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倉橋由美子さん死去

2005-06-14 | Japan 日常生活の冒険
先程知りました。ただただショックです。
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「大人のための残酷童話」…作家、倉橋由美子さん死去

「パルタイ」「スミヤキストQの冒険」など反リアリズム小説で知られた作家、倉橋由美子(くらはし・ゆみこ、本名・熊谷由美子=くまがい・ゆみこ)さんが10日午前10時9分、拡張型心筋症で亡くなっていたことが分かった。69歳。

葬儀は13日に済ませた。喪主は夫、熊谷冨裕氏。

1935年、高知県生まれ。60年安保の年、明治大在学中の24歳で書いた「パルタイ」でデビュー。翌年には作品集「パルタイ」で女流文学賞を受けた。党(パルタイ)という組織への違和感を描き、観念性に富む作品は、同年生まれの学生作家大江健三郎氏とも比較され、話題になった。

その後は「聖少女」で近親相姦(そうかん)の問題を追求するなど、人間の存在を問う反リアリズムの作品を発表。一方で「夢の浮橋」「反悲劇」など、パロディー性豊かで毒のある世界をつくる。

名作童話の裏に潜む人間の邪悪な心を一流の毒舌文体で描いた創作集「大人のための残酷童話」(84年)はロングセラーに。社会の女性化が進んだ架空の世界を描いた86年のSF滑稽(こっけい)冒険譚(たん)「アマノン国往還記」は翌年、泉鏡花文学賞。
(読売新聞) - 6月13日23時40分更新


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