タンポポは生命力が強くて、全国各地のどこにでも咲いている。北海道では雑草として嫌がれているが、綺麗な花であることも事実である。写真のタンポポは、自宅の隣りの敷地で咲いていたものであるが、昨年、この敷地に家が建ってしまってすでに無い。
タンポポは、道ばたや野原に咲く多年草で、朝に花開き夕方に閉じる。雨が降らなければ、花は3日連続して規則正しく開閉する。花期が終わると右側の写真のように、白い綿毛になって風で無数が飛んでいき、来年には再びところどころに花を咲かせる。
タンポポの中には、帰化植物で“ウズラバタンポポ”というものも庭にある。紫黒色をしたウズラの卵模様の斑点が特徴で、花期は5~7月で直径3~4cmほどの黄色い花をつける。普通のタンポポよりは繁殖力が弱いので周りの植物と共存しており助かっている。名前を忘れたが、近くの公園に花の色がオレンジで外来種のタンポポが繁茂した時がある。
このように外来種が一斉に咲き乱れた時期があったが、いつの間にか全滅してしまった。日本のタンポポは日本列島によって少し異なるものの日本全土にあり、種類も多いらしい。
先日、十勝川の川べりで犬と散歩していたら、妻の知人の関西人がこのタンポポをみてとても綺麗といった。北海道の大自然の中に咲くタンポポの美しさに、感動したのだろう。
なお、本州には、秋の道ばたに咲く花に、彼岸花(別名:曼殊沙華)というものがある。目立つ赤い色をしており、田んぼなど自然豊かな土地では美しく咲き乱れている。下の俳句は、私と同じ身体障害者が詠んだ“曼殊沙華”の俳句で心にしみるものがあり、俳句会の主宰者が絶賛していたそうである。
『 今年また 同じ処に 曼殊沙華 』
この俳句は、身体障害者のような人生に挫折を経験した者だけが詠める俳句だと思っている。なぜなら、この俳句からはかない命の大切さを感じるからである。
「十勝の活性化を考える会」会員
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