遠野なんだりかんだりⅡ

遠野の伝承芸能・民俗・歴史を書きたい時に思いついたままに

2023 黒森神楽遠野公演 其の弐

2023-10-24 15:54:55 | 郷土芸能

黒森権現 三間四面  

大同元年田村麻呂利仁公之御建立ト古来より申伝候得共、慥成縁起・由緒不相知

応安三年 守行公、天文十年 安信公、 慶長五年 利直公、 

延享五年 利視公御再建之棟札有

右は別当赤龍寺 社人川原田小十郎

南部領宗教関係資料「御領分社堂」にある黒森神社の部分です。

遠野あたりでも古い謂れのあるものの草創は大同元年が使われていますが、

そのぐらい古くからあり、南部藩主からも特別視されていたということでしょう。

当時の黒森権現を祭祀する修験者によって行われていたのが黒森神楽の始まり。

と云う事のようです。

さて、其の弐

 

木賊刈(砥草刈)とぐさかり という演目です。

初めて観ましたし、他でもこの演目は聞いたことがありません。

木賊(砥草)・・・ネットで調べました。なるほど、植物です。汗

 

演目紹介資料では、右手に鎌、左手に木賊を刈る仕草を表現するとありました。

でも、なぜその木賊を刈るシーンを演目にしたのかわかりません。

よくあるのは、様々な物語の一場面を舞にするのことが多いようですが・・・。

繁殖力のある草のようなので、子孫繁栄や長寿を願うものなのかもしれません。

また、能楽の「木賊」からきているのかもしれません。想像してみました!笑

 

打ち鳴らしから数えて五番目 狂言の鍛冶屋

 

鍛冶屋の三条小鍛冶宗近と徳川家重臣の本田平八郎忠勝の掛け合い狂言です。

 

何度か観たことがありますが、この顔ぶれは初めてでした。

やはり、人が変われば雰囲気も変わり、新鮮な気持ちで笑わせて頂きました。

 

六番目 山の神舞

どこの神楽でも一番人気の演目なんだと思います。

 

黒森では山仕事や農耕を守護するだけでなく、山が航海や漁場の目当てになることから

漁業者からの信仰も深いと資料にありました。

 

また、黒森神楽の山の神は女神で赤い面はお産で息んでいるからだとか、

 

黒い背負い帯は子供を負ぶっているのを表していると云われ、

安産の神として女性からの信仰も厚いということのようです。

 

では、しばらくは、写真をお楽しみください。笑

 

 

 

 

 

 

 

誰が演じているんだろうと思っていたらH9年組の一人

S50年代組から確実に若返っていますね!笑

 

遠野の若者にも、もっと色々な地域の神楽を観て感じてもらいたいと

いつも思う昭和世代です。笑


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2 コメント

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黒森神楽 (ksuz)
2023-10-25 18:00:16
山の神舞、力強さが伝わってくるような写真の数々。
でも女神なんですね。

楽しく撮影しているのがわかるような写真、さすが、神楽を撮らせるなら郷土芸能班班長ですね。
返信する
山の神 (笛吹)
2023-10-25 19:08:25
ksuzさんへ
自分の気に入った場所に陣取っての撮影だったので、始まる前から終わりまで、全てが楽しかったです。笑
こんな気持ちで撮るのは久しぶりで、すっかり元気になりました!大笑
返信する

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