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Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

「LUCHA FIESTA 2010」 東京で味わうメヒコ

2010-07-25 | 「東京で味わう」シリーズ
日本でルチャ・リブレが見れることを知り、翌日は朝から後楽園ホールに向かった。断わっておくが私はレスリングほか格闘技全般について世間一般以上の関心がなく、その結果としてそういうものを生で見た経験はこれまで一度もなかった。よってテレビでよく目にする後楽園ホールという場所に足を踏み入れるのも恐らく初めての経験であろう。ついでに言うと、私は競馬ほか公営ギャンブルというものについて世間一般の関心すらもなく、後楽園ホール周辺に蝟集する中高年男性の一群がいったい何をしているのかも見当がつかなかった。もちろん彼らは場外馬券を買うのが目的だったのだが。

後楽園ホールは小さなエレベータで上がった五階にあり、想像していたよりもずっと小さく感じられた。四方に傾斜した客席があり、底になった場所に四角いリングがあるものだと、何故か私は勘違いしていたのだ。相撲中継のときにテレビで見る国技館のように。同時に不思議な既視感が私を襲う。もしかすると遠い昔、コンサートか何かを観に誰かに連れられてここを訪れたことがあったのかもしれない。場内はほぼ満席で興行としてはまず成功に違いない。催しは既に始まっており、正面奥の舞台の上では、マリアッチの演奏に乗ってダンスが披露されていた。

そしてポスターに出ていたあの仮面のレスラーの挨拶が始まる。リング・コスチュームではなく、ベージュのスーツ姿に黄金の仮面。レスラーにしては小柄な彼がこの催しのプロデューサーでもあるウルティモ・ドラゴン(究極龍)で、「闘龍門」なる日本人ルチャドール、つまりメキシコ流レスラー養成学校の校長でもあるらしい。私はウルティモ・ドラゴンのルチャドールとしての人気やキャリアについてよく知らなかったが、メキシコだけでなくアメリカでも有名なルチャドールらしい。(ファンの方、ごめんなさい)


「元祖 日の丸軒」 の前菜メニューから始める

2009-09-21 | 「東京で味わう」シリーズ
「元祖 日の丸軒」の供する中級ユーラシア料理とは、どんなものなのか? アンドレさん曰く、文字通りアジアとヨーロッパを合わせたユーラシア地方の料理。とのことだが、メニューを見たところターメイヤやクスクスタジンなど北アフリカの料理までが載っている。またユーラシア大陸で広大な面積を持つロシアや中国の料理はほぼ無視されていて、実際のところ、東南アジアから中近東までのアジア、さらには地中海世界の料理で構成されているのであった。どちらかというと、野菜を使ったもので保存がきくものが多いような気がした。

まず前菜メニューを見ると、以下のようになっている。粗捜しになるが、料理名のスペルはかなりいい加減な気がした。
前菜 ANTIPAST

前菜盛り合わせ(6品) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2,000
Antipast Di Mist *1
ベトナム生春巻・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,000 1本 600
Goi Kun
イカの墨煮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,400
Chipirones en-su-chinta *2
ナポリ風タコのトマト煮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,300
Polpettancino Casalinga *3
タイ風牛肉のサラダ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,500
Yan Near Yan *4

*1 正しくは Antipast Mist で Di は不要
*2 正しくは Chipirones en su tinta
*3 Polpette Alla Casalinga のことだろう
*4 Yam Nua のことだろう

これらの中から「ナポリ風タコのトマト煮」を選んだ。タコ食は日本以外ではあまり行われてはいないと思われているが、地中海に面した国々では、ポピュラーな食材である。「日の丸軒」のものは冷製ペーストで、添えられたパンに載せて食べる。一口目はタコの生臭さとニンニク臭が気になったが、二口目では慣れてくる。パンがもう少し美味しければいいのだが(パンの量も少ない)... この料理、ネット上では「美味」と載せられたサイトが複数見つかったが、初めての料理を酒肴として食べてみました。という人の感想は概ね当てにはならない気がする。


「ナポリ風タコのトマト煮」

実は、この後に「海賊おじや」というリゾット?のメニューを頼んだのだが、味の方は、炊いた白米の「おじや」に、上の「タコのトマト煮」のペーストを溶かして、チンした(厨房から音が聞こえた)だけのもののようであった。よって「ナポリ風タコのトマト煮」と「海賊おじや」の両方を頼まない方がよいだろう。


