前エントリは体調芳しくない中で怒りを活力に書き殴った。故に、補足を交えつつ記して於く。
普段、ネットの友達に挨拶を終えてから私の1日は始まっていたが、友達には申し訳ないが挨拶は御座成りになる様な気力の湧かない状態でしたくない。Blogを記せるのだから挨拶くらい出来るだろうとは、ちと次元が違う。上手く説明出来ない。御免。
言葉に依るコミニュケーションは難しい。その言葉に正確さを上積みするなど、同じ会社の同じ職場で永年その人也を観ていても齟齬が生まれるから非常に難しい。言葉と云うものはそう云うものだ。
「何年何月何日何曜日何時何分…」なんて言ったか言わなかったの議論に持ち出されると辟易していた幼少期を思い出すが、言葉の揚げ足取りには意味がない。私は或る人(誰でも)の発言は必ず裏読みもする。裏読みと云っても様々で、性格や環境や言葉の解釈具合やら、自分に可能な限り発言の意図を忖度する。感情抜きでないと客観性が失われ主観的解釈になる故、感情は押し殺す。勿論、神でもないし聖徳太子でもないし、凡人だから限度はあるが、努めて私が求める公正さを私が失わない様には気を使う。
国語辞典ですら、出版社の違いで解釈に幅(小学館はかなりユニークだったりする)がある。所詮、言葉などそう云うものだ。が、言葉なしではコミニュケーションに支障を来すのは言うまでもない。言葉の定義に一応はコンセンサスがあるものとして社会は成り立っている。
が、そうでない一例を挙げてみよう。一連の遠隔操作ウィルス事件での一コマ。2013年7月10日司法記者クラブにて片山祐輔容疑者の弁護人佐藤博史弁護士が語った内容から。
「6月28日午後4時からですね、稲川龍也東京地検次席検事が記者会見なさってた訳ですけども…私自身は翌日新聞でこう云う事を仰ったんだなぁと云う事を知った訳ですけれど、驚いたのは…予断(注:と偏見を)を持たないで証拠をみて貰えば片山さんが犯人である事は判って貰えると思う…立証には自信がある…予断を持たないでと云う言い方はですね、皆さん(注:記者クラブの記者達)どう受け止められたか知りませんけれど…弁護人が言う言葉ですよ。犯人ではないかと予断を持ってはいけないと。予断排除の原則とはそう云う意味でして…」
【予断】よだん…なりゆき・結果を前もって判断すること。予測。(ス-パー大辞林)
【予断】よだん…前もって判断すること。(広辞苑)
「検察官が予断を持たないで証拠を見て下さいってことは、もしかして片山さんは無実じゃないかと思ってみて貰っちゃ困りますと言っている訳ですよ」
一見、検察が「予断を持たずに」と云う事は、推定無罪を言っている様にも聞こえるけれども、違う。その後、立証には自信があると言っている事からして、佐藤弁護士の解釈が正しい。検察は犯人であるとして立件し、その証拠は犯人である立証に使われるのだから、証拠を予断なくみて貰えればと云う言葉は明らかに推定有罪が透けて見える。予断・偏見と云う言葉を使ったからには、片山氏を無罪だとみる者は偏見を持っていると言っているに等しい。
稲川龍也東京地検次席検事が「予断・偏見を持たずに」と云う言葉の意味を正しく理解しているのなら悪意があるし、正しく理解していないのなら無能でありもう一度国語を勉強し直せと相成る。
私も佐藤弁護士同様検察の云う証拠をみている訳ではないが、世間に出ている情報だと片山氏も無実だと思っているが、稲川検事曰く、私も偏見を持っている様だ。
新聞テレビ等は見ていないが、マスコミも警察・検察の主張を鵜呑みにしているのだろうし、そうでなければ、逮捕前に片山氏に接近して隠し撮りなどしやしまい。マスコミだけ見ていれば片山氏が犯人であるかの様に思い込んでいる事だろう。警察・検察同様4件の冤罪を報道しまくって、今回も真犯人逮捕として報じてしまって今更冤罪でしたとはバツが悪くて報じにくいだろう。佐藤弁護士の記者会見もネットでは何回も見て来たけれど、マスコミがしっかり報じているとは聞いていない。警察の張り込み中にマスコミが動きだし盗撮までし始めたから、警察も逮捕せざるを得なかった状況に追い込まれたとも聞いている。或る意味マスコミが騒ぎ過ぎるので警察や検察を暴走させている感も否めない。マスコミが冤罪を生む温床の一端でもあり、私は今のマスコミが嫌いだから買わないし見ない。
