◇◆◇帰って来た嗜好の隠れ家blog◇◆◇

嗜好な事や色々の思った事を再び書き連ねます。

REDЯUM 一夜限定再結成LIVE「Six Years」 in阿佐ヶ谷LOFT A

2015年04月27日 16時40分51秒 | 音楽
2009年4月25日に解散したバンド、「REDЯUM」の、 6年振り再結成ライブに行って来ました。
(blog更新が凄く時間が掛かり大変お待たせしました。)

このバンドは、LUNA SEAのSUGIZOさんが認め、自らのレーベルから音源を発売する等、SUGIZOさんが見出だしたバンドで、メンバーには元THE BACK HORNのメンバーも所属してました。
そしてTHE BACK HORN自体もREDЯUMをリスペクトして居ました。
また「凛として時雨」のドラマー、ピエール中野さんや、シンガソングライターの石崎ひゅーいさんも評価して居た、音楽を知る人ぞ知ると言うバンドです。
ドラムでリーダーは、現在THE JUNEJULYAUGUSTでZIGZOの高野哲さんと活動したり、HUMAN TAILで活躍する梶原幸嗣(KAZI)さん。
筆者の音楽趣味的に言わせて頂くと、元Jiænのフッチさんに影響を受け、尊敬して居ると言う方だ。
このREDЯUMは、フッチさんが所属してるKOINUとも対バンして居る。

またREDЯUM自体も、ソフトバレーのアルバム「MENOPAUSE」にバックの3人が参加してたりと実力が凄いバンドです。

筆者は、Jiænが大好きと言う事で、ネットを検索して居たら、KAZIさんのblogに行き当たり、KAZIさんもJiænが大好きな方だと知り、それが縁で僭越ながら交流させて頂ける様に成り、彼が演奏する音楽にも興味が沸きました。

このREDЯUMと言うバンドは、KAZIさんとやりとりをさせて頂いた時には既に解散してしまって居たので、リアルタイムでは知りませんでした。
ただ、後追いで聴き始めて居たので、曲も演奏もとても気に入ってしまいました。
バンドの情報も後追いで色々仕入れた中で、リーダーKAZIさんの解散宣言を受けてのインタビュー記事等も読んで居ました。
その時の記事がこちら(この後の文章にも伏線的に成ってるので御一読して頂けると嬉しいです)
その記事では、「解散するなら再結成は絶対しない」と明言されてました。
再結成をしないと言うのは、解散の条件の様な印象も受けました。

またKAZIさんと交流させて頂いてからも、SNS等の発言で、度々REDЯUMと言うバンド名は出てきますが、「REDЯUM音源を偶に聞き返す事が有るけど、やっぱり良いね!でも再結成はしないけど」みたいに、釘を刺す感じで可能性を否定してるのも拝見してたので、漠然と、このバンドは絶対に再結成は無いバンドなんだな。と筆者の中では常に思ってました。

それが今回の再結成の話。
どう言う心境の変化なのかな?と思って居たのですが、SNSやblog等の発言に拠れば
「4人全員揃って健在で居る時に、再結成出来る時に再結成しないと後悔する」
と言う様な意味の事を発言してたと思います。
この発言を拝見した時、筆者は或る一人の人物の顔が浮かびました。
ただ、詳しく言った訳では無いので、その人物が切っ掛けだったのか?は、あくまで筆者の直感です。

REDЯUMはリアルタイムでは聴いてませんでしたが、KAZIさんと交流を持たせて頂いてから、他の音楽好き知人から薦められた事も有り、THE JUNEJULYAUGUSTを聴く様に成り、KAZIさんの多彩なドラミングも大好きに成ったので、REDЯUMも後追いで聴く様に成りました。

暗い感じや物悲しい雰囲気で、筆者個人的感想としては、REDЯUMがTHE JUNEJULYAUGUSTの前身バンドなのでは?と感じました。
高野哲さんはKAZIさんと友人と言う事で、REDЯUMの作曲でも参加されてたりしてたので、哲さんがREDЯUMの様な音楽性のバンドをやりたくてKAZIさんを誘ってジュンジュラを結成したのかな?と想像しました。
まぁ個人的感想なので真相は判りませんが、兎に角ルーツ的な物も感じて、それとREDЯUM時代には既にKAZIさん独特のドラミングが聴けるので、REDЯUMも聴く様に成りました。
そして、もし生で観れる機会が有るならば、是非、と言うか絶対に観てみたい!と言う思いが強かったので、今回の再結成発表はとても嬉しかったです。

