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ごろごろで 楽しく記憶☆ ~勉強は楽しまなくっちゃ♪~

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ちょっとした日常のハッピーネタも書いちゃうかも。

ピカソ展 ~県立ミュージアム~

2016-04-06 21:06:49 | 美術展・書道展めぐり
今週は雨が多いとの天気予報で、(今日はもう変わってしましましたが。(笑))
その中で昨日は唯一の晴れのようなので、高松へ行ってきました。

県立ミュージアム、三越、玉藻公園、そして高松駅付近の瀬戸内芸術祭と
盛り沢山なスケジュール、さてどうなることやら・・・。

まず9時の開館とほぼ同時に行ったのが県立ミュージアム。
折角高松へ行ったら、やっぱりピカソ展を見たいな~と思いまして。

 
車を裏側に付けてくれたので、初めて裏口から入ります。

この時間、さすがに人はまばらです。

 美術館のポスターを写メ
このポスターの絵は、かなり大きい油絵で、
ピカソ42歳の時に制作された『手を組んだアルルカン』という作品です。

この絵について、音声ガイドで、
ピカソの所に遊びに来た友達がふざけて
自分の服の下に道化師のアルルカンの衣装を着ていたことがあって、
それを思い出して描いた というようなことを言っていたと思います。

ピカソはスペインの生まれなので、闘牛が生涯好きで、闘牛を描いた作品が今回もたくさんありましたが、
サーカスのアクロバットや道化師も好きで、若い頃から好んで取り上げたモチーフだそうです。

でも、作品は全体的に、女性を描いたものが多かったという印象です。

ピカソの作品は、油絵、版画、陶器、彫刻・・・と多岐にわたり、
本当に多才だったことを伺える内容でした。

面白かったのが、ブロンズの作品。
『花の咲くジョウロ』は、本物のジョウロにいろいろな物を組み合わせて花にし、
(おしべが釘だったような・・・)
全体をブロンズで固めたのかな?(?。?)
どのように制作するのか分かりませんが、
ブロンズ像としてものすごく面白い作品になっていました。

『鶴』という作品も、
頭がガス栓、足がフォーク、羽根がシャベルで出来ていて、
それを石膏で固めた原型を使って鋳造したというような説明だったような・・・
・・・ん~やっぱりよくわからない。
これも素材を言われないと分からない、見事なブロンズ作品に仕上がっていました。
ユニークなのは、さらにそのブロンズ像に白い線でぐるぐる螺旋に模様を描いてるんです
…それが さすがピカソ!芸術的でとっても綺麗でした。

どちらもネット上にも画像がないので、実際に見に行ってもらうしかないんですが・・・。

陶器のお皿をキャンバスに見立てて、女性や闘牛や鳥を描いた作品もいくつかありました。
昔、息子が幼稚園でお皿に絵を描いていたのを思い出して、
楽しそうなその絵を見ていると、
なんだか、天才ピカソも遊び心のあった人なのかな~と。

そういう意味では、この作品「頬杖をついている顔の水差し』も、
ピカソが楽しんで遊び心で制作したんじゃないかな?という気がします。

 パンフを写メ

4つの壺を組み合わせただけでなく、顔を描き、色を付けたんですね。
陶芸作品と絵画を組み合わせたような・・・自由な発想に驚きました。

66歳頃のピカソは、陶工の村ヴァロリスに移り住み、初めて本格的に陶芸に挑戦し、
夢中になっていったそうです。

そして、今回のピカソ展の1/3を占めるのは、ピカソの作品ではなく、
ピカソ(54才~89才まで)を、写真家が撮影した44点に及ぶ写真でした。

被写体としてもピカソは、
俳優かと思うほど端正な顔立ちで、とにかく目力が凄いんです
見つめられると目線を外したくなるような・・・そんな迫力で、
ちょっとびびりました!(・・・というのが正直な感想。
顔だけのショットの他、このような日常の一コマを写したのもありました。

 パンフより

展示の最後近くにあったこの作品は、
ピカソ87才の時に描かれた油絵『銃士とアモール』

 パンフより

エレルギッシュで、そんな高齢で描かれたとは思えません。
晩年の作品には、マスケット銃士(近代初期ヨーロッパでマスケット銃を武装した兵隊)
をテーマにしたものがもいくつかありました。


全部見終わったら1時間半ほど経っていて、人がとても増えていました。
ゆっくり鑑賞するには、朝早い時間がよかったみたいです。

 併設されているカフェでは、ピカソ展に因んだ特別メニューがあって、
ピカソの母国スペインの料理・アヒージョがあったので頂いてきました。
残ったオリーブ油にバケットを付けて食べるといいんだそうです。


※ 香川県立ミュージアムピカソ展のサイトはこちらから・・・
http://www.pref.kagawa.jp/kmuseum/tenji/tokubetsuten/kaisai/