こちら「海賊おじや」タコの断片が確認できる

次回から暫く Pet 君の力も借りて「タコ」の特集をやったりするので、よろしくぅ。

「第六回桜新町ねぶた祭」雨天決行

2009-09-12 | 「東京で味わう」シリーズ

予告どおり、今日は「第六回桜新町ねぶた祭」の日。というのに、朝から雨が降っていて、気温も肌寒くて、すでに夏祭りという気分じゃないのです。夕方は雨が止んでいたので、このまま降らなければいいと思っていたのですが、六時過ぎからぽつぽつ降り出した雨は、祭開始直前から本降りになってしまい、日食のときの悪石島の悲劇を思い出してしまいました。

昨年青森で見たねぶた祭()でも雨が降りましたが、雨に弱いねぶたはビニールで覆われて出動するため、いまいち風情に欠けるのでありました。今回も、↑の弘前風さざえさんねぶたの新作(西遊記ネタ!!)はビニールシートですっぽり覆われ、↓の「三国志演技」の武神 呂布のねぶたは柱を立てたビニールハウスに囲われて登場しました。しかし無常にも雨足はさらに強まり土砂降りになって、アスファルトにも水溜りができる有様。らっせらーと踊るハネトの人たちがシャワーを浴びたようにずぶ濡れになっているだけでなく、傘をさして見守る観客の靴も下半身もびしょ濡れ。


結局七時半くらいから、ねぶたは次々と退却し、祭りは予定終了時間を待たずに終了となりました。まあ、あれ以上続けるとハネトの人たちは風邪を引いてしまうでしょう。昨今はインフルエンザも心配です。仕方ないな~と帰りにイタリア料理店に立ち寄ったのですが、食事をして店を後にした時点で、雨は完全に止んでいました。運が悪いというしかありません。ハネトの皆様、お疲れ様でした。



「元祖 日の丸軒」に予約を入れる

2009-09-11 | 「東京で味わう」シリーズ
謎の多いお店「中級ユーラシア料理店 元祖 日の丸軒」には予約していかないと、お客がいなくても席に案内されず待たされるという噂を聞いたので、当日午後になってから電話をしてみた。すぐに電話はかかり、男の声で返事があった。恐らく彼がぺぺ・アンドレなのだろう。

「今晩の予約をしたいんですが...」と告げると
「今日は予約がひとつもありませんのでぇ」と鰾膠もない答。ふつう、そういうことって言わないでしょうに。
「あの、コースメニューみたいなのがあるんでしたよね?」と聞くと
「うちはフランス料理店ではないので、コースメニューはないんですぅ。そういうのは」とまたも外される。確かお得なセットメニューがあるはずなのだが。
「それでは、料理は行ってから決めるというのでいいですか?」
「はい、来られてから作りますのでぇ」というような感じの遣り取りで、名前を告げて予約完了。ふつう、料理は作りおかないでしょうに。


ぺぺ・アンドレさん(本人が動くから、心霊写真みたいになってしまった)



アンドレさんは、どうしてそういう名前なのか? その答えについては、Pet 君が大胆な予想をしていた。
「アンドレ・ザ・ジャイアントに似てるからじゃない?」
アンドレ・ザ・ジャイアントというのは、昔活躍した巨体のプロレスラー。当時プロレスの実況中継をしていた古舘伊知郎キャスターに大巨人とか人間山脈とか呼ばれていたらしい。付け加えておくが「元祖 日の丸軒」のアンドレさんは、巨体ではない。ペペの方については、
「そりゃ、穂積ペペに似てるからじゃない?」
とのことである。

中級ユーラシア料理店?

2009-09-10 | 「東京で味わう」シリーズ
随分以前から気になってはいたが、いつも決心が挫けて訪れることのなかったレストラン、知る人ぞ知る「元祖 日の丸軒」で食事をした。



井の頭線新代田駅近く、環七に面したバーの屋上階を重ねるというか、屋根裏に作り付けられたような怪しい店。一階部分の壁とは全く異質の船のような円窓が並ぶ壁、さらにその上にはサーカスの絵が描かれた壁が立ち上がる。秘密結社のアジトのようでもある。メインエントランスと思われる、安アパートの入り口のようなドアの上には、寺山修司率いた「天井桟敷」風の、招き猫をあしらった電飾看板が。そして急すぎる狭い階段。委細を知らずに誰がこの階段を上がるというのだろう。



店の冠たる「中級ユーラシア料理店」の「中級」っていったい何なんだろう。敢えて「高級」とは名乗らない謙虚さ。それとは全くアンバランスな、マッド・サイエンティストのような風貌の店主兼料理人の立居振舞。彼は、ぺぺ・アンドレと名乗るが、れっきとした日本人で兵庫県出身らしい。店内の至るところには横尾忠則のポスターが飾られているが、画家とは同郷なのだろうか。そして「ユーラシア料理」で括られて供される各国料理の数々。アンドレの手にかかると、どれもこれもオリジナルの料理とは似て非なるものに生まれ変わるような気がした。