そんな嫌いなマスコミでもテレ朝モーニングバードの「そもそも総研」玉川徹氏は高評価している。テレ朝だと渡辺宜嗣氏も好きだなぁ。テレ朝のHP暫く振りに見たら、渡辺宜嗣さんカムバックしてるんだねぇ、全然知らなかった。
さて、話を本題に移しましょう。前エントリの順番通りに追記して行きます。
原子力規制委員会委員長は国会で一悶着ありましたが野田内閣で任命され、その後、天皇陛下から任免を受け認証されています。私は国粋主義者でも右翼(戦前は反国家主義者だったのだよ)でも反対の左翼でも共産主義者でもありませんが、天皇陛下は雲上の人、国民の想いを背負っている重さは私になど計り知れません。震災直後の被災地訪問でも被災者と同じ目線でと膝を落として寄り添い労われている光景が忘れられません。その一方、東電の役員達は立ったまま頭を垂れるだけ、遂に避難している方々から怒られ正座させられるとは、人として尊敬出来るか否かは比べるまでありません。その天皇陛下から認証された、委員長があの為体で天皇陛下にどう顔向け出来るのかと問うてもいるのです。それは歴代総理含め大臣達も同じです。天皇陛下が雲の上の人でなくとも、会社に置換える事で説明出来ます。会長から子会社社長に任命された。会長にどう報告出来るのですか?と云う事です。
株式会社じゃないから、株主から経営責任を問われる事もない行政の一機関故に、当事者意識のない事は由々しき問題です。だから私は怒りが込み上げるのです。
当事者意識のない問題として、もう一例挙げます。
YouTubeで見ました。20130606 ~第38回全国公害被害者総行動デー[東京電力・政府合同交渉]と云うタイトルです。人に依っては、交渉団体がどう云うイデオロギーで動いているのか気になり、信用ならない団体と見る向きもあるでしょうが、私はそう云うイデオロギーは持ち合わせていませんので、何とか省の役人みたいに「左翼のクソ」など思いもしません。
映像は時間があれば見て下さい。場所は日比谷公会堂の様ですが、壇上に東電・政府役人が並んでいます。交渉団体から話が始まり、先ず東京電力、法人としてちゃんと謝罪しなさいと云う声が上がり、答弁し始めた東電社員を見て私は思いました。私が東電社員ならとても壇上から返答出来ないし、そもそも謝罪するのなら壇上に席が用意されていても其処に座れる心境じゃなく、壇上の前に立っったままだなぁと思い乍ら見ていたら、前エントリの委員長同様ペーパー読み読みが始まり、申し訳ないとは言うものの誠意は微塵も感じません。遂に会場から「壇上から降りなさい」と声が上がり、答弁中の独りだけが壇上から降りたのに他の東電社員は鎮座したまま。ありゃりゃと思っていたらやはり会場から声が。「何だ一人だけか」
東電は電力会社でもトップですから、営業先に迷惑掛け謝罪した事もないのでしょうなぁ。と、感じてしまう程、更には謝罪に来た取引先にはビジネスマナー云々文句を垂れて、天狗になって来た事は容易に想像出来ます。東電社員達全員は壇上から降りましたが、言われなかった政府役人は壇上に鎮座した侭(一人だけの後の返答で一度壇上から降りましたが…)。
冒頭から言葉の難しさを記しましたが、行動を伴わない言葉など、姿勢を見せない言葉など伝わる訳もありません。
「うつ」で喜怒哀楽も平坦で感情の起伏が殆どない私でも、前述謝罪要求の前に切実な声を挙げていた福島の農家の方(名前はここに記しません)に同情し涙が溢れました。
話はちょっと逸れます。名探偵コナンと云うアニメが流行っていました(今も?)が、死人が出ているのに淡々と話が展開するのには、もの凄く違和感を覚えました。モノクロからカラーテレビに変わりプロレスの流血シーンを見ただけでショック死した人がいると云われたこの日本も、人の死に対し随分と麻痺してしまったものだと、首を傾げるほかないと、私はお手上げです。私の感覚はもはや平均的な日本人のものではない様ですから、時代遅れの骨董品扱いされても反論の余地はない様ですね。
