花異変
石鎚山の春告げ花は曙躑躅(アケボノツツジ)だろう。
4月の面河渓の開花から始まり、例年、5月20日頃に山頂周辺まで上がってくる。
山頂周辺のアケボノツツジの名所は、南東斜面の柱状節理の岩尾根、墓場尾根だ。
当たり年には岩尾根がピンク色の斜面と化す。
今年は全体にツツジの開花状態が良いようだ。
墓場尾根への期待感が高まる。
雨上がりの日曜日、masaさんと石鎚山へ登った。
弥山で夜明けを迎え、天狗尾根を越えて南尖峰から墓場尾根へ下る。
途中の天狗尾根も、花期は終盤だが、まずまずアケボノツツジが咲いている。
ところが墓場尾根へ辿り着いて驚いた。
まったくアケボノツツジが咲いていない。
青々とした新緑の風景が、そこにはあった。
そして、なんと石楠花(シャクナゲ)とミツバツツジが満開なのだ。
石楠花はアケボノツツジの後に咲く花。
目の前の光景に唖然とした。
その後、ネット情報やその日、石鎚で出会った山の常連さんたちの話を総合すると、
今年の墓場尾根では、アケボノツツジが咲いているのを見た人が誰もいない?
5月に入って2度寒波が山頂周辺を襲い霧氷や積雪があったと聞いている。
寒波の襲来でアケボノツツジがダメになったのだとしたら、
天狗尾根のアケボノツツジの開花が理屈が合わない。
最後に墓場尾根へ通い続けている盟友、菅さんに連絡してみた。
そうしたら、なんと墓場尾根のアケボノツツジは、例年より2週間早い5月3日に満開になったと云う。
ここが南側に面した斜面であることと4月後半の異常に高い気温(連日の夏日)が影響したのだろうか?
そして4日の雪と霧氷で、すべて散ってしまったらしい。
菅さんは満開のアケボノツツジと雪景色という凄い風景を撮影したようだ。
う~ん、やっぱり通い続ける人が千載一遇の風景と出会えるのだ。
偶然になんかに任せていると、いつまで経っても奇跡のような風景とは出会えない。
分かってはいるのだが、持続することは、なかなか困難だ…
(掲載した石楠花は東稜の咲き始めた石楠花。星空は夜半の石鎚スカイラインで)
医療費の自己負担額が年々、上がってゆく高齢者にとって厳しい時代です。
お金が無くても保険証が無くとも病院は受診できる
この情報は重要です。
ぜひ拡散させてください。
https://news.yahoo.co.jp/byline/fujitatakanori/20140221-00032867/
私たち風景写真を撮り続けるカメラマンは、環境の変化の最前線にいますからね。
気候変動の現実を記録するのも私たちの勤めだと思っています。
でも今年の花の開花時期が、益々分からなくなってしまいした。
雪景色のアケボノツツジは滅多に見られません。
それが墓場尾根となると(四国最後のアケノボノの開花時期)
誰も撮影してことのない風景としての希少価値が倍増します。
そういった千載一遇の風景と出会うためには、同じ場所に何度も通い続けなければなりません。
misaさん、でも同じ場所に根気よく通い続けることは想像以上に困難です。
人は目移りしやすいし飽きやすいですからね(笑)
十数年前に、このまま毎年、異常気象が常態化すると、
それを当たり前のようの受け入れるようになる。
とブログ内で警告しましたが、それが現実になって来ました。
改めて、自分たちが気候変動の時代を生きているのだと自覚する、今回のエピソードでした。
植物は環境の変化を逸早く生存の戦略として具現化しますからね。
またそれを記録するのも私たち自然写真撮影者の勤めですね。
半年ぶりの石鎚山、やっぱり山の空気感はいいです(笑)
できませんでした。色々考え 雪や霧氷がなければ もしかしたら
5日にお目にかかれてたのかもということでまた来年頑張って
楽しみを残しておきたいですーーー
行こうかどうしようか迷った日だったので良く覚えています
晴れたら夏日、降ったら花冷え・・・
おかしな気象状況が続きますね
霧の中のツルギミツバ狙いで先日瓶を歩きました
満開は月末ごろと思われますが時間が止まった様なモノト-ンの世界から1時間ほど白い雲飛ぶ青空を楽しみました
先ずは出かけないと始まりませんね
しかし花付きは例年に無く良いと聞いています。
石鎚に関してのニュースはランスケさん・・・
しかし、通い続けなければ、曙ツツジに会えないとなると弥山で生活しないといけませんね。5月3日ですか?
この日、篠山に登った人は花は無く、新緑の曙ツツジだと聞きました。
4月20日頃満開だったそうです。
石鎚の墓場尾根の曙ツツジは駄目だったようですが、写真は相変わらず、素晴らしいの一言!
久しぶりに石鎚「ランスケワールド」ですね。