そろそろ四国山地の自生地ではキレンゲショウマが咲き始めている頃かもしれません~
一属一種の生きた化石と云われる非常に希少な植物です~
石鎚山で発見された時の牧野富太郎と当時の植物学会とのエピソードは、
図書館の資料室で、山の古い文献を当たっていた時に目を通していました~
石鎚山のキレンゲショウマの自生地は、テンニンソウ群生地の中の土壌の脆い場所なので
一度撮影してから、ほとんど足を踏み入れるを止めました~
そういうデリケートな植物なのです~
宮尾登美子のベストセラー「天涯の花」で、その存在を知られるようになってから、
生きた化石を持ち帰り植栽する人が増えたようだ~??
きっと、その無神経さを牧野富太郎も嘆いていることでしょう~
レンゲショウマと似ているということでキレンゲショウマの名称が決まったようですが、
四国には咲かないレンゲショウマを、
私は東京在住の頃、関東周辺の花の山として有名な三つ峠山のブナ林で
偶然出会い撮影していました~
初めて見た時、
木漏れ陽に揺れる、その透き通るような質感の繊細な花に惹かれました~♪♪
ボタッとした分厚い質感のキレンゲショウマもよりも、
植物としての希少性を差し引いても、
私はレンゲショウマの繊細さに惹かれます~
植物は、その進化の過程で、根付いたその場所を生存のためのニッチと定め、命を繋いでいるのです~
綺麗だからと自生地から無暗に持ち帰り、生育環境の違う場所で植栽するのは止めましょう~
透明感ある花ですね。
希少植物が多い中、乱獲も多くなっているようです。
ちなみに世界に一箇所しか無い「トキワバイカツツジ」、盗掘で某サイトで売り出されていました。
他では育たない。
今は売り切れの表示が・・・
生きている場所で育つのが最高ですね。
撮るのは写真・・・荒らさないように気をつけて!
そうやって売買されているから(需要がある)
絶滅が危惧される希少植物が
山野から姿を消してゆくのですね~
瓶ヶ森の山小屋の管理人だったOさんに、
登山者の帰った夕刻に段ボール箱を持った怪しげな人が瓶ヶ森林道周辺をうろつき高山植物を段ボール箱に詰め込み持ち帰っている~
という話を聞きました~
久万高原の道の駅では、貴重な山野草が売買されているみたいですね~
需要があるから供給がある~
山紫水明の美しい日本の自然風景が失われてゆくのも自明の理の果てしない人間の経済活動優先と
倫理観の喪失です~
その結果が、2023年の夏、世界中に記録的猛暑をもたらしている気候変動、地球温暖化現象の猛威です~
天気予報を見ると、
しばらく軒並み体温に迫る猛暑日が続きます~
この猛暑、秋まで続くという長期予報も出ています~
エアコン嫌いの私は、
毎日網戸越しの天然の涼風頼みの
朦朧とした頭で家事をこなしています~
無事、夏を越せるか~
今月晦日の夏越しの大祓い、茅の輪くぐり頼み~
何とか一年ぶりの墓参も果たしたい~