話は戻しまして進めましょう。東電HPでは「燃料取り出し用カバー」と呼んでいる、巨大な鉄骨構造を支える土台である基礎工事にコンクリートパイルを打ち込んでいない様だと記しました。恐らく、その建屋の下には圧力抑制室付随の地下構造物があるのでしょうから、打ちたくとも打てないのではないかと思います。ネットに出回っている原子炉構造図等では本当の処、どうなのかは判断出来ません。原子力発電所は防犯目的もあるでしょうが、秘密が多過ぎて表に出ている資料がその侭通づる程甘くはないと思います。また、東電HPでも基礎の下は改良地盤としか記されて居らず、細かな工事内容は判りませんが、土台ごとと云う私の心配は払拭しきれる材料は見当たりません。
「放射能で被害がない」と言い張る田母神氏に入れ知恵したのは恐らく高田純と云う人。札幌医科大学教授(放射線防護学)と云う肩書きらしいけれど、過去を探ると私は信用出来ない。
彼等の論拠は低量放射線は身体に良い。福島は低量。故に福島は安全である。と、端的に言うとそう云う事らしい。
私だって知っている。人間の身体は様々な元素で構成されているが、カリウム40や炭素14と云う放射性物質も構成元素の一つであり、大人でおおよそ5~7,000Bq(ベクレル)の放射能を持つ。
ラドン温泉や、古い火災報知器、テレビのブラウン管やら時計の蛍光・蓄光塗料等様々な形で放射性物質が使われている事も、自然放射線も勿論知っている。
が、私がこのBlogに再三に渡り記している事は、表裏一体、メリット・デメリットはどんな物にも必ずあって、薬だって毒だって匙加減なのだ、バランスを欠いちゃ駄目なのだと言って来た。
ウラン鉱床・鉱山にある天然ウランもそれがウランであると名付けられる遥か以前から、例えばアメリカインディアン達が奇病が発生するから近寄るなと伝承して来たのだ。その天然ウランもウラン235だけ(残りかすのウラン238は劣化ウランと呼ぶ)に人工的に濃縮した莫大な放射能を有する物に作り替えているから、自然との対比など話にならんのである。
資源屋は資源屋で石油の枯渇は説明するがウランの枯渇(埋蔵量)は全然引き合いに出さず、片手落ちで推進すべしとするからこれまた話にならん。
で、YouTubeで見たのだが「福島を飛んでいる鳥が放射能で死んで落ちてないでしょ、魚も死んでいないでしょ」と田母神氏は言う。成る程と納得する様じゃ困る。水俣病になった人達は死んで浮いてる魚を食べていた訳じゃあるまい。それでも水銀汚染された魚を食べて病気になったのでしょう。最初に魚を食べる猫がやられて、おかしいねぇと言っているうちに人がやられて。
放射性物質の多くは放射線に依る影響と重金属としての影響があると考えられる。放射線の影響だけじゃない事を付け加えて於く。
原発賛成派も反対派も極論を言う人が居るし、反対すれば「左翼」のレッテルを貼りたがる。小出さんや武田さんが左翼だとは思わないが、原発推進派に言わせると「左翼」らしい。私も「左翼」なんだろうねぇ。それに加え「対案も出さないで文句垂れるな」と言われる。
私は輸入している石油・ガス等のシーレーン確保の為にも、国防は大事だと思うから国防軍には反対しない。シーレーンが頓挫したらどうするんだと言われるが、ウランだって大きな意味ではシーレーンで運んでいるからそう云う反論は的を射ていないと思う。核燃料輸送船には恐らく米原潜がついて廻っているのだろう。そう云う表立って計上出来ないコストが掛かっているのだろうと想像出来るが。
太陽光発電も駄目だと云うが、日本は欧州と違って(欧州は暖房も電気が多い)夏場の冷房がピーク電力の主要因であるなら、もっと普及すれば太陽光発電は少なくともピークカットには寄与するんじゃないかい。
そもそも原発増設ありきだったから再生可能(この呼び方は好きでない)エネルギーの研究も予算が付かずに蔑ろにされて来たのじゃないのかね。陰謀論では既得権益者に不利な研究を成功させたのか、成功しかかったのか迄は知らないが偉大な発明家ニコラ・テスラが干されたのも、似た様な理由からだろう。
