さて、2日目の朝となる7月9日です。
今日はエコツアーに参加します。
西表島の南部?って言っていいのかな?
白浜港から二人乗りのカヤックに乗って行く、「仲良(なから)川、ナーラの滝 カヤックツアー」でございます!
ホテルの朝ごはんを、レストランオープンの7時から頂きました。
バイキングなんだけど、自分でタコスやハンバーガーが作れたりして、とっても美味しかったです!
しっかり食べて、ツアーに臨みます。
たった一晩お世話になっただけのラ・ティーダ西表ですが、思った以上にスタッフの方々があったかくて、施設もいい意味で垢抜けすぎてなくて、とても居心地よかったです。
荷物をまとめてチェックアウトして。
迎えに来てくださったツアーのスタッフさんの車で移動します。
今回は私たちのほかにもう1組2名様が一緒とのこと。
ガイドのお兄さん「今回カヤックやカヌーに乗るのは初めてですか?」
私たち「ハイ!そうです!」
お兄さん「あー…そうですかぁ(苦笑)。今回のツアーは結構ハードですからがんばってくださいね!」
ハード?ハードなんだ???
行程がハード、というより状況がハードというべきか。
お兄さんの説明によると、仲良川は高低さがほとんどない川なのだそうだ。
だから登りも下りも使う体力はあんまり変わらないらしい。
つまりほとんど流れの無い川なのだけど、潮の満ち引きや風の流れによって、川に流れができたり水の量が増減するのだそうだ。
確かそんな説明でした。
この日は、ちょうどカヤックをこぐ行程の途中で川がかなり浅くなってしまう部分が出来る可能性が高いらしい。
そうなったらカヤックをひっぱらなきゃいけない場所もあるかもしれないらしい。
しかも潮の満ち引きの関係で、行きも帰りも流れに逆らうようにこがなければならないかも。
だから、なるべくスピード早めでがんばらなきゃいけないらしい!!わあ!!
初心者なのに大丈夫だろうか…。
もう一組の方々は、東部のホテルでピックアップされました。
若くて感じのいいご夫婦です。
さて白浜港に着き、身支度を整えたり、カヤックをみんなで運んだり、パドルの使い方をレクチャーしてもらっていよいよ乗り込み出発です!
女性が前に乗って、後ろに乗る男性は舵をとります。
最初は舵の取り方やこぎ方がわからなくてあらぬ方向に進んだりもしたのですが。
なんとかかんとかこいで行きます!
ていうか、私の力なんてほぼ伝わっていないのでは?
というくらい、こぐのに力入れまくってるオット。
1人乗りカヤックのガイドのお兄さんに、二人乗りカヤックを(ほぼ)1人でこいで追いつく力強さですよ。
わーすげーー!かっこいいぞ!オット!!
今後もこの調子で頼むよ!
体格と腕っ節の太さは伊達ではなかった!
でも私も途中からはそれなりに力になってたはず!そう思いたい!
途中やはりすごく浅くなってるところにハマってしまって、1回オットが降りて押さなくちゃいけないことになったり、だんだんパドルを握る親指と人差し指の間がとっても痛くなってきたり、結構辛い目にも遭いました…。
そして何より、距離が長い!!
こいでもこいでも、ゴールにつかない。
しかもこいでも進んでるのかとまってるのかわからない。
がんばって声かけあって、こぎつづけました。
ともる「舵をひけー!舵をひけー!ぶつかるぞー!」
オット「シリウスに向かって飛べ、とかいったらコレ(パドル)で殴るぞ」←ミト扱い。
ゴール間近、川にはほとんど流れがなくなり、朝に咲いたサガリバナが水面にいくつも落ちている光景が。
きれいだなぁ…と思いつつも、疲れはかなりのモノです!
さっきまでふざけたりリズムをとっていた我々チームともる(ホントは本名の苗字で呼んでました)ですが、めっきり口数が減り^^;
ともる「オット、口数がめっきり減ったよ…」
オット「帰りも同じ距離あるんだよなぁ…」
ざっと3時間近くこぎました!仲良川の上流に到着しました!長かったーーーー。
すでにたくさんのカヌーがつながれてました。
ここから30分ほどのトレッキングです。
でも山を登る、というほどではないのでさほど体力的には辛くなかったのですが、道がめちゃめちゃ細くて、右側は木が生い茂ってはいるものの、崖です!落ちたら死ぬー!
滝までの道すがら、ガイドのお兄さんが生えてる植物や、みつけた生き物の説明をしてくれました。
一番の発見は、

でっかい、蛾です!タバコと比べてー!
ガイドのお兄さんが言うには、与那国島にしかいないはずの蛾だそうで。
お兄さんも、見つけたことにすごく驚いてました。
途中にはトカゲがいたり日本で一番大きいクモがいたり、普段ならちょっとした悲鳴モノですが、なんとなくココならそういうのがいるのが普通な気がして、怖がりもせず受け止めておりました。
歩くのは全く苦にならないくらいの距離で、むしろ足が伸ばせることが気持ちよくて、滝まではあっという間でした。
苦労した人だけがみられるのがこの滝だー。