と言う事で、再結成一夜ライブは二部構成との事でしたので、
筆者は二部の方に参加しました。

現地に着くと入り口ではKAZIさんのHUMAN TAILでの盟友、窪洋介さん(西城生馬さんを超リスペクトヴォーカリスト)が、周りを見ると他のHUMAN TAILメンバーも集結してました。
そこへ次々と挨拶に現れるミュージシャンと思われる面々。
会場入りしてもお客さんも多いけど、やはりミュージシャンと思われる面々が凄く集まって来てくれてる様子が判りました。

これはやはりREDЯUMと言うバンドのクオリティーの高さとKAZIさん始めメンバーの人徳なのだろうなぁ~と思いました。
(バースペースではTHE JUNEJULYAUGUSTの盟友、佐藤統さんの姿も!)

OPSEは活動してた頃に使ってた物をしようしてたみたいですね。
SFの様な、とても幻想的で不思議な気持ちでメンバーが登場!

初っ端は「逆光」と「スライダー」と言う8ビートのアップテンポで格好良い曲で一気にボルテージをアゲアゲにされます。
特にスライダーは、とてもキャッチーでもあるので、筆者がREDЯUMを聴き始めて一番好きに成った曲です。
それが生で聴けて本当に良かった!
後でこの日のセットリストを拝見したら、第一部ではこのスライダーが演奏されて無かった様なので、二部の方に参加で大正解でした。
と言っても、一部と二部では意外とセットリストで個性が出てたみたいなので、一番正解は一部二部両方観ると言うのが正解だったかも知れませんね。

REDЯUMは活動してた時はMCをしないバンド、として拘ってたとの事ですが、(確かにREDЯUMの音楽性だと、MC無しに淡々と演奏してた方がクールな感じでシックリ来ますよね)しかし今回は、記念の再結成ライブと言う事で、ちょくちょくMCを入れるとの事でした。
「同じMCや曲を何度もしますけど、初めて聴いた体で聴いて下さい(笑)」
と言うネタ話や、MVの撮影での苦労(笑い)話とかで、多分クールだった本活動時代とは違う暖かい雰囲気で会場の時間が流れます。

演奏も、外さんのベースも、剛さんのギターも格好良いです。
特に剛さんは、今日は爆音禁止な阿佐ヶ谷ロフトと言う事でアコギでしたが、CDで演奏されてるエレギと遜色の無い迫力の有る演奏で圧巻でした。

ラスト近くのMCタイムで、メンバーそれぞれ、この日の想いを語る場面が有りましたが、この時、KAZIさんが再結成発表時に言ってた事を、もう少し踏み込んだ表現で話してくれました。
「以前までは、再結成するバンドって格好悪い。って思ってて、絶対に再結成はしない言ってたんだけど、去年、尊敬するミュージシャンの先輩が亡くなるって事が有って、メンバーが欠けてしまったら、もうその時は再結成したくても出来なく成ってしまうって思って、今はメンバーが健在だし、再結成したいと思ったら、元気なうちに再結成するのって、格好悪く無いんじゃないか?って思い始めて、友人とか先輩とかに相談したら、皆がやればいいじゃん!って背中を押してくれました」
と言う様な意味の話をされました。

KAZIさんのこの話を耳にした時、名前こそ出さなかったですが、やっぱり西城生馬と言う偉大なヴォーカリストの死が、KAZIさんの中でも大きかったのだと思いました。
筆者も以前、当blogで、生馬さんが逝去した際に、これでJiænの再結成は物理的に不可能に成ってしまいショック…
と言った様な事を書いたと思いますが、KAZIさんもきっと同じ気持ちだったのだろうと感じました。
そしてそれをREDЯUMと言う素晴らしいバンドにも重ね合わせて、評価してくれてたファンが悲しまない様に、そして何よりも自分達が後悔しない様に、そう思う切っ掛けに生馬さんがしてくれたのかな?と思いました。
勿論、個人名を出した訳では無いので、切っ掛けは生馬さん一人では無く、他にも何人かの偉大なアーティストさんの死が有った、その中の一人と言う事なのかも知れないけど、KAZIさんと知り合う事が出来た切っ掛けが、お互いにJiænが大好きだった事なので、筆者の勝手な想像では有るけど、この一夜が生馬さんが導いてくれた御縁だったのかな?と、そのMCの意味をこの会場で知ってる少ない一人だとすると感慨が深かったです。
(思い込みかも知れませんが)