2009年「第六回桜新町ねぶた祭」は9/12日開催

2009-08-20 | 「東京で味わう」シリーズ
花火大会の帰りに桜新町で食事をしたら「ねぶた祭」のポスターが商店街のいたるところに貼られていました。最近、商店街のウェブサイトが消滅していたので、どうしたんだろう。今年も開催されるのかな? と心配していたんですが、杞憂でした。今年は 9/12日(土) に行われることになりました。

2008年「第五回桜新町ねぶた祭動画
2007年「第四回桜新町ねぶた祭
2006年「第三回桜新町ねぶた祭

そういえば、昨年、桜新町オリジナルの「さざえさんねぶた」の写真を載せると言っておきながら載せていなかったことを思い出しました。遅まきながらここでご紹介。世田谷区桜新町には「サザエさん」の作者・故 長谷川町子さんが暮らしていた街で、今は彼女が生前集めた美術品を展示した長谷川町子美術館があることでも有名。それにちなんで、商店街の中心の通りの名は「サザエさん通り」と改称され、今では商店街のあちらこちらで、「サザエさん」のキャラクターが飾られているのです。



2008年の「サザエさんねぶた」は二つあり「弘前ねぷた」とよく似た扇形のもので、第三回第四回に比べて完成度が格段に上がってきたと思います。クリックすると大きくなります。


右のハネトのおじさまはどなたか知りません

サザエさん放映40周年記念のねぶただそうです

弘前を彷彿とさせます



首都高速道路三号線のわけのわからない非常階段

2009-06-29 | 「東京で味わう」シリーズ
三宿で食事をした帰りに、村上春樹「1Q84」の冒頭に出てくる非常階段を探して246沿いを歩いた。1984年、主人公の「青豆」が首都高をタクシーで渋谷のホテルに向かう際、交通渋滞に引っ掛かり、無断で使用した非常階段である。

作中、非常階段は三軒茶屋駅の近くにあり、青豆はそこから新玉川線で渋谷に向かう。三茶から、高速の出口のある池尻までは、渋谷方向に向かってすぐに位置する。青豆に渋滞待ちをあきらめさせたほど、池尻までは距離があるわけだから、三茶近くのこの階段は恐らく渋谷や池尻から遠ざかる方向、駒沢寄りにあるに違いない。

246を駒沢方面に向かって緩やかな坂道を上がっていく。喧騒は薄れ人通りは徐々に少なくなる。そういえば、この近くには青豆が気にしていた警察署もある。ほどなく非常階段が見つかった。青豆はハイヒールを脱いで階段を下り、その際にストッキングを引っかけて破いてしまっているが、そのような危険は全くないような外観。きっと1984年にあった階段とは別物なのだろう。四半世紀前の階段が今もそこにあるとは思えない。それとも小説の階段はもとから存在せず、村上春樹の空想の産物だったのかもしれない。



「1Q84」第一章では、車から「ビリー・ジーン」の曲が流れているシーンがあるが。ほかならぬ1984年1Qは、マイケル・ジャクソンがグラミー賞の8部門において、
年間最優秀プロデューサー「スリラー」(これはクインシー・ジョーンズ)
年間最優秀アルバム「スリラー」
年間最優秀シングル「今夜はビート・イット」
最優秀男性ロックボーカルパフォーマンス「今夜はビート・イット」
最優秀男性R&Bボーカルパフォーマンス「ビリー・ジーン」
最優秀最新R&B楽曲「ビリー・ジーン」
最優秀男性ポップボーカルパフォーマンス「スリラー」
最優秀児童向け作品アルバム「E.T.ストーリーブック」
と、空前絶後の(後にカルロス・サンタナが抜いたっけ?)受賞を成し遂げた時期でもあった。彼の絶頂期からすでに四半世紀が経っている。マイケルの死因は鎮痛剤「デメロール」の常用が心不全を招いたと報道されている。彼はペプシと契約してCM撮影中に頭に大やけどをしたことがあるが、この薬を服用を始めたのがそのときらしい。それは奇しくも1984年1Qだった。

つづく

東京で味わうのもいい ジャマイカ?

