◇◆◇帰って来た嗜好の隠れ家blog◇◆◇

嗜好な事や色々の思った事を再び書き連ねます。

ヴェルタ・ア・エスパーニャ 16ステージ

2006年09月13日 01時58分08秒 | サイクルスポーツ
 休息日を挟み、今夜の放送は山頂ゴールの山岳ステージ。
放送開始時に、10人のエスケープが決まっていて、
その中に筆者が愛するオスカル・ペレイロも居たので、
ちょっと色めきたったのだが、最後の山頂を目指す時に成り、
アスタナの若者レドンド、と、ミルラムのベッケが飛び出した時点で、
後ろは千切れてしまいました。
 その後ランダルーチェも二人を追ったが、
 冷静に後ろからタイム差と距離を計算して詰めて来ていたプロトンに
残り10kmを切った時点でそれらを併呑して行った。
 このプロトンの中から飛び出したのが、この日終盤で、
積極的にチームとしてプロトンを引いていた、サストレ擁するCSC。
 そのCSCのアシストの本気の中心はサストレ!
と言う事でサストレがアタック!
 が、総合上位の彼を、他の総合上位のライバルが逃す訳は無く、
ヴァルベルデ、ヴィノクロフもこれを追う、
それにエウスカルテルの数人も加わる展開に成った。

 これで後続は殆ど千切れたのだが、
少数先頭集団に総合上位が居る状況ではお互いに牽制が始まってしまう。
 その状況を見て取った、先程数人でこのグループに加わった、
と書いた、エウスカルテルのイゴール・アントンが飛び出した。
 しかし彼は総合には関係無い為、ヴァルベルデは勿論興味を示さない。
 サストレとヴィノクロフは、戦略上ヴァルベルデより先手を打つのは得策では無い為、
彼がこの逃げに興味を示さないと成ると、やはり探り合いに陥る。
 これで、心理的戦略の勝利と言うべきか、見事ステージを制したのはアントン!
 プロ二年目で見事グランツールで初優勝を飾った。

 そして総合では、この中でヴィノクロフが積極果敢に動いたが、
やはりヴァルベルデに潰され、このアタック合戦からサストレも脱落してしまう。
 そして最後のゴール前、ヴァルとヴィノで争ったが、
ゴールスプリントでヴァルベルデが勝ち、同タイムながら2位獲得!

 ゴールタイムは同じでも、順位に総合成績でのボーナスタイムが付く為、
総合ではヴィノクロフに対し4秒の差を広げる事に成功する。
 そうして、早々に脱落したカシェキンに分以上差を付け、
千切れたサストレもタイムが広がった。

 結局アントン以外は、タイムが縮めさせれれず、
結局上位では、見事ライバル全員からタイム差を付ける事に成功し、
ヴェルベルデ的には、申し分ないレース展開だっただろう。

 これに因り、カシャキンの代わりにヴィノクロフが総合2位。
3位サストレ。4位にカシェキンと成ったが、
タイム差は広がるばかりで、これはどうやら総合はヴァルベルデの圧勝に終わりそうな感じです。
 良くてヴィノがライバルに成るだろう。
と言う可能性が僅かに残るだけだろう。