前述資源屋と記したのは元三井物産原子燃料部長の小野章昌氏。太陽光と風力は発電の変動が激しいのでバックアップに火力を同規模導入せねばならないと言っている。それには反論しないし、ごもっともだと思う。それに加え送電網をアップグレードに18兆円程掛かるらしい。たぶん欧州(ドイツ?)の例を出して居られるんだろうが、40兆規模だそうだ。
見方を変えると40兆規模の市場が出来るのに食指が動かないとはやはり原発の方が旨味があるのだろう。若しくは、利権が他所に行くから反対なのだろう。
40兆円が無駄の様に言われるが、前述核燃料輸送船に乗ってるコンテナもダミーだらけで、そのダミーコンテナも輸送してと、原発も相当無駄をやっている。そう云う無駄が利権なのじゃないのかね。旨味なのじゃないのかね。原発の無駄を隠してそれ以外を無駄だとは理解に苦しむ。
メリット・デメリットはどんな事にも必ずあってとは先述したが、この人達は原発にはポジティブな事ばかり並べ、それ以外にはネガティブな事ばかり並べるから偏っている。私には、はいそうですかと納得出来ない。
蓄電池の開発もだいぶ進んで来た。それらと制御システムと、スマートグリッドが進めば、風力や太陽光の不安定電源も懸念は少なくなる。日本はそこにリソースを注ぎ込みさえすれば何でも出来る子。日本の技術力を侮って貰っては困る。
風力発電の振動もダンパーとか組み込めば解決可能。不可能じゃない。ハワイにあるすばる望遠鏡の鏡は自重でたわむので、裏側にコンピュータ制御のダンパーが組み込まれている。用途が違うが制御技術と云う分野はピカイチだ。出来ない筈がない。
福一の事故収束だって出来ない筈はない。
が、どうだ。福一の事故の後始末は。原発反対に「対案示せ」と云うのなら、最終処分所や事故収束の知恵を出してから言えや!
自分達が生きている間に収束は難しいだろうが…って、いけしゃあしゃあと抜かすな!自分の墓にも放射性廃棄物を持ってけや。
福島瑞穂はお花畑と揶揄したが、オマエらの頭の中はカビが生えとる。カビコロニーじゃ。
オリンピック招致など辞退した方が良いよ。と記した。放射能汚染の被害者でもあり、日本国民として海外には加害者だと云う思いが私にもある。福島の農家などはもっと悲痛だ。規制値100Bq以下だったら出荷するけど、自分じゃ食べない。今まで安心安全な食べ物提供していて収穫の喜びがあったけれど、今は罪の意識がある。収穫の喜び・活力なんてない。そう聞くと泣けて来る。
安倍総理もオリンピック招致プレゼンテーションで「アンダーコントロール(管理下で)」、現在も過去も「セーフ(安全)」だと言い切った。今後、中国・韓国で原発事故が起こり放射能の影響が日本に来ても何も文句を言えなくした。放射能なんか怖くないのなら、世界に向けて説得して下さいよ。日本人がぎゃーぎゃー騒いでると「何言ってるの?馬っ鹿じゃないの?」と言われるくらいに。
先の高田純氏が福一の門まで行って写真撮って来て、彼曰く「αカウンタ(なんじゃそりゃ?)」で測ってプルトニウム無いって言い切ってますし、福島県民は自然放射線以下だと言い切ってます
。そのYouTube映像にはSuperMushroom88さんのコメントばかりが張り付いていて、ICRPも仮説を盲従して机上の空論を云っているのであって危険視する人達は悉く売国奴。
もうね、好きにして頂いても良いですが、デマならデマでケジメをつけましょうや。曖昧な基準や規制があるから皆が混乱するのです。そう云う法律や規制を撤廃してみせて下さいよ。私は御用学者だと思っていた澤田哲生東京工業大学助教ですら、高田純氏に今避難している16万人は何の為に避難させられているんですか?と聞いていたから驚いた。そうだよ、何の為に避難させられているんだよ。高田純氏曰く2012年3月、浪江末の森(20km圏内)に2泊3日して線量測って推定年間線量17ミリシーベルトだから帰還可能だそうです。
だから、今の法律の年間1ミリシーベルトを引き上げたいだけ(斎藤修原子力学会シニアネットワーク部会運営委員・放射線問題検討委員会主査は100ミリシーベルトまで安全だと言っています。)引き上げる法律改正しろよ。小出さんも武田さんも法律を守らない事を一番怒っていらっしゃるのです。
…ここまで記すのに1日掛かったヨ。疲れた。