令和2年1月22日のNHKテレビで、いま「応援上映」がはやっていることを報じていた。応援上映とは、歌手が舞台で歌うとき、歌に合わせてペンライトを左右に振るのに似ており、映画と観客が一体になることをいうようだ。
上映が流行っている理由は、「世の中の人間関係の希薄さにあり、人とのきずなを求めている人間が増えているからだ」と映画評論家が言っていた。映画が出始めたのは明治時代からで、その頃の映画は無声映画で、映画と活動弁士が一体となり、活動弁士の声に観客も酔いしれた。
私は戦後生まれなので分からないが、戦前は日本人に一体感があったのだろうと思う。また日本人には、日本人としての誇りのようなものがあったのではないだろうか。
今、その一体感や人間の絆を求めている人が少なからずいる。「保育園落ちた!日本死ね!」という言葉があったが、日本はまだ捨てたものではないと思った。
「十勝の活性化を考える会」会員
注) 応援上映
応援上映は、映画の上映中に観客が大声を出すことが認められた特別上映会。同様のものにチアリング上映、発声型上映、絶叫上映、声出し上映などがある。
映画上映中に観客の声援、コスプレ、アフレコなどが許される新しい映画鑑賞スタイルであり、映画館では静かに映画を鑑賞するという従来の概念を覆すものである。盛り上がるシーンで歓声や声援を上げたり、ツッコミを入れたり、劇中のセリフを唱和したり、サイリウムを持ち込んでコンサートのように楽しむことができる。
応援上映の醍醐味は「ファンが作品の興奮や感動を共有できる」ことであり、会場が一体となる楽しさがネットや口コミで話題となり、同じ映画に何度も通うファンが増えたという。
一方で上映中に声を出すという特性上、映画に集中したい人には不向きであり、ネタバレは避けられず、「リピーター向けの祭典」ともいえる。また応援上映と知らずに入場してトラブルになった例や、観客の迷惑行為で応援上映が中止された例が報告されており、映画館側の情報の周知や観客のマナーが必要とされる。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)