愛、麗しくみちる夢

おだやか
たゆやか

わたしらしく
あるがままに

SEVEN STARS

2021-10-30 22:12:16 | 小説の解説
書きたかったのは、
1.レイが美奈子のことを「孤独な人」と正しく認識しているということ。
2.そして、せつなも美奈子の孤独を知り、背負った使命ゆえに孤独を生きるそのすべてに思いを重ねているということ。
3.美奈子の心にある感情を、この世界に存在する言葉で表現しようがない、ということ。


もちろん、元がみちレイを書きたくてプロット立てたので、美奈レイエンドではない構成にしているのですが、
レイと美奈子が恋人にならない場合、(私は美奈レイ推しです)、お互いにお互いの孤独を慰め合って生きることを、受け入れられないからだと思いますね。
でも、レイは美奈子のことを正しく理解しているし、愛を司るゆえに、嘆きを隠さなければ生きていけないことも知っている。レイは正しく理解している以上、放置するしかないのですよ。ただ、レイ自身は付き合う相手とはとことん向かい合うタイプなので、このシリーズでは恋愛成就できませんでしたね。

で、実はせつ美奈を書くときは、ほぼ、美奈子視点か、あるいはみちるやレイの視点で描くことをメインとしていて、せつなの視点ってないに等しいです。
今回は、せつな視点を後半に入れたのですが、それでも、美奈子のことを愛していると想うような表現を書きませんでした。
っていうか、「恋人の香りがする」っていうみちるのセリフとか「美奈から人間らしい香りがする」っていうレイのセリフって、最高すぎだろ。
とても日付が変わって、眠たいと思いながら書いたセリフとは思えないわ。私知ってる。突発小説の方が、生まれる言葉に時々威力を発するの。
話を戻します。
せつなは、果てのない孤独を、正しく理解し、そして他人と分かち合えない感情というものを知っています。
pray for meでも書いていますが、戦士に目覚めたせつなは、その時に付き合っていた男とあっさり別れます。
そのあたりを今後詳しく書くということは、おそらくないでしょうが、せつなは、きっとこの世界になぜ自分が存在しているのか、よくわかっているのでしょう。
私は、せつ美奈を書くときは、できるかぎりせつな視点を書かないのですよ。なぜなら、なぜ、せつなが美奈子を受け入れたのかを明かすのが嫌だからです。
愛を司るゆえの孤独と、時の守り人として果てのない孤独は、混ざりません。ですが、どうして孤独でいなければならないのか、その答えは同じものだとわかっています。
せつなと美奈子は、片手さえ繋がなくてもいい。精神の深い場所で愛し合い、時間や場所、あらゆる束縛をせずとも、一般的な恋人としての枠など必要なくとも、自由でいられることこそが、2人で生きるために必要な愛のカタチだと思うのですよ。

愛を堅結びして、深く愛し合い、互いのために祈るレイとみちるとは違うベクトルを生きている、せつなと美奈子が好きですね。

pray for youとfor me は、レイはみちるのために愛を捧げ(あなたのために祈る)、美奈子は孤独を受け入れる誰かを求めるという(私のために祈ってほしい)話ですが
レイは孤独から解放され。美奈子は自分が孤独であることを受け入れるという、まぁ、そういう話ですが、どっちも愛とは何か、を問うたものです。

というか、私の話はいつだって、「愛とは何か」を問うているつもりです……

そして、美奈子もせつなも、互いにどう思っているのかを語ることなく、気まぐれに部屋でSEXするという
あるいみ究極の愛し合い方を貫いているところが、私は好きですね。
なんだろう、この究極の関係を、やっぱり私もどうやってこど場で説明すれば伝わるのかわからないですが、できる限り、
せつ美奈は、これからも、この設定を変えずにいたいって思います。

良ければ色々感想お待ちしています。

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