Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

星の河を渡る

2012-11-11 | 風景
午前三時に目覚めた。 仄かな薄明りが天幕越しに闇の表層から滲むように淡く射していた。 昨夜は日没後、深い霧が降りて、一寸先も定かでない漆黒の闇が山上を覆った。 秋も深まったこの時期、日の出の時刻は六時半と遅い。 まだ夜と朝のあわい、夜の底から曙光の気配を感じるには早過ぎる。 訝しく思い、天幕のジッパーをおろし、光の在り処(ありか)を求めた。 東の山の端に三日月が、ぽかり浮いていた。 . . . 本文を読む
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