お彼岸にピカソ展

2016-03-23 22:41:57 | 美術展・書道展めぐり
今日は彼岸の明け。春のお彼岸も今日までですね。
日曜日はお彼岸のお中日だったので、高松へお墓参りに行ってきました。
晴れてあったかくて、でもちょっぴり風は冷たくて、
お彼岸らしい日和でした。

折角高松へ行ったら、そのまま帰るのはもったいない。

丁度県立ミュージアムでピカソ展していて、行きたいのは山々だけど、
前日に始まったばかりだし、さすがに連休だし、混むかな~?
ということであきらめて、いつものように高松三越へ。

そしたら、なんと!
三越の美術画廊で、翌日までの日程で、
『ピカソと厳選フランス絵画展』なるものをしていたんです!


 
何というラッキー

作品の数こそ そんなに多くありませんが、
内容が充実していて、
ピカソじゃない人のもすごく良くて、しっかり楽しめました

 パンフより
J.P.カシニョール「横顔Ⅱ」油彩
この作品、
実物は色がほんわかキレイで、表面の小さいデコボコ感も作品に優しい表情を与えています。
(作品の良さが半分もお伝えできないのが残念です。)

ピカソと言えば、キュビズムの創始者ですが、
http://blog.goo.ne.jp/tomomomanten/e/c4dd4c7b1626605122a64ace61ac5d31

あ――これはまさにキュビズム
という油絵もありましたが、

この作品のように、
 パンフより 
パブロ・ピカソ「肘掛け椅子の女」1947年 リトグラフ

キュビズムの要素があまり入っていないリトグラフの作品がたくさんありました。

 パンフより
パブロ・ピカソ「カルフォルニーの手帖8.11.55VI」1959年

色鉛筆かクレヨンで実際に描いたようにしか見えないリトグラフは、
私の持っていたピカソのイメージよりちょっと可愛らしい感じ。
制作した時期によるんでしょうか?

ネットで調べてみると、
キュビスムの時代は 1909-1912年(30歳頃)ということで、
その後キュビズム的な要素を残しつつも、古典的で写実的な描法を次々と生み出していき
1918-1925年(40歳頃)は、ピカソの新古典主義の時代 と言われ、
その後、シュルレアリスムの時代・・・と変わっていくそうです。
(『有名な絵画・画家 パブロ・ピカソ』より)

最後にキュビズムという手法に行きついたのかと思ったら、逆なんですね。
上の2つの作品は、年代的に更にそのあとの時代のものですが、
年齢を重ねても明るい可愛らしい絵が描けるのは素敵です。

そしてピカソって、お茶碗やお皿といった作品も作っていたんですね。
下のお皿はそのまま陳列台に置いてあって、(※触らないでくださいと書いてありましたが)
隔てる物ない状況で間近で鑑賞することが出来ました。


パブロ・ピカソ 「鳩」1948年 パンフより

実物は、羽根のあたりノミの跡のようなものが見えて、立体的で色がはっきりしていて、
これ本当にあのピカソが作ったの?と、ドキドキしました。

撮影できなかったので画像はないですが、
お茶碗の中に描かれた顔が可愛くて(これはガラスの箱に入っていましたが)
何百万円もするけど、いいな~って。

熱心に見ていると、買いそうに見えるのかな~?
今日も声をかけられました。
「ひとついかがですか?」
リトグラフでも何百万もするのに。
その方、「ピカソは版画もたくさん作ってるんですよ」と、
本を出してきて説明してくれました。
厚さ7~8cmの分厚い本3冊分、全部版画なんですよ~と。

リトグラフは版画の一種ですが、
どこの国で何回目に刷ったのか(何百回も刷るみたいです)、隅の方に鉛筆で表記されています。
小さいのは10万円台もあって、
「お小遣いでいかがですか~?お部屋に飾るのにいいですよ。」って。
いえいえ、そんな~ とんでもない~
でも、何百万もするのにも いくつも売約済みがついていました。
そりゃー、家にあったらいいな~と思うんですが、和風の家では飾る所もないし。(^^ゞ
でも、冗談にでも「これひとつください」って言ってみたいです。(笑)

三越のピカソ展だけで、お腹いっぱい
今は、県立ミュージアムはもう見なくてもいいかな~?
という感じですが、
そのうち、また行きたくなるかもしれません。(〃'∇'〃)ゝエヘヘ


≪お・ま・け≫
ピカソは、91歳の生涯に、およそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作し、
最も多作な美術家であると『ギネスブック』に記されているそうです。(ウィキペディアより)
油絵より版画の作品の方が多かったんですね。
それにしても、数的には少ない陶器の中のいくつかを実際に見れたのは、幸運でした。