上海万博では、バルト三国の一つ、リトアニアのパビリオンに入場した際、館内のレストランでリトアニア料理を食べました。日本にリトアニア料理を供するレストランはなかったはずで、私も生まれて初めて食べたのでした。「最有名的立陶宛傳統的菜(最も有名なリトアニア伝統料理)」として「斉柏林(Cepelinai)」と「冷甜菜根湯(Cold beetroot soup)」が紹介されていたので、迷わずこの二皿をオーダーしました。「斉柏林」とは、レッド・ツェッペリン(「斉柏林飛船」)と同じつづりで、この料理が飛行船の形をしていることから名づけられたことは想像できました。しかし飛行船がツェッペリン伯爵によって発明されたのはせいぜい100年前だから、その程度の歴史しかない料理を果たして伝統料理と言ってよいものか。と思ったりもしました。材料はピロシキの具のようなものをジャガイモで作った分厚い皮で包んだものでした。「冷甜菜根湯」の方は、最初、このピンク色はいったい何なんだろう?と疑念を抱かせるような色合いでしたが、材料が赤蕪と知ると納得しました。ロシア圏の料理ではボルシチが有名ですが、このボルシチとは赤蕪の意味で、赤蕪を入れるのが本来のボルシチだとかで、赤蕪はたいへんポピュラーな食材なのです。お味の方は冷たくて夏向けのあっさりしたものでした。
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