シンガポール・パック旅行の思い出

シンガポールには、随分昔に母と行ったのですが、赤道直下の熱帯で親を連れて、いつもの強行軍をやるわけにもいかず、典型的なパッケージ・ツアーに参加しました。確か新××トラベルという会社の催行するツアーでした。友達が、頼んでもないのに、紹介カードとやらに Tomotubby の住所と名前を書いたため、その会社から一年に何回かＤＭが送られてきていたのです。友達はＤＭのことを、まるで「不幸の手紙」ね。と笑っていましたが、 実は Tomotubby も腹いせに、別の友達二人を紹介したのは、今となってはどうでもよいことなのです。

そのＤＭは小さな封筒に入って送られてくるのですが、中身がどういうものかというと、毎回、返信葉書とともに、新聞紙くらいの特大サイズのカラー刷りパンフレット二種類が小さく折り畳まれて入っていました。パンフレットには、表裏ともに小さな活字で何十ものツアーの概要がぎっしりと書かれていました。駅などに置いてある、持ち帰り自由の、写真が豊富のツアー・パンフレットとは対極の「どケチ」魂が感じられます。

興味あるツアーがあれば、そのツアー番号を返信葉書に書いて送ると、今度は地味な単色印刷の詳細パンフレットが送られてきます（因みに申し込んだ後、送られてきた日程表は、ワープロ手作りのコピー版で、配布数の多寡によって印刷の質が変わるのでした）。

単色カラー刷りのパンフレットには、宿泊ホテルがいくつかのグレードに分けられて載せられていました。Tomotubby は前から白亜のお城みたいな GOODWOOD PARK HOTEL に憧れていたので、ちょっとレートは高いけど、宿泊希望の欄にチェックを入れました。しかし気になることがありました。GOODWOOD PARK HOTELの後に「と同クラスのホテル」と書いてあるのです。ということは、暗に GOODWOOD PARK HOTEL には必ずしも泊まれないかもしれない。とほのめかしているように解釈できます。気になったTomotubby は旅行社に電話をかけて問い合わせてみることにしました。

しかし敵はさるもの...