そしてライブラスト曲前のMCで、ヴォーカルのYUMIさんが、この一夜への想いをMCされました。
6年振りにステージに立ち、6年のブランクが有ったのに、大勢の温かいオーディエンスが駆けつけた、と言うのが嬉しかったと言うのが一番だと思うけど、途中言葉を詰まらせ、思わず嗚咽を漏らし、色々な想い、感情が溢れ返り、気持ちと言葉が纏まらない、と言ったような様子に、やはり単純に沢山のお客さんが来てくれて嬉しい、と言うだけでは無い、色々な想いが有るのだと感じました。
その感情はラスト曲の「ウツクシイカゼ」の曲中にも、歌が詰まってしまう程の昂りでした。
此処からはYUMIさんの心中の個人的な想像です。REDЯUMと言うバンドの解散は、ヴォーカルのYUMIさんが脱退を申し入れた事に因る事だと記事等で聞いていました。
もっと具体的に言うと、脱退と言うより、引退(普通の女の子に戻りたかった)を望んだと認識して居ます。
ヴォーカルを交代させてバンドを続けると言う道も有りました。YUMIさんもバンドメンバーの凄さは知っているので、その道を望んで居たとも。
しかし、リーダーのKAZIさんは、YUMIさんをリスペクトし、YUMIさんの声がREDЯUMの魂なのだと言う想いが有る為、その魂が辞めるならREDЯUMも解散。
と言う様に決断したとも聞いて居ます。
それを聞いて翻意はしなかったけれど、やはりYUMIさんの中でも“REDЯUMを壊してしまったのは私だ。”と言う自責の念を、この6年間ずーっと密かに思って居たのではないかな?と思いました。
メンバーの仲が悪くて解散した訳では無いので、解散後も交流は有った(メンバーで飲んだ写真とかも拝見してました)けど、解散したら再結成は絶対にしない。と言うポリシーの為に、永遠に復活する事は無いバンドを自分が永遠に無くしてしまった。と感じてた様な気がしました。
だから、あのYUMIさんの涙、嗚咽、MCで上手く言葉に出来なかった状況、ラスト曲での歌の詰まりには、自分のせいで永遠に蘇る事は出来なく成ったと思っていたREDЯUMが復活出来て、また6年前と同じメンバーとステージに立てた奇跡に、例えメンバーからは責められては無くとも、自分の中での自責の念から開放された様な、そんな印象を受けました。
そしてその上で、6年振りのステージに、ファンや、音楽関係のシンパな仲間が、大勢集まってくれた感動が、感情の津波と成ってYUMIさんの心を包んだ気がしました。

ラストのウツクシイカゼが、フィナーレ感の有る名曲と言うのも併せて、YUMIさんの感情を見ていた筆者も、感動を抑える事は出来ませんでした。

とても素晴らしい復活ライブでした。本当に観に来て良かったと思いました。

そして個人的には、この素晴らしいこの日の縁は、やはり西城生馬さんが作ってくれた縁だったのかな?と思わずに居れませんでした。
生馬さんが晩年、一番気に掛けて居たで在ろう格好良い後輩ドラマー、梶原幸嗣さん。
きっとこの日のステージも、天国から見守ってくれてた気がしました。



2015 4/25 REDЯUM「Six Years」2部 SETLIST

1.逆光
2.スライダー
3.CIRCLES
4.僕だけのパーティー
5.ジェリコ
6.TOKYO
7.背中
8.翳りの街
9.鮮やかな色
10.真夜中の来訪者
11.緑の砂漠
12.紅く光る。
13.冬の匂い
14.ウツクシイカゼ




PS:純粋にREDЯUMで検索で来た方には、度々出て来るバンド名、Jiænとか、西城生馬って人名に、何だよREDЯUMと関係無いだろう!
と思われると思います。
筆写がKAZIさんと言う素晴らしいドラマーを知った切っ掛けがKAZIさんもJiænが好きだったからって事と、実際にこの日のライブには西城生馬と言うボーカリストとの縁を感じたので、多めに書かせて頂きました。
これに関しては、もしかすると記事を読んでくれた時のKAZIさんも迷惑に感じてしまわれるかも知れないとも思いましたが、
別の方面で、最近、当blogは、Jiæn関連のワード検索で辿り着く方が非常に多いと言う事と、この記事は筆者のFacebookにもシェアの予定で、Facebookには最近、元Jiænのメンバーや友人の方々とも繋がって頂ける様に成ってるので、Jiænをリスペクトして居るドラマー、KAZIさんの音楽活動を、その方達にも是非知って頂きたいと思い、そちら方面からも記事を読んで頂ける様に書きました。ご容赦下さい。

