Tomotubby’s Travel Blog

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霧の香港・大嶼山へ

2010-03-12 | Asia 「圓」な旅
年が明けて旧正月 2/14日、この日だけは香港市街の店の多くが休業していた。夜には尖沙咀で新年のパレードがあるので、それまでの時間を使ってランタオ島(大嶼山)の山上に建つ「寶蓮禅寺」に「初詣」をすることにした。

「寶蓮禅寺」は、ランタオ島に新国際空港やディズニーランドができ、さらに空港近くの東涌の街と寺に近い昂坪の街を結ぶケーブルカー(日本流に言えばロープウェイ「昂坪360」が完成したことで、俄然アクセスが良くなり、今や香港有数の観光地、仏教テーマパークと化しているらしい。中環からのアクセスは、新空港を結ぶエアポート・エクスプレスと並行して走る地下鉄東涌線を用いると、香港駅と終点東涌駅間が所要30分強、東涌から昂坪までは「昂坪360」に乗って文字通り360度の絶景を楽しみながら25分の空中散歩ということだった。本来ならば。

しかしながら元旦は朝から生憎の天気、濃い霧が香港の街を低く覆っていた。ハーバービューを誇る香港島のホテルから尖沙咀サイドが全く見えないのはもとより、香港駅頭上に建つ摩天楼・国際金融中心ビルは半分より上が霧の中だった。

案の定、東涌駅に着いてすぐに「昂坪360」の運行が停止されていることを知った。360度霧の中で何も見えないのなら、もはや存在意義はないのだろう。もはや寺に向かうのは諦めて、東涌駅隣接のアウトレットに寄ってから帰るべきなのだろう。前回香港を訪れたとき、この周辺は建設ラッシュだった。基礎部分がいくつもの円柱とエレベータ部で支えられている高層アパート群を目の当たりにして、それは龍脈を絶つことを嫌う香港独特の風水建築なのかもしれないが、とても危なっかしく感じたことを思い出した。地震国ではとても住む気にはならない構造だろう。ところが、そのアパート群はその構造を採ったことが当然かのように、完成して今そこに建っているのだった。

案内所で尋ねたところ、駅前のビルの裏手にバスターミナルがあり、そこから昂坪へ向かうバスが出ていることを知った。「昂坪360」が完成するまでは、おそらくそのバスが寺への唯一のアクセス手段だったのだろう。しかし、元旦から悪天候を押して山寺に行くような物好きな輩が多くいるとは思えない。ケーブルカー運行中止に伴う臨時バスの運行本数など多くはないだろう。

少し離れた場所にある昂坪行きのバス乗り場に行ってみて驚いたのだが、想像に反して物好きな輩はたくさんいた。あきれるくらいに長蛇の列を作っていた。バスの本数が少ないせいではなく、バスもまた数珠繋ぎで出発を待っているのだった。

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