台持継ぎ

　さてさて、いよいよ６月継手強化月間？も最終日となり、継手最終課題　「台持継ぎ」となりました。

台持ち継ぎは、主に成（材の高さ）の異なる桁や梁さらには丸太梁などを継ぐのに適しています。強度的には追掛継ぎの方が強いと思うけど、材の横面（成）に峠を元にして水平の基準の墨を引き、それを中心に墨を引くことによって、勾配をつけた継手でも容易に墨を引くことが出来ます。


と言うことで、実際に墨付けとなります。午前中にスケッチブックに展開図を描かせたのですが、なにせ前回まで作った、追掛３兄弟が頭から抜けず、
「せんせ～差し金どことどこに宛てるの？」って質問多数。その前に何故ゆえに上端に墨を付けるの？ときたものです。

　今回は下端から５０ｍｍを基準の墨として、そこから３０ｍｍ上下に控えるように指示しています、果たして何人が丸太梁を上手に墨付けが出来るか、心配・・・いやいや期待しています。

そして切り込みです、先日購入した材料が物凄く生木で、のこで割くのが大変そうでした。もう少し乾燥してると助かるけどな～

さらに芯の勾配を引くのも、基準墨に直角にダボ穴を掘るところも、難しいようでしたね～
さすが、継手最終課題、侮るなかれ・・・


　それでも、さすがに１ヶ月さまざまな継手を作り続けた甲斐あって、格段の進歩を遂げております、これもひとえに僕の指導力・・・・いやいや皆さんの努力の賜物です。正直これほど予定通りに進むとは思いませんでした。感謝・感謝


７月からは仕口の作成となります。予定では蟻掛け　大入れ蟻掛け　片蟻掛け　カブト蟻　渡りあご　一方挿し　二方挿し　小根ホゾ挿し　鬢面留小根ホゾ挿し　芯避けホゾ　扇ホゾ　落とし蟻　などなどです。

　夏休みを挟んで８月下旬ぐらいまでは、規矩術の隅木の墨付けや構造模型の作成　ＣＡＤ実習などと平行して、これらの仕口をやっていかねばなりません。
さて　これらの数が増えるか減るかは皆さんらの努力しだいです、上記の数と種類をチェックしておいて下さいね～

おしまい。