そうそう、序と言っては何ですが、西城生馬関連と言う事で、以前からKAZIさんに読んで頂きたい事が有ったのでオマケで書いてみました。

SUGAR N' FAT FREE / Half TOMBI (Kan&Hideru)in SourireのLIVEに行って来ました。

2015年04月08日 16時14分55秒 | 音楽
筆者が青春時代に熱狂してた伝説のロックバンド「Jiæn」の、歴代ベーシストが一堂にかえすと言うLIVEが、横浜は長者町に有るスモーキー2号店の「Sourire」で行われると聞き、行って来ました!

一番手は、みっちゃんさんの最近活動を開始したバンド「SUGAR N' FAT FREE 」
実はJiæn歴代ベーシスト揃い踏み推しな感じで来たっぽいでだしでしたが、一番はこのみっちゃんバンドが凄く良いから、って言うのが大きいと思います。
1月の西城生馬さん追悼ライブで初めて見て、渋いブルースロックっで嵌りました。

ボーカル・ギター。;みっちゃんさん
リードギター:大木孝志
ドラムス:KG

この日はこの3人。
ボーカルのみっちゃんさんの声も切な気で味が有って良いです。
リードギターの大木さんがまた燻し銀で凄い実力派を実感させる渋いギターを奏でるんです。
そしてドラムスのKGさんは、初期MONOLiTHのドラムを努めてらした方(西城生馬ソロアルバムはKGさんの太鼓)です。

こちらを御覧の方でも、ブルースロックって何ぞや?と思う方もいらっしゃると思いますので、SUGAR N' FAT FREEと言うバンドを聴いた事無い方には、どんな感じか?
のイメージが付け辛いと思います。
筆者もあんまり音楽の造詣に深くも無いので、専門的な事も言えず陳腐な例えに成ってしまいますが、解り易く平易にと言う意図なので御了承戴けると嬉しいですが、解り易く例えるならば、沖縄音楽に傾倒する前の、初期のBEGIN。と言うと解りやすいかな?
沖縄音楽バンドに成る前は、BEGINは渋いブルーストリオでした。
「恋しくて」とかを想像して戴ければと思います。
みっちゃんさんの声や歌い方も、何処と無くBEGINのボーカル比嘉さんの趣が有ります。
(え?筆者のリアル知り合いからは、BEGINボーカルに似てるのはお前だろ!?のツッコミが聞こえる気がしますが、気のせいと言う事にして置きます(笑))

SUGAR N' FAT FREEは、オリジナルも格好良い(既にもう音源にして貰いたい位)ですが、カヴァーも渋いですね。
この日もサム・クックとか渋い曲のカヴァーを聴かせてくれました。
(前回も、スタンドバイミーが格好良くて、帰宅した途端にスマホに入れ忘れてた事を思い出して入れました)
そして最後は、西城生馬ソロの名曲「海へかえるぜ」です。
ドラムが海へかえるぜ録音時メンバーだったKGさんが太鼓を叩いてるのにも感慨深いです。

そんな感じで、今回も堪能致しました。


そして次はハーフTOMBI!
冒頭カンさんがMCで「大先生じゃ無い方の二人のTOMBIがやって参りましたぁ~!」
何て事を言ってましたが、(大先生の方の二人と言うのは、メジャーで活躍するレゲエバンド、ホームグロウンのメンバーでもある二人。と言う意味でしょうか?)
Jiænファンの筆者から言わせれば、伝説の方の二人TOMBIがやって来ましたぁ~!!
って感じですよね。
フルメンバーでは無かったですが、安定のパフォーマンスと言う事で、今回もブルージーなレゲエの世界を堪能しました。
今回、面白かったのは、THE BLUE HEARTSのトレイントレインのレゲエアレンジカヴァーが聴けたのが良かったです!

こうしてアンコールもこなし、全演奏終了で終演かな?
と思ってたら、何と最後に今日の2バンドが再びステージに上がり、SUGAR N' FAT FREEと二人TOMBIのスペシャルセッションバンド!!
曲は西城生馬トリビュートライブでも演奏された松田優作さんの「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」
格好良い!!
実は後で知ったのですが、SUGAR N' FAT FREEのリードギター大木さんは、松田優作さんのバンドメンバーだった方だとか!
道理で味の有る渋い音色(トーン)を奏でると思いました。
そして予想外のこのセッションのお陰で、Jiænファンには堪らない、初代、二代目、三代目のJiænベーシスト奇跡のワンショットが撮れました!

