十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

蘇生力

2020-04-30 05:00:00 | 投稿

私は、人間の蘇生力に驚いている。医者ではないので詳しいことは分からないが、水泳の池江璃花子選手が白血病にかかり努力の賜物で見事に完治したが、これにも蘇生力が関係していたのではないかと思っている。

 

二人に一人がガンで亡くなる時代であるが、ガンに負けて諦めるとガンの進行が速まるので諦めないことが大切である。

 

一方、「頑張れば夢は叶うとか、ここで諦めるのはもったいない」と人がよく言う。

 

しかし、「この道が唯一の道ではない」と認識しておくこと、そしてほかの道にも良い事がきっとあると考え、選択肢を広げることも必要だ。

 

ほとんどの人は天才ではなく凡人で、自分らしく自分にあった人生を送って行くことが大切だ。

 

例えば、大学を受験し下位の方で合格するよりも、1ランク下げて上位で合格し大学生活を満喫した方が、人生にとっては有意義であるかもしれない。人生は、諦めることが返って良い時もある。

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) 蘇生

蘇生とは、一度死亡した、あるいはそれに類する状態になった人間が再び生命を取り戻すことである。前者は「復活」、「黄泉がえり」などとも呼ばれる。

心臓の鼓動が停止したり、呼吸が止まったりした者に対し、人工呼吸心臓マッサージを行うが、その方法をまとめて、心肺蘇生法という。

 

(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

 十勝の活性化を考える会」会員募集 


財政政策

2020-04-29 05:00:00 | 投稿

新型コロナウイルスのパンデミックで、世界経済が不況に陥っている。我が国は、その救済、打開策として国民に一律10万円を支給する方向で補正予算の組替え作業に入った。単純計算で12兆円超が必要になる。

 

①財源:赤字国債が主体

②国家予算:年間約100兆円

③国債残高:約1,100兆円

④国内総生産:536兆円

 

老婆心ながら、予てから心配していたことがある。この借金をいったい誰が払うのか、ということである。個人は借金を返済できなければ、自己破産を申立が出来るが、国はそれを基本的にできない。デフォルトが起こらないことを願っている。

 

IMFによれば、今年度の日本の経済成長率はマイナス5.2%に下がる予想なので、税収の減少も避けられない。

 

人生は「命あってのもの」だが、国も同じである。ただ、国は「あとは野となれ山となれ」のような無責任なことは、断じて許されない。

 

売上減少により事業者は大変であるが、従業員、家族、国もみんな大変である。殊に、感染者と家族、医療関係従事者、関連業務従事者の苦難は当事者しか分からない。

 

財政面の懸念は払拭できないが、みんなで耐えるべきところは耐え、この国難を総力で乗り切らねばならないと思う。

 

十勝の活性化を考える会」会長

 

注)日本の財政

 

2 財政はどのくらい借金に依存しているのか

  • 2019年度の国の一般会計歳入5兆円は、税収等と公債金(借金)で構成されています。
  • 現在、税収等では歳出全体の約2/3しか賄えておらず、残りの約1/3は借金 (公債金)に依存しています。
  • この借金の返済には将来世代の税収等が充てられることになるため、将来世代へ負担を先送りしています。

(出典:財務省ホームページより抜粋』

 十勝の活性化を考える会」会員募集 


アイヌ神謡集:小オキキリムイが自ら歌った謡

2020-04-28 05:00:00 | 投稿

小オキキリムイが自ら歌った謡
「この砂赤い赤い」

Pon Okikirmui yaieyukar,
   “Tanota hurehure"

 

〔この砂赤い赤い〕
ある日に流れをさかのぼって遊びに
出かけたら,悪魔の子に出会った.


いつでも悪魔の子は様子が美しい
顔が美しい.黒い衣を着けて
胡桃の小弓に胡桃の小矢を持っていて
私を見ると,二コニコして
いうことには,
「小オキキリムイ,遊ぼう.
さあこれから,魚の根を絶やして見せよう.」と言って,胡桃の小弓に胡桃の小矢を
番(つが)え水源の方へ矢を射放すと,
水源から胡桃の水,濁った水が
流れ出し,鮭どもが上って来ると
胡桃の水が厭なので泣きながら
引き返して流れて行く.悪魔の子は
それを二コニコしている.

私はそれを見て腹が立ったので
私の持っていた,銀の小弓に銀の小矢を

番え水源へ矢を射はなすと
水源から銀の水,清い水が
流れ出し,泣きながら流れて行った
鮭どもは清い水に元気を恢復し
大笑いをして遊びさわいで
パチャパチャ川を上って行った.
すると,悪魔の子は,持前の癇癪を
顔に表して,
「本当にお前そんな事をするなら,鹿の根を絶やして見せよう.」と云って,
胡桃の小弓に胡桃の小矢を番え
大空を射ると,山の木原から
胡桃の風,つむじ風が吹いて来て
山の木原から,牡鹿の群は別に

牝鹿の群はまた別に,風に吹き上げられ
ず~っと天空へきれいにならんで上って行く.悪魔の子は二コニコしている.


