梨狩り～宮が瀬ダム

9月初旬には恒例、梨の注文へ出かける。我が家のお中元はいつも遅れて9月中旬ころにお届けとなるのです。
梨の銘柄は「新高」。出来がよいと、よく市場で見る幸水や豊水などに比べ二まわりほど大きい。甘みもほどほどに実にみずみずしい。

出来高は残念ながら9月に入らないと不明で、天候まかせといったところか。従って毎年不安な気持ちで生産農家へと出向くことになる。
今年は、例年より出来がよいらしく、昨年は５Kで我慢でしたが、１０K詰めを頼むことができました。


厚木の農家を後にして、宮ケ瀬ダム（水の郷）へと足を延ばした。このダムはできてからまだそうは経っていない。一度見てみたいと思いつつこの日になってしまった。

山奥の裏寂れた、草ぼうぼうとした施設を想像していたらとんでもなかった。

ダム湖周囲には整備された公園が点在し、広大なピクニック園やバーベキュー広場、カヌー教室に大噴水と施設はこれでもかというくらい立派であった。日本一と称されるもみの木によるクリスマスツリーの飾りつけなど話題は多い。

湖畔からは遊覧船がダムサイトまで往復していて、ダム自体の見学もちょっとした観光ツアーだ。
どの施設をとっても、工事とその後のメンテナンス、観光を意識したつくりとなっていて、よく考えられた開発プランに感心してしまった。

しかしこれにどれだけの税金が投じられたのだろう、またメンテナンスや収入の見込めない観光施設には毎年どれくらいの金額が・・・

いやいや、考えないことにしよう、素直に楽しむことにした。
しかしこれだけは記憶に残そう、野外音楽堂近くの蕎麦は食べてはいけない。シマダヤの流水麺のほうが数段うまい。

木陰に入ると風は秋を運んできて爽やかだ。陽焼けした落ち葉が緑の芝にアクセントをつけ始めていた。

個人や国家の欠点を見つけることは、その真の内容を認識することよりも簡単です。
ヘーゲル　「歴史哲学講義」