2009-05-11 | 「東京で味わう」シリーズ
時差呆けがなかなか抜けない。いまだに体内時間が六時間遅れている。そのため、夜中は自分にとって夕方で眠れず、朝はまさに夜中で眠くなる。睡眠時間が短いので、正午すぎにクラクラして気持ち悪くなるが、夕方になると俄然元気になって困る。

昨日も、夜中に忌野清志郎の追悼番組を観る前、七時すぎから呆け解消のための体慣らし!!とか言い訳して渋谷に出かけた。今日5/11日がボブ・マーリーの命日にあたるため、一昨日、昨日と代々木公園で「One Love Jamaica Festival」が行われているのだった。公園通りを上がっていくと、ラスタカラーを体のどこかにつけたゆるい男女が続々とこちらに向かってやってくる。それもその筈、Festival は間もなく終幕を迎えるのだった。

人の波に逆らって会場を覗くと、どこからか J. C. Lodge の「Someone Loves You Honey」のフレーズが聞こえてきた。かと思うと、「One Love」の大合唱が始まり、それがまさに大団円だった。


東京で味わうHK その6 (恵比寿)

2009-04-14 | 「東京で味わう」シリーズ
またまた「東京で味わう香港」。今回はコース・ディナーの巻です。ホントはお店が「ロンフウフォン」だったら良かったんですが「ロウホウトイ」にしときました。知らない人には、何言ってるか意味不明だと思いますが。

「ロンフウフォン 龍虎鳳」は白金にある中華の名店で、店に4テーブルしかなくて、一日四組しか食事ができないため、一説には既に今年一杯の予約が埋まっているといわれています。予約しようと電話を架けても誰も出てくれず、結局予約を入れているのは常連さんばかり。常連さんは食後に予約ができるため、ワタクシのような一見さんが素晴らしいと絶賛される料理にありつくためには、常連さんに連れて行って貰うしかないようなのです。いつまでもご馳走にありつけない一見さんの不懣はつのり、不懣を解消すべく龍虎鳳の店主が近くに店を開いたのが姉妹店の「ロウホウトイ 老饕檯」というわけです。

老饕檯とは食いしん坊の食卓という意味らしく、ここはテーブルの数も多く、焼き物、蒸し物、点心と、いたって普通の香港の味を、少人数で楽しめるのです。ディナーは値段別に三種類で日によって少し替わるとのことです。今回はハタの蒸し物が食べたかったので、真ん中のコースを選択しました。一番高いメニューでは鮑が供されるようです。



三拼盆(前菜:叉焼、くらげ、皮付豚バラカリカリ焼き)、蟹肉魚翅(蟹肉入り鱶鰭スープ)

點心三輝(点心三種:青菜と蝦の餃子、豚肉の餃子、もうひとつは何だっけ)

椒塩排骨(豚スペアリブ スパイス揚げ)、香醋蝦球(海老から揚げ黒酢かけ)

清蒸鮮魚(白身魚の姿蒸し、この日はハタ、写真は取り分けて貰ったもの)

揚州炒飯(五目チャーハン)、甜品(揚枝甘露:マンゴー、グレープフルーツ、タピオカのデザート)

【Tilt-Shift Miniture】 東京で味わうHK その5 (渋谷)

2009-04-10 | 「東京で味わう」シリーズ
昨年に続いて東京が世界一のグルメ都市に選ばれたそうです。「東京で味わうシリーズ」主宰者としては、そんなの当然。と言いたくなるほど、既に東京じゃ世界中の美味しい料理が味わえるわけですが、ここのところ特に日本人の舌に媚びない本場の味を供するお店が増えているのは嬉しい限り。恐らくは外国人が増えたことで固定客となってお店を支えているのでしょう。日本人の方も、それらを評価して受容できる国際人?の舌を備えた人が増えてきたような気がします。そうしてお店の経営が軌道に乗って、さらにお客が増える。そんな好循環の図式が生まれていくんでしょう。お店は店員が外国人だったり、内装が現地風だったりして、ここはいったいどこ?と錯覚することも多く、これはもう東京にいながらにして日々ヴァーチャル海外旅行。なわけです。



今日も今日で外食。渋谷の桜ヶ丘の「香港ロジ」(ロジって路地のことなんだろうか? まさかロジスティクスではないだろうが...) に本場の中華粥を食べに行ったのですが、ここも料理人以下お店のスタッフは全員が中国人で、それどころか客も半分くらいが中国人のようで、容赦なく中国語のようなものが飛び交っていたりしまして、ホントここいったいどこよ?と言いたくなるほどでした。お料理の方は、看板のお粥が美味しいのはもちろんのこと、韮蝦饅頭が絶品でした。メニューを見ると皮蛋や油条の用意もあるようで、次回はそういうのと一緒にお粥を食べてみたいですね。



食後、桜ヶ丘の桜を観て帰りましたが、既に葉桜。桜祭りのピンク色の提灯がやけに綺麗でした。