この映画は効きました。 頭が、からっぽになるような気持ちの好い脱力感。 エンディングの「クレージー・ラブ」が流れるまで、ぼーっと過ごせました。 . . . 本文を読む
山でも、ずっと考えていました。 ぐるぐる途切れることなく頭のなかで想いが巡っていました。 一番腹が立つのは「低線量被曝」という言葉のまやかしと放射線学者たちの悪質な嘘の羅列です。 . . . 本文を読む
梨木香歩の「不思議な羅針盤」を読んでいてSustainability サスティナビリティ という言葉に出会った。 用語解説で貼り付けたウィキペディアが示す通り、「持続可能な」という、限られた資源のなかで生きてゆくための指標となる大事なキーワードだろう。 . . . 本文を読む
実はお遍路ロードムーヴィとして忘れられない想い出の映画、「旅の重さ」を、
先日、近所のレンタルビデオ屋で発見した(2005年再発)ことから始まる。
さて、想い入れの強かった「旅の重さ」は正直、がっかりした。
導入部の和製クロード・ルルーシュといわれた斉藤耕一監督の映像は鳥肌が立つほど凄かった。
こんなに魅力的なロードムーヴィのイントロダクションを持 . . . 本文を読む
今夜、新作レンタルで観終えた。
タイ映画「ブンミおじさんの森」
不思議な時間の流れを経験する。奇妙に心地よい映画。
タイ・ラオス国境に近い森の夜が、ほとんどを占める。
死者や精霊と同席し、前世の記憶を回帰し、星空のような鍾乳洞を彷徨い、
ゆるやかな日常が並列する奇妙で可笑しな時間…
こういう映画の登場を待っていたのかもしれない?
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1991年公開当時ロードショーの大画面で観た。 たぶん渋谷109のレイトショーだったか? 20年ぶりに観たこの映画、色褪せるどころか、いっそう輝きを放ち衝撃のラスト・シーンまで アメリカンドリーマーの代名詞、サンダーバードのオープンカーと共に一気に駆け抜けた。 . . . 本文を読む
今更、このカルトムーヴィを紹介するのも気がひける。
2002年公開のデビット・リンチ監督作品「マルホランド・ドライブ」
その一筋縄ではゆかない難解さ故、数多の謎解き、作品解釈が、ずらり並ぶ。
私が、これらと同じことを試みても、詮無いこと。 . . . 本文を読む
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督作品「ドッグ・ヴィル」は、
はっきり言って出口のみえない救いようのない映画だ。
映画からカタルシスを得ようと思われている方にはお薦めできない。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」には、まだヴョークの歌声に自己投影して全体を覆う閉塞感から
気持ちを逸らすことが可能だったが、「ドック・ヴィル」に逃げ道はない。
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この一カ月ばかり、ずっと映画(DVD)を観続けている。 私は一時期、TV、映画等の映像から、まったく遠ざかっていた期間があった。 それは、凡そ15年から20年くらいの長い時間だったと思う。 . . . 本文を読む
話が前後する。 お彼岸の墓参と映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を同じ時系列で語る矛盾を許してもらいたい。 私には、どちらも同じ痛みをともなう風景だから。 秋晴れの、その日、迎えに来てくれたほっほさんの車に乗って南へと向かった。 こうして彼と車を走らせるのは、おそらく20代の帰郷以来じゃないだろうか? あの頃も車内には音楽があった… . . . 本文を読む