現在、楽しい悩みを抱えている。
それは、我が家の【主木】選定である。
白川砂の海に浮かぶ島(そんなに立派じゃないかな~(^^♪)に、
シャラ(通称:夏ツバキ)を植えたのだが、植込みの手抜きが露呈し、
立ち枯れぎみ そこで奮起一番。
-主木【桜】編、長く続く話-
主木選定にあたり、先ず浮かんだのは、
『老後、日向ぼっこしながら見守りたい木がいい。日本の国木【桜】』
桜は、親父が自分の節目に植えてくれていた。
町会の会館のは小学校に、交差点のは高校に、それぞれ入学した時に、
染井吉野を植えた。今でも地元の花見会で重宝している。
庭として、桜が主木というのは風変りだが、親父の代から自分と妻、
そして次世代へ。そんな勝手な想い・・・。
しかし、どうも決断しきれない。
というのも、桜の寿命は、一般的には人より遥かに長く、かなりの大木となる。
近所の桜は、どこに○○桜があって、○○桜は、どこの山にある。花見なら
あそこが狙い目だ。とか。そんな大好きな桜であっても、こと小さな庭となると、
おいそれとエンターキーが押せない・・・。
そこで文献を読み漁り、品種特性(樹高、樹形、咲き方や好む土質)、
ついでに庭の本も勉強し直した。
因みに、小生の目指すそれは、
①樹高は、~7m(仕立て上げ3~4m)
②樹形は、直立開張形か斜状形で、枝が密になるもの。
③開花先行型。
④花は一重咲きで、色は白から薄紅。
⑤風土に似合うもの。
と、小さい打ち上げ花火のように、枝全体でキラキラ咲く感じが好き~
そして、妻からの要望は、ただ一つ〔桜色〕
派手な染井吉野、貴族的な八重咲き、また、煌びやかな紅桜の類いは、
苦手なのであ~る
椿科でいえば、山茶花でなくて、侘助がいいなぁ~~♪
今のところ【豆桜(富士桜や近畿豆桜)】、【小彼岸】が適しているようだ。
が、ここで大きな問題が・・・。
桜は、自然交配性が強く、3~6種の野生種(文献により異なる。)から
沢山の木達が派生して、厳密な同定は困難を極めるそうだ(ーー;)
それは、名では同種であっても、同じくして育ち、同じく咲く木か否か判らない。
個性を分からずして植えることとは・・・。もはや-博打の世界-(^_^;)
特に、人間の何世代分もの生命力を持ち合わせていることが、躊躇させる
最大の要因となった
まだまだ結論には至らず、また、庭全体の絵が定まらないので、ここは
熟考しようと想っている次第。
一口( ..)φメモメモ
日本一有名な品種【染井吉野】の有名な話。
染井吉野は結実しない。当然、実生しないので、接木で繁殖させるしかない。
育った木の接ぎ穂を取って、大島桜などの強い野生種を台木として接いで造る。
よって、現存する染井吉野は、遺伝子上全て同じF1血統のクローンであり、
【さくらんぼ】が生っている木は、染井吉野以外の品種である。
また、野生桜の寿命は1世紀を軽く超えるが、この種は40年~70年程度で
生涯を閉じるので【銘木】と云われるほどの大木はない。
差し詰め、賢覧豪華な染井吉野、『花の命は短くて・・・』ってところだろうか?!
花見の薀蓄にどうぞ~~(*^_^*)
この本は、特に勉強になりました。
桜のいのち庭のこころ 草思社 |
桜のこと知ってる人には、あまりにも有名な方ですね。
心に残った言葉は、『庭は、手入れでなしに守りですわ。』
主木はさておき、これからも親父の桜を大切にしていきたいと想う。
桜は、とかく花期だけ持て囃され、他の時期には見向きもされない傾向がある
けれど、天狗巣病等の病気対策や剪定も必要なのである。
その【守り】は、然るべく記念樹をもらった小生の仕事である・・・。
でも超高所恐怖症なので最端部までいけません。頭頂部は高枝バサミを使って癒合剤は塗布してません。あしからず~~(^^♪