Tomotubby’s Travel Blog

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虎豹別墅の「白蛇伝」 「水漫金山寺」の巻 (Singapore)

2004-07-18 | Tiger Balm Gardens
「八仙過海」のジオラマはエントランスより続く坂道に面しており、気がついたら、最初に見た林則徐の像のすぐ近くにまで来ていました。傍らの人工の木の枝には人工の熱帯の鳥たちがとまり、人工の岩場にはあまり可愛くない、まるで狸のようなパンダの家族が見えます。この群像を造った職人たちが、果たしてパンダを見たことがあったのか、大いに疑問です。


狸のようなパンダ

実は初めにインパクト絶大の土俵入りを見たせいで、不覚にも、隣にあった「白蛇伝」のシーンが幾つにも渡って続いているのを見落としていたようなのです。

「白蛇伝」は、最近日本からも直行便が飛ぶようになった、浙江省・杭州の西湖のほとりを舞台にした、白蛇の精、白素貞に纏わる人口に膾炙した民話です。その前半は、京劇の演目としても有名な、白素貞と許仙の恋物語です。

四川省・峨嵋山の白雲窟に住む白素貞と、その妹分、青蛇の精、小青は、千年の修行を経て人間の女の姿になることができるようになり、退屈凌ぎに下界の美しい街、杭州に下りていきます。そして有名な西湖十景の一つ「断橋残雪」が有名な断橋で、美しい青年、許仙と巡り合うのです。虎豹別墅では、断橋が少ししょぼいですが、このロマンチックなシーンが再現されています。赤い服の女性が白素貞、青い服の女性が小青、茶色の服の男性が許仙です。二人は恋に落ち、結婚して薬の商売を始め、成功します。


断橋での出逢い

白素貞が子を身ごもった頃、嫉妬深い鎮江 金山寺の禅僧、法海が現れ、二人の仲を割こうとします。法海は、邪気を払う端午の節句に魔除けの薬酒・雄黄酒を飲ませることで白素貞の正体を暴き、それを知った許仙は驚いて昏睡状態に陥ります。白素貞は許仙を救うために崑崙山脈に生息する霊芝仙草を苦労して手に入れ、許仙を甦らせます。

ところが執念深い法海は、白蛇の呪縛を断ち切るためには出家するほかないと許仙を説き伏せ、金山寺に連れ去ってしまいます。身重の白素貞は夫を取り戻すために金山寺に出向きますが、法海は神将を呼んでこれを妨げます。遂には白素貞が鮫仙など水族に命じて、金山寺を水攻めすることになります。虎豹別墅の「白蛇伝」のジオラマは、この水族と神将の戦い「水漫金山寺」を描いたものです。八仙のジオラマに登場した魚貝類がここでも水族として登場しています。




水漫金山寺

「白蛇伝」が10年前に香港映画で取り上げられていたのを発見しました。監督はツイ・ハーク(徐克)、白蛇はジョイ・ウォン(王祖賢)、青蛇は今や国際女優のマギー・チャン(張曼玉)というキャストです。白蛇と青蛇と許仙は三角関係みたいです。ビデオの紹介が見つかったので、以下に勝手に引用(しかし文章がへたくそすぎる。「ママ」が多い):-

ツイ・ハーク監督作品 ジョイ・ウォン/マギー・チャン
「青蛇(邦題:青蛇転生)」

STAFF
製作:ウー・セイェン
プロデュース:ツイ・ハーク(チャイニーズ・ゴースト・ストーリー)
原作:リリアン・リリー
脚本:ツイ・ハーク/リリアン・リリー
特殊効果:新視覚特技工作室

CAST
ジョイ・ウォン(チャイニーズ・ゴースト・ストーリー)
マギーチャン
ウー・クォ・チュ
ツァオ・ウェン・ツォウ

「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のコンビが再び贈る待望のSFX・ラブストーリー最新作!
東京国際ファンタスティック映画祭'94正式出品作品

昔々"南宋時代"、人間と妖精が見分けずらい(ママ)時代に、各地で妖精を次々と制圧していた威厳の"法海"坊主は、西湖底で修行している"青と白"という二蛇を目覚めさせてしまい、やがて二蛇は人間界に出る事となった。二蛇は高名を狙う許仙学士に愛という感情が芽生え、白蛇は全力を尽くして許仙との間に愛を求め、青蛇は道義の為に白蛇にその愛を譲ざる(ママ)を得なかった。又、許仙には修行不足で化け術(ママ)がうまく使えない青蛇より、白蛇の方が良く見え、やがて白蛇は許仙と暮らす様になるが青蛇の修行不足から許仙に正体を見られてしまう。許仙の子を身ごもった白蛇は愛の為に法海と決着をつけようと決めるのだが...。

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