御三方はそれぞれJiænを名乗りましたが、パートが同じと言う事で、Jiænとしては同じステージに立つ事は無かったと思いますが、こうしてその三人が揃って音を出していると言うのは、ファンとしては嬉しいですね。

そんなスペシャルな横浜の夜を、筆者は堪能しました。



最近、当blogの訪問者検索ワード上位はほぼJiæn関連のワードが多く、Jiænファンだった方達が多く情報収集の為に訪問下さっていると思います。

Jiænが好きって事は、8ビート系が好きな人が多いと思います。
でも、今三人がやってる音はブルースとブルージーなレゲエと、Jiæn的な物を期待する人達には方向性が全然違うと思います。
でも、Jiænもビートだけじゃ無くて、色々な要素が有るのが凄いって言われてたバンドだったじゃないですか?
そう言う色々な要素をちゃんと好きだった人、色んな音楽を聴いた人には、Jiænが色々な要素が有った幅広い音楽性のバンドだと言うのが改めて実感出来ると思うし、三人がやってる音楽がレベルの高いクオリティーだと言うのも解って貰えると思います。
だから、是非ビート系としてのJiænが好きだった人も、その後色々な音楽を聴いてたならば、その良さは解ると思うので、是非聴いて欲しいです。

【Jiæn歴代ベーシスト3人揃い踏みの奇跡のワンショット!】
右から、初代のヒデルさん。二代目のみっちゃんさん。三代目カンさん。

THE KIDDIE 解散LIVE 「ユメヲハコブネ ツアーファイナル in ゼップ東京」

2015年04月05日 13時26分11秒 | 音楽
年度末最終日に、昨年末に解散を発表していた。THE KIDDIEの解散ライブに行って来ました。


今回はライブレポート的なのは簡単にしまして、バンド解散と言う事で、THE KIDDIEと言うバンドに関する思い出を中心に書きます。

ライブは解散ライブらしく、メジャー進出後にバンドを離れてしまったファンも久々に駆け付けたって感じの
「私最近の曲全然知らないんだけど、ノレるかしら?」な会話もチラホラ。
そんな感じだったので、渋谷公会堂のライブより人は来てた印象が有りました。

スタートはメジャデビュー曲のSmailからスタート、ずーっとボーカルの揺紗のMCも明るい感じで、解散を感じさせない物だったので、レギュラーセクションのライブ自体は、これは解散ライブなのかな?と言う普段どおりのライブでした。

が、急に、解散を意識し始めるのはアンコールからの演奏の時、今日は初期の頃のファンも駆け付けて居るだろう事を意識してか、演目もインディーズの頃の名曲のオンパレード。
特にオーラスのNOAHでは、サビの歌詞をファンが大合唱。この歌詞がこれからもバンドとファンの関係は続くと言う事を感じさせる内容の物なので、涙を誘います。
ファンは勿論号泣しての大合唱、メンバーも涙を堪えての演奏で、これでKIDDIEは本当に終ってしまうんだ… と実感が込み上げて来て、悲しかったです。

そして全ての演奏が終わり、メンバー一人一人からファンへの最後の言葉が贈られます。

特に筆者が印象に残ったのは、ギターの淳の言葉。
彼は、ライブで見て初めてから判ったけど、多分凄い真面目な性格の好青年と言う印象だったけど、まさにその印象通りの、ファンとバンドを思った素敵な言葉だった。

以下、正確では無いけど意訳
「ファンの皆は、バンドは無く成って道標みたいなのが無く成って、辛いと思う。バンドは無く成るけど、KIDDIEの曲はずーっと残るから、俺達初期の頃から、永遠に残る曲って言って貰える物を作って来た自信が有るから、だから初期の曲も、今でも演奏してる。そう言う自信を持って残した曲達はずーっと残ってるから、もし俺らが居なくて辛くなった時、俺達の曲を聴いて元気に成って欲しい。俺達の曲はずーっと君達と一緒に居るから」
みたいな事を、言ったんですよね。

