昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第二部~ (七十) 無鉄砲でございますね

2013-11-13 20:56:23 | 小説
(十)

「あらあら、あたくしのような素人に教えを請われるなんて。
社長さま、案外無鉄砲でございますね。

それとも、おからかいになられてます? 
そのお顔からして、大体の目鼻をお付けになられているのでは?
 
でもまあ、承知致しました。
鉄器類を扱わられるおつもりでしょうから、見知りおきの工房をご紹介させていただきます。

それに、こけしはいかがでしょう? 
キナキナこけしが当県産でございますが、お隣の県ではございますが、宮城の鳴子こけしなどもお宜しいかと思います。

東北では子どもの玩具として、大変重宝されておりますよ。
農民たちが一年の疲れを取るためにと温泉に出かけた折の、子どもたちへのお土産物として作られております。

懇意にしております工人がおりますので、是非そちらにもお立ち寄りください」


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