![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b9/02c0e2af8a08903cfb9a78df564fcbc5.jpg)
障害福祉課から身体障害者手帳と白い杖を支給され、
外出時は、今まで使っていた登山用のストックではなく、白い杖をついて歩くようになった。
最初は、白い杖を携行することに気恥ずかしさがあった。
俯き加減に歩く自分自身の姿が、情けなかった。
市役所まで歩いていると、横断歩道の手前で、女性から声を掛けられた。
「何かお手伝いすること、ありますか?」
優しい声と手が、すっと私の肘に伸びて来る。
「ありがとうございます。大丈夫ですよ。」
思わず、そう反応してしまった。
白い杖ビギナーズは、人から寄せられる善意に対して、どう反応していいか戸惑ってしまい、
気恥ずかしさから思わず、素っ気ない反応をしてしまった(汗)
その後も、外出時に、そっと手を差し伸べてくれる、見知らぬ人の善意に何度か出会った。
人から受ける善意を恥ずかしがっては、いけない。
白い杖をついて歩くということは、そういうことなのだ。
やっと身体障害者として生きる自覚が芽ばえてきて、
あぁ、これが私自身の等身大の「やさしい写真」になる。と悟った。
それから、手を差し伸べてくれる善意の「優しい手」の写真を、感謝の気持ちを込めて撮らせてもらうことになった。
おじさんの無骨な手から、道に迷い思わず尋ねた若い女性の、スマホを開いて位置情報を検索して、
その場所まで案内してくれる白い綺麗なやさしい手。
繁華街の横断歩道で、ずっと寄り添い一緒に渡ってくれた男性は、「手の写真を撮らせてほしい」と伝えると、
照れ笑いしながら「悪人の手だろう~」と掌を差し出した。
「いえ、間違いなく善人の手です。優しい手ですよ」と私も感謝の言葉を伝えた(笑)
散歩に出掛けた郊外バスの運転手さん、買い物に行ったスーパーの店員さん、携帯電話ショップのお姉さん、暖かい善意のやさしい手に感謝。感謝。
そしてお参りに行った八ツ塚のお地蔵様の優しい手にも、そっと手を重ねた笑)
四国88カ所札所の寺猫も、参拝者に寄り添う優しい肉球を差し伸べてくれた(笑)
全国戻りたい街第一位に輝く兵庫県明石市、市長の泉房穂さんの言葉が胸に沁みます。
山登りの時、ストックを突くのが嫌だった。
昨年より、年には勝てないとストックを突いている。
バランス感覚がいい。
いまは太いリハビリ用の一本杖を・・・折れた足に負担が掛からないようにのようだ。
遠慮は要らない、人にすがるのも人生!
ランスケさん、八塚古墳や生目神社、そして人を頼りにすることも回復の手段だと思います。
初めて分かることの素晴らしさを体感しましょう。
厄介ですね。
治療は手探りみたいですが、必ずいい
方向に向かうと思います。
今回の差し伸べられた手の写真から
「優しさに包まれたなら眼に写るすべてのものは
メッセージ」って歌がリフレインしました。
素直にそう思いましたよ。
鬼城さんもですが、時とともに良い方向に向かって行く事を願ってます。
その様相がガラリ変わります。
人生残り少なくなった晩年期に、
視野を半分以上欠いた障害者になったことを嘆くよりも、
そのことによって、健常者の頃は見えなかった世界が見えてき始めたたことを言祝ぐべきだと思うようになってきました((笑)
今、コロナ禍以降、世界は大きく変わろうとしています。
その潮流となろうとしているのが、世界の若い人たちを中心とした新たな「利他主義」の流れです。
この動きは日本の若い人たちにも伝わり繋がっています。
利己的な新自由主義の自己責任世界から、
弱者がお互いを支え合う共生の利他主義の世界へと。
長生きしてみるものです。
世界を覆った感染症の厄災の後に、こんな世界が見えて来るなんて(笑)
今読んでいる「利他とは何か」お薦めです(笑)
同じ時代を生きたもの同士、love&peaceの世代には
共通の認識や言葉があるので分かり易い((笑)
それと同じように、ジョン・レノンの「イマジン」が
コロナ禍以降のトレンドです。
想像してごらん?
世界の若者に広がる新な利他主義の流れも、
想像してごらん?から始まります。
ジョン・レノンは、やっぱり偉大です(笑)