりします。
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伽羅ママさん♪ (とし)
2013-05-24 17:08:42
そう、どっちもどっちなんです。
よくあること…
それだけですよね。
彼の発言は重いってことです。

だけど、一番の間違いは…
店名を出して公に訴えたことだと思うんですよね。

障害者には「手伝って」とお願いする自由があるし、反対に健常者には「断る」という選択だって自由なんだから…

障害者は弱いから、健常者は優しくしなきゃいけないわけじゃないですもんね。第一、障害者が弱いとは限らない…

今回の出来事は、障害者にとっては当たり前に経験あることを彼が「こんなことはじめてだ」と訴えたのに驚いた人はたくさんいるかと…
私のようにそんなことまで手伝わせるの?って驚いた人もいるんじゃないかと思ったり…

伽羅ママさんの言うように、誠実な対応のお店なんでしょうね。
有名人だからって区別しないところは私は好きです。
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