十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

IターンとUターン

2020-02-09 05:00:00 | 投稿

201862日付け北海道新聞(3面)「ひと」欄に、ターンした人の記事が、以下のとおり載っていた。

 釧路市ビジネスセンターの初代センター長 澄川誠治さん

 『リクルート(東京)の営業マンから転身し、釧路市が中小企業支援策の切り札として8月に開設する「釧路市ビジネスサポートセンター」のセンター長に51日付で就いた。地元企業の強みを見いだし、収益向上のアイデアを提供するセンターの要として、「まちを元気づけ、住民により愛されるまちづくりに協力したい」と意気込む。

人口約2500人の島根県旧美都町(現益田市)出身。東大進学後、周囲の学生の多くが明確な進路目標を持っていることに驚いたという。「情報産業で地域活性化に役立ちたい」とリクルートに就職。住宅販売や賃貸の課題解決に携わり、住民に満足してもらえる商品設計やPRの手腕を磨いた。

5年ほど前には、大阪でマンションのPRに従事。低迷していた販売実績を向上させるため、衰退していた近隣商店街に目をつけた。1人で不動産業者、商店街、近隣の大学などを走り回り、商店街で小学生の職業体験イベントを開催。

教育に関心の高いファミリリー層への訴求力を高め、マンション販売実績の好転につなげた。「地域の魅力向上にも貢献できたようで、自信がつきました」と振り返る。

 大学時代はアイスホッケー部に所属し、合宿で何度も釧路を訪れた。「住民の方に温かく迎えていただき、食べ物もおいしいし親しみやすいまち」と印象を語る。センター開設の8月には、妻と3人の子どもと釧路に移住する。38歳。』

 この記事を読んだ東大出身者は、30年前にはありえないことだったと語る。このようなターンとUターンが、現在、増えているという。田舎には、人とのつながりがまだ残っており良い所だと思うのであるが、残念ながら働く場所があまりない。だから、地方活性化のためには雇用が一番重要で、どのような産業を作っていけば良いのかと考えている。

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) Iターン

都会出身者が地方に移り、定住することを「Iターン」という。出身地に戻ることが「Uターン」で、地方出身者がいったん都会に出たあと別の地方に移住することをJターン」と呼ぶ。過疎化に危機感を募らせた地方自治体が、定年退職を迎える団塊の世代を狙いIターン誘致に力を入れ始めた。和歌山県は市町村に相談員をおくなどの取り組みを進め、2006年から今年7月までに410人の移住者を支援した。田舎暮らし希望者の支援をするNPOふるさと回帰支援センター(東京都中央区)によると、Iターンを含む田舎暮らしの相談件数は07年の2151件から、10年には6167件と約3倍。不況若者の非正規雇用の増大などが背景にあるとみられる。  (2011-09-25 朝日新聞 朝刊 1社会)

 (出典:朝日新聞掲載「キーワード」)

 十勝の活性化を考える会」会員募集