Tosh!'s Blog

ただ生きるな善く生きよ(ソクラテス)

てんびんばかり

2011-09-25 18:31:50 | 人生

誤摩化さないで そんな言葉では 僕は満足できないのです
てんびんばかりは重たい方に傾くに 決まっているじゃないかい
どちらも もう一方より重たいくせに
どちらへも傾かないなんておかしいよ...
河島英五「てんびんばかり」より

私は十把一絡げに判断しないと申した。男は...。女は...。日本人は...。異邦人は...。官僚は...。政治家は...。と一括りで語るのは好きでない。が、そう云う文章で書かざるを得ない事もある事は重々承知であるし、そう云う文章に接しても必ず例外はあると何時も思う。

島田紳介引退騒動で、未だにゴシップネタが絶えない。が、引退会見の後、会見内容が納得いかないとTwitterでツイートしたきり触れていないが、暴力団との関係で辞めるのなら演歌界は概ねアウトだろうし、大物芸能人も多数がアウトだろうし、キリがなくなるとお喋りのネタになる。取り締まる側の警察だって内偵捜査や諸々で親密交際も有ろう。線引きは曖昧だ。弁護士はどうなるの?

暴力団排除条例は2011年10月1日をもって、東京都、沖縄県(予定)が加わり全国が揃い踏みとなる。条例は各都道府県で規定はマチマチ。全国化するのだから、条例ではなく法律にすべきである。「親密交際者」認定するのも一部自治体(の警察)であり、東京都が行う金融機関からの融資を受けられなくなる規定はインパクトが有るが、そう云う規定のない自治体に行けば融資を受けられるのだから、全国化しないと意味は無い。

概ねこう云う条例は(明記してあるが)「排除」であって、簡単に言うと「あっちへ行け」と云う村八分的発想であって、それこそ人権無視である。暴力団構成員であっても、驚く程優しい人も居るのである。警察とて、役人とて、教職員とて、悪事を働く者が居るのと同じ。村八分的差別を受ける者が暴力団組織に加わる事は事実なのだ。皆も良く知る山口組は差別(同和問題)や在日朝鮮人差別なくして語れなく、構成員の8割~9割がそう云う人達であるとされている。差別されて暴力団構成員になり、また差別されるのだから、彼等の心中は穏やかでなくなる。

オウム事件の時も、麻原彰晃(松本智津夫)の子供等を受け入れないと云う自治体が有った。住民票を受理しないとは法律違反であり、勿論裁判で自治体は敗訴する。合格した大学や転校に依る入学拒否等の差別も受けており、それら学校側も敗訴する。法を犯していない子供に責任があるか?憲法違反である。

私は悪行は非難するが、人を非難しない。どんな極悪人にも良心はあると申したし、行いを正す事は可能だと信じている。が、死刑廃止論者ではない。行った悪行に対する罪は償わなければならない。殺人を行うて被害者の人権を絶ってしまったのだから、人権を楯に死刑を回避する事は良しとしない。死刑が嫌なら殺人を起こさなければ良いだけだ。「命」は尊いと思うからこそ、その代償は「命」でと思う。

差別する側も差別される側も、何処か心の弱さを感じるし、卑屈さを感じる。差別は倫理的に間違っているのだから、そこに気付けば差別は出来ないし、される側も指摘出来よう。感情で物事を判断するから道を外すのである。「感情」でなく「感性」を保って生きよう。人は皆「お互い様」で生きている。

1時間800円のコンビニのバイト、レジで方や80人を捌き、もう一方は40人しか捌けない。公平であろうか?拘束時間が同じであれば同じ給与であるのは当然か?80人捌く人が電車通勤でそれも自腹で、40人を捌く人は徒歩数分の人であっても、時給は同じであるべきか?もし、80人を捌く人の方にはクレームが毎日あったならばどうか?

2人だけでも「公平」を計るのは難しい問題だ。何千人、何万人と勤める大企業、国民と云う単位なら尚更だ。「公平」や「平等」なる言葉が有るが、それは無理な話だ。それぞれに「概ね」と云う言葉を冠すれば通用するかもしれないが、私は「公平」や「平等」は幻想だと思う。理想であって現実ではない。現実は「不公平」で「不平等」だと認識すれば、不満は生まれまい。世の中そう云う物だと割り切ってしまえば、不満なる負のエネルギーを浪費する事もあるまい。

何かしらジャッジメント、判断、決断に於いて「公正」は必要だよ。「公正」は誤摩化しや不正の無い事を指すからね。故に、弁護士のバッジには天秤が描かれている。

「評論・批評」を生業とする評論・批評家が居る。「評論・批評」とは是非や善悪を評価する事だが、批判や酷いと批難に終始するから嫌いだ。そんなに偉そうに言うのなら貴方がやれば良いとさえ思う。実際、政治評論家だった舛添要一氏は政治家に転身し厚労大臣も務めたが、あまり実績をあげたとは言えまいね。政界に入り、実態を内部から知り、トーンダウンした感は否めない。年金問題で「盗人は牢屋に入ってもらう」と刑事告発を約束したのに実行されていないのは非常に残念だ。「公正」が抜けている。私も批判ばかりじゃいけないね。舛添氏は厚労省官僚と対立しても、議員立法で薬害肝炎問題の一律救済を成し遂げた。良い処も勿論ある。その人が関心をよせる分野で活動する事は概ね世の為に良い事だと思う。

このBlogでも「表裏一体」を強くプッシュして来た。良し悪し、メリット・デメリットなる評価は個々人バラバラであり、或る人に取ってはメリットでも或る人にはデメリットである。ただ、物事を捉える時に、ネガティブでなくポジティブに捉える方が精神的にも、周りの人達に取っても「幸」をもたらすよ。

笑顔で生きて行こうではないか。...但し、能天気ではいけないよ。バランスが肝要。

ついこの間、比較的好感が持てると評した毎日新聞は毎日jpで「ゆがむ原発行政」と独自取材かな?電力会社の政官民癒着を報じている。襟を正し始めたか?腹をくくったか?裏で何が起こっているのだろう?まぁ、韓国の2倍以上する電気料金が色んな工作に使われていたのが良く分かる記事だ。よく書いたと誉めて於こう。

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