ナーラの滝!
滝の下はちょっとしたプールのようにきれいな水がたまっていて、冷たい!んだけど、汗かいた分とってもきもちよかったです。
泳ぎの苦手な私も、ライフジャケットを着たままならぷかぷかしたり泳いだりできました。
もう一組のご夫婦は、岩の上から飛び込んだりしてたよ。
あああ、くたびれた…。
氷水の入った水筒が1人1つ配られていたのですが、配られた当初は、飲まないだろうなぁ…と思っていたのですが、もうコレがホントに命の水!
普段あんまり水分補給をしない方なのですが、今回はもうゴクゴクいけました。
そして、ランチターイム!
おなかぺこぺこ!
何気ないお弁当なんですが、とっても美味しかったー。
昨晩のディナー同様、もくもくと感動スパークさせて食べてたら、誰よりも早く食べ終わった…。
お弁当の後、しばらくナーラの滝付近で休憩&散策。
しかし帰り道の事を考えて、午後の2時前には滝を出発です。
…よく見ると、ガイドのお兄さんの足元、ビーチサンダルなんですよ!!
それでココまでこれちゃうんですかー!??
って聞いたら、
お兄さん「いやー、コレ単なるビーチサンダルじゃないんですよ!底が滑りにくくなってる便所サンダルなんです!」
なんていうか、かか、かっこいいー!←ちょっと色々ズレてる私。
このお兄さんならきっと、どんなサバイバルでも生きていけそうな気さえする。
帰り道にはあのでかい蛾が、まだ同じ場所にいました。
他のツアーの人の話では、もう1匹いてオスとメスのようだったらしいです。
カヌーのところまで戻って、さあ、白浜港を目指します!
他のツアーのカヌーやカヤックもたくさん出発し始めていて、行きよりも川が賑やかでした。
途中で遊覧船のお客さんから
「がんばってー!」
と声援受けたり。
帰りは、二人の力をあわせてお互いの負担を軽くする作戦。
1+1=2じゃない作戦!(←今考えた)
他のツアーの二人乗りのカヤックを見てると、みんなで息を合わせてパドルを一緒に動かすのが効率的みたいだと学習し、
行きは私が普通にこぐだけじゃなくて舵を取るオットの補助的な動作(左へ行きたければ右側を重点的にこぐ、など)もしていたのですが、帰りはオットが私のパドルの動きにあわせてこぐことにして、舵は全部オットが担当して私は船の進行方向を指示するということにしました!
…半分くらい理解してくれればだいじょうぶ!(←文章力無い)
非力な私も、前を行くガイドのお兄さんのパドルの扱い方をマネしてみたり、大分上手になってきた気がする!
行きよりも水量が安定してたこともあって、帰りのほうが進むのがちょっと早かったみたいです。
意外と早く白浜港が見えるところまでたどりつきました。
白浜港への最短ルートを目指そうとしたのですが、やはりそこは浅すぎて迂回したりもしたのですが、風が追い風でちょっとこぐのをがんばればどんどん港が近づいてきました。
この辺ではもう私もオットも血眼でこぐのみ(笑)。
陸地が見えた漂流者みたいな心境だったわー。
なんとか、白浜港に到着!!終わったー!バンザーイ!
もう疲労困憊。きっと今夜のビールはウマイに違いない!
後からもう一組のご夫婦も到着しました。
旦那さんが腰痛を訴えてらっしゃいました。
確かになぁ…。
私も腰・背中・腕・脚、全部痛いよ…痛くないところはどこだ!??
明日は起き上がれるんだろうか・・。
そして、曇り空だったにも拘らず、オットの腕が真っ赤!
私は長袖のラッシュガードを着てたので、上半身は大丈夫だったのですが、ハーフパンツから出た膝がすりむけたりアザになってたりで(笑)。
あれー?軽く満身創痍???
荷物をまとめて、帰りの支度です。
ガイドのお兄さんが、
「ビール飲む人!」
って聞いてくれたので、真っ先に「ハイ!」と手を上げたのは、私…。
私たち夫婦とご夫婦の旦那さんがビール、奥様がジュース、ガイドのお兄さんがお茶で、みんなでカンパイ!しました!
お疲れ様でしたーー!
奥様に、「ホントにカヌーは初めてだったんですが?すごく速かったですよねー!」
と聞かれるオット。
オット「瞬発力はあるんですが持続力がないんです…orz」
確かにペース配分とか考慮ゼロだったよなぁ…。
東部の上原港で降ろしてもらい、皆さんとお別れしました。
ホントにありがとうございました!!
疲れたけどとっても楽しい経験させてもらいました。
帰りのカヤックでガイドのお兄さんが拾ったでかいシジミ。

シジミ…!??