それを見た私はかっと癪にさわっだので
銀の小弓に銀の小矢を
番えて,鹿の群のあとへ矢を射放すと,
天上から,銀の風,清い風が
吹き降り,牡鹿の群は

別に,牝鹿の群はまた別に.
山の木原の上へ吹き下された.
すると,悪魔の子は
持前の癇癪を顔に現し,
「生意気な,本当に
お前そんな事をするなら,力競べをやろう.」と云いながら上衣を脱いだ.
私も薄衣一枚になって
組み付いた.彼も私に組み付いた.それからは互に下にしたり上にしあったり相撲をとったが,大へんに悪魔の子が力のある事には
驚いた.けれども,とうとう,ある時間に,
私は腰の力,からだの力を
みんな出して,悪魔の子を
肩の上まで引っ担ぎ,

山の岩の上へ彼を打ちつけた音が
がんと響いた.殺してしまって地獄へ
踏み落したあとはしんと静まり返った.
それが済んで,私は流れに沿って帰って来ると,川の中では鮭どもが笑う声
遊ぶ声がかまびすしくのぼって来るのが

パチャパチャきこえる.山の木原では,牡鹿ども,牝鹿どもが笑う声
遊ぶ声がそこらいっぱいになって
そこにここに物を
食べている.私はそれを見て
安心をし,私の家へ
帰って来た.
  と,小さいオキキリムイが物語った.

chopopatki,kenashso kata
apkautar momanpeutar wenminahau
wenshinothau ronroratki,
taanta toonta ipeshirkonna
moinatara. Chinukar wa
chieramushinne chiunchisehe
chikohoshipi.
   ari pon Okikirmui isoitak.

「十勝の活性化を考える会」会員 K

写真提供:「十勝の活性化を考える会」会員 S

 十勝の活性化を考える会」会員募集 

 


人生の考察

2020-04-27 05:00:00 | 投稿

昨年、友人に読められて勧められた本、 アレキシス・カレル著人生の考察」の紹介。

 

『自然の目から見れば、強いことこそが最高の美徳であり、弱いのは最低の悪徳になる。

 

生命は強者のみを好むから、弱者は滅びる運命にある。われわれが必要とする強さは、運動選手の筋肉的強さや、修道僧の持つ道徳的強さや、哲学者や科学者の知的強さとは異なっている。

 

それは筋肉と器官と精神による持久力と調和と柔軟さに加えて、疲労や飢えや悲しみや心配に耐えられる能力から成る。

 

それはまた、希望を持って行動する強い意志と、けして敗れることを考えない心と、肉体とのしっかりした結び付きであり、われわれの全身をみなぎる喜びである。

 

どうすればこういう力を得ることができるのだろうか?それには忍耐強く、根気よく。毎日努力する方法はない。(後略) 』

 

(アレキシス・カレル著、「人生の考察」、渡部昇一訳より)

 

人類はいま、パンデミックの「新型コロナウイルス」と戦っている。この本に書かれているとおり、希望を持って行動する強い意志と負けない心で、新型コロナウイルスに粛々と挑もうと思っている。

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 十勝の活性化を考える会」会員募集 


君死にたもうことなかれ

2020-04-26 05:00:00 | 投稿

君死にたもうことなかれ

旅順口包囲軍の中に在る弟を歎きて

 

ああおとうとよ、君を泣く、君死にたもうことなかれ、
末に生れし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親は刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せとおしえしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや。

堺の街のあきびとの
旧家をほこるあるじにて
親の名を継ぐ君なれば、
君死にたもうことなかれ、
旅順の城はほろぶとも、
ほろびずとても、何事ぞ、
君は知らじな、あきびとの
家のおきてに無かりけり。

君死にたもうことなかれ、
すめらみことは、戦いに
おおみずからは出でまさね。
かたみに人の血を流し、
獣の道に死ねよとは、
死ぬるを人のはまれとは、
大みこころの深ければ
もとよりいかで思(おぼ)されん。

ああおとうとよ、戦いに
君死にたもうことなかれ、
すぎにし秋を父ぎみに
おくれたまえる母ぎみは、
なげきの中に、いたましく
わが子を召され、家を守り、
安(やす)しと聞ける大御代(おおみよ)も
母のしら髪はまさりぬる。

暖簾のかげに伏して泣く
あえかにわかき新妻を、
君わするるや、思えるや、
十月も添わでわかれたる
少女(おとめ)ごころを思いみよ、
この世ひとりの君ならで
ああまた誰をたのむべき、
君死にたもうことなかれ。

与謝野晶子著者(プロフィール)

1878年~1942年(昭和17年)
1900年(明治33年)与謝野寛(号鉄幹)が創立した
新詩社機関紙「明星」に短歌を発表。
『明星』に作品を投稿するようになっていた晶子は、大阪で寛と会って彼の行動に強く共鳴するようになった。
大正時代には、彼女は社会評論を多く執筆するようになり、
大正デモクラシー陣営の一翼を担いました。
国家による母性保護を主張する平塚らいてうと、
全て の女性が経済的に独立する女権主義を提唱する
晶子の間で行われた母性保護論争は、この時期において白眉のものであり、
現在においても重要な意義を有しています。

「君死にたもうことなかれ」日露戦争が始まった戦意高揚の時代に「弟よ、戦争で死なないで…」身を案じて詠んだものですが、
当時女性が公然と、文学的側面から反戦を表明するのは珍しく、そのため国賊的批判をうけた。
彼女は誠の心を詠んだだけであると主張し、一歩も退きませんでした。 

記事の保存元: artemisdreaming.tumblr.com

「十勝の活性化を考える会」会員C

写真提供:「十勝の活性化を考える会」会員 S

 十勝の活性化を考える会」会員募集