筆者が好きなバンドが、リアルタイムで解散を目撃したのは、Jiænに続いてTHE KIDDIEが二回目なんですけど、正直Jiænの解散ライブは、今思うとメンバーは凄いサバサバしてた印章が有る。
また、メンバーの一人に、解散からの変わらぬバンドへの想いを否定された事が有る者としては、この「ずーっと聴いてて欲しい。ずーっとバンドの曲はファンと共に有るから」って言葉は、ファンは凄い救われたと思う。
他のメンバーも色々良い話をしてくれましたけど、筆者はこの淳さんのメッセージで、この日一番の感動を頂きました。
淳さんはステージでも控えめな感じなので、KIDDIEのギターと言うと佑聖と言うイメージだったのですが、もう解散ライブでは有りますが、筆者は淳さんが好きに成りました。
もしこれからもギタリストのキャリアを積まれて行くのなら、応援したいなと思いました。

そして終演。
終演後のSEが成っても、会場の証明が点いても、お客さんは全然帰ろうとしません。
それどころか、SEのKIDDIE曲でまた合唱が始まり、更には所々から、アンコールの催促コールである「全然、足りな~い!」コールも出る始末。

これでは締めれないとスタッフが思ったのか、最後の最後にヴォーカルの揺紗がステージに登場して「皆帰らないと会場のスタッフも困るから(笑)」
と言う事で、最後の最後、揺紗とファンで一本〆をして、和やかに終りました。

いやぁ~、本当に良いバンドだった。
またファンも凄い温かいバンドだった。
ヴィジュアル系バンドのファン(バンギャ)って排他的と言うか、怖いイメージが有るんですが、KIDS(KIDDIEファンの呼称)は良い人が多いですね。

筆者は普段から、ファンの人柄ってアーティストを写す鏡だとも思って居るので、このファンを持つKIDDIEはやっぱり良いバンドなのだと改めて思いました。

と言う事で、THE KIDDIEは解散しましたが、これからもメンバーの動向は注目したいと思います。そしてこれからもKIDDIEの曲は聴き続けます!




そして、筆者がTHE KIDDIEを知った切っ掛けをくれたのが、ネットで知り合ったバンギャの友達。
彼女に薦められて、KIDDIEのHPに行った時に、サンプルで流れてたのが、結成して最初に作ったと言う曲「青」

もう凄いPOPで、一発で気に入りました。

そのバンギャの娘は「みくたん」と名乗って居たのだけど、自傷癖が有るので凄い心配してました。
その後音信が途絶えてしまって、今はどうして居るのか凄い心配なのですが、みくたんはKIDDIE初期の頃から全国行ってたみたいなので、もしかしたら初期のファンの間では有名な方なのかも?と思いました。
みくたんは、らむたんと言う方とコンビで居る事が多かったみたいです。
そう言えば揺紗がMCで「KIDDIEは8年も活動したから、ファン同士、ライブで知り合って友達に成って、結婚して子供が出来て、その友達とも喧嘩してって事も有ると思う」
って話を聴いた時、あれだけ仲が良い様子を見せてた、みくたんと、らむたんと言う二人が喧嘩して仲違いしてしまった時の事を見てたので、それを思い出してしまった…
音信不通だけど、まだKIDDIEのファンをしてれば、ライブに行ったらバッタリ出くわす事も有るのかな?とか思った事も有るけど、もしKIDDIEで検索してHITした方で、みくたんの元気なのをご存知の方が居たら教えて欲しいです。
(会いたい訳では無く、元気だと知れれば安心です)

あと、みくたんがV系好きって事で、筆者はV系黎明期のV系を聴いてたので、V系ギタリストの室姫深さんの話題絡みでDIE IN CRIESとかマッドカプセルマーケッツの話題をしたけど、みくたんは「知らない」と言ってたけど、マッドは聴かせた時に「好きだ」って言ってくれたね。

あの時知らないと言ってた室姫深やマッドだけど、その後、君がKIDDIE以外で好きだと言ってたジャンヌダルクのYASUがやってるアシッドブラックチェリー(ABC)のメンバーに室姫深が成ったんだよって話や、マッドカプセルマーケッツの宮上元克さんは、KIDDIEの佑聖とシド明希のソロで一緒にやったんだよ。
とか色々話したかったなぁ~と言うのは思いました。

何か、THE KIDDDIEの思い出って事よりも、みくたんの思い出みたいに成っちゃってますけど(苦笑)
兎に角、THE KIDDIEが解散したのを見て、KIDDIEと言うこんな素敵なバンドを教えてくれた、みくたんにお礼が言いたかったのでした。
ありがとう。