愛、麗しくみちる夢

おだやか
たゆやか

わたしらしく
あるがままに

あこがれのとなり

2022-05-17 21:28:17 | 小説の解説
あこがれは、ほのかに香るくらいがちょうどいいんですよね。


アッサムとルクリリの話ではなく

ルクリリは無意識の中でダージリンのことを敬愛している、というお話です。
ダージリンがルクリリを溺愛しているということは、今までの小説の中でも、アッサム視点でたびたび語られています。
ダージリンの視点ではそういうことを意図して書かないのは、まぁ、ほら、やぼってものですよね。

ルクリリはダージリンのことを尊敬しているのですが、あまりそういうことを詳しく書いてきたことはなかったかなと思います。
正義感も強くとてもしっかりして、ある意味完成されているので、そういう子供っぽさを彼女からはあまり感じないキャラ付けです。

日傘を無意識にダー様とお揃いにしたのは、見え隠れする憧れの勝利でしょう。
選びながら、こんな風になりたいと言うイメージの中に、ダージリンの持っていた日傘が紛れ込んでいたのだと思います。

そういうのをちゃんと見ているのがアッサム様で、ルクリリが尊敬する人の恋人らしく、ルクリリが誰をどんな風に思っているのかをちゃんとわかる人です。

比較的まだ、入学してから1か月半くらいで、なんとなく距離感がある時期の1年生を書いてみました。
そうじゃないと、この話は成立しないので。


面白いネタでした。私は大昔に高校生だったので、日傘を差すおしゃれな時代ではないのですが、今の子たちは当たり前のように日傘を持っているんでしょうな。

でも、そういうお嬢様なことができず、ローズヒップを殴って壊すあたりが、それでこそルクリリだと思うのです。

書いていてたのしかったわ!!!久しぶりの聖グロでした。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神の御業 | トップ | 恋人の定義 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小説の解説」カテゴリの最新記事