![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/4f/7d704eb23f37ac8469439119fb4a792e.jpg)
助手 「ここんトコ、クロスオーバーづいてますよね。」
所長 「言えとるの。」
助手 「ハリアーにエクストレイル、ホンダのヴェゼル、そして真打ちスズキのハスラー。」
所長 「なんでハスラーが真打ちなのかはわからんが、確かに多いの。それもどんどん安いクラスになっとるのが、面白いわ。」
助手 「そう言えばそうですね。」
所長 「これまでこの手のクルマと言えば、RAV4やCR-Vのクラスとハリアーやムラーノのデカいヤツじゃったんじゃが、需要が増えるにつれ、いろんなのが出てきたの。」
助手 「ですね。で、今回はフィットベースのヴェゼルですけど、どうですか。」
所長 「うーん、やりたいコトはわからんでもないんじゃが、あんまり面白いとは思わんの。」
助手 「どういう意味ですか。」
所長 「ホンダは長い間、CR-Vがクロスオーバーを引っ張ってきとったんじゃが、知っての通り好調な北米をメインに据えとるから、日本やヨーロッパなんかでは少し的を外してしもとるんじゃ。」
助手 「ですね。」
所長 「おそらく日産がデュアリスでヨーロッパで成功しとるのを横目で見とって、もう少し小型のクロスオーバーが欲しかったんじゃないかのぉ。」
助手 「それはあるかもしれませんね。」
所長 「で、CR-Vよりひと回り小さいフィットをベースにこしらえたのが、ヴェゼルなんじゃろ。」
助手 「それはわかるんですけど、何が面白くないんですか。」
所長 「ようするにフィットベースのクルマを豪華にしつらえて、ひとクラス上のデュアリスやCX-5、XVなんかにぶつけたいってコトなんじゃろ。」
助手 「ホンダもクラスレスって言ってますよね。見た目も高そうに見えますし。」
所長 「考え方はこの間のRAV4ベースでハリアーに仕立てとったのとおんなじようなモンじゃな。」
助手 「ですね。」
所長 「ヨソのクルマと同等に見えて、取り回しのしやすいサイズで価格がこなれとるって言うのがウリなんじゃないかのぉ。」
助手 「言えてますね。デュアリスの価格ならハイブリッドが買えてしまいますからね。」
所長 「じゃろ。考え方自体は悪くないと思うんじゃ。じゃがせっかくBセグメントサイズでクロスオーバーを出すんじゃったら、もっと他にやり方があったんじゃないかって思えるんじゃ。」
助手 「やり方ですか。」
所長 「ワシじゃったら、もっとカジュアルに仕立てて、見てるだけで楽しくなるようなクルマの方がいいと思うんじゃがな。」
助手 「スズキのハスラーなんてまさしくそんな感じですよね。」
所長 「じゃろ。今度のヴェゼルじゃったら、新しいのがひとつ増えたぐらいにしか思えんじゃろ。それよりも新しいジャンルのクルマが出てきたっていう方が購買意欲もそそられるんじゃないかのぉ。ハスラーみたいなクルマこそホンダが出さんとイカンかったと思うんじゃ。」
助手 「ハスラーって確かに昔のホンダっぽいですよね。」
所長 「例えば日産のキューブやトヨタのbBぐらいのサイズで、ハスラーみたいな装飾を加えれば結構面白いクルマになったと思うんじゃ。それでフィット譲りの広い室内とハイブリッドがあれば、ハスラーとの差別化も出来るしの。」
助手 「言えてますね。そう言えばこの間のジュネーブで、ジープからレネゲードって言うクルマが出てたんですけど、これがハスラーっぽくってカッコいいんですよ。」
所長 「ほぉー、そうか。本家から先に出されてしもたら、太刀打ち出来んのぉ。」
助手 「ですね。」
所長 「それか、エクストレイルが乗用車よりになってクロカン風のポジションがポッカリ空いたじゃろ。そこを狙って出すとか。」
助手 「どうでしょうね。クロスロードが失敗に終わりましたし、ホンダとしては手を出しにくいんじゃないですかね。」
所長 「そう言えばそんなのがあったのぉ。じゃがあのクルマも今出せば結構面白いと思うんじゃがな。あの真四角のボディでライトを丸目にして、バンパーとオーバーフェンダーを無塗装にすれば、ハスラーでは居住性が足りんモンなんかが流れてくるんじゃないかのぉ。」
助手 「確かに時期的にはこのタイミングの方が良かったかもしれませんね。でもホンダからはヴェゼルが出たのが現実ですけどね。」
所長 「じゃな。ありもせんコトを言っとってもしょうがないの。」
助手 「それにしてもBセグメントサイズのクロスオーバーも随分と出てきましたね。日産のジュークが出て、ミニのクロスオーバーでしょ。あとプジョーからは2008、ルノーのキャプチャーに今度のヴェゼル。」
所長 「じゃな。マツダもCX-3を出すとかって話じゃし、言うとるうちに各社出揃ってくるじゃろうな。そうなると今のCセグメントの需要がBセグメントに変わってくるかもしれんの。」
助手 「かもしれませんね。Cセグメントもすっかり大きくなってしまいましたし、価格や燃費を考えてもこっちの方が中心になってくるでしょうね。」
所長 「ヨーロッパじゃAセグメントのコンパクトカーが目白押しのようじゃし、ひとクラスずつ持ち場が変わってくるのかもしれんのぉ。」
助手 「ですね。各社世界規模の販売をしてますし、各地域の需要に合わせようとすると従来のセグメントでは合致しなくなってきますからね。」
所長 「言えとるの。」
助手 「話を戻しますけど、ヴェゼルのデザインどう思います。」
所長 「ホンダはどうしてもスポーティなクルマにせんとイカンみたいじゃな。」
助手 「やっぱりF1のイメージが根強いんでしょうね。今度のヴェゼルも上半分はクーペフォルム、下半分はSUVって構成みたいですね。」
所長 「何べんも言うとるんじゃが、あれのどこがクーペなんかよぉわからんが、CR-Vやストリームのときも似たようなコト言うとったから、窓枠が弧を描いとるのがクーペみたいってコトなんじゃろうな。」
助手 「まず4ドアクーペありきなんでしょうね。そのフォルムに、と言うかウィンドウ・グラフィックに似てるのがクーペフォルムってコトなんでしょう。」
所長 「そんなにいいとは思えんがの。ほれっ、アキュラでZDXって言う、BMWのX6に対抗したようなのも出しとったけど、いつの間にか販売をやめたみたいじゃし。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「BMWのX6にしても、あれがクーペとは到底思えんがの。ほれっ、ギャランフォルティスの5ドアのヤツ、あんなカタチで車高を高くしただけじゃろ。」
助手 「確かにクーペよりも5ドアハッチバックですよね。でもジュネーブでX4って言うひと回り小さいのも出してきましたし、売れてるんでしょうね。」
所長 「まぁ、クーペ云々は置いといて、パーソナル色が強いクロスオーバーって言うのは、ミニバンとは逆のベクトルのクルマじゃし、面白い存在ではあるがの。」
助手 「あと、サイドに大胆なラインが入ってますけど、どうですか。」
所長 「うーん、正直好かんのぉ。あれがない方がすっきりするんじゃないか。じゃがないとコレと言って特徴のないクルマになってしまうのかもしれんが。」
助手 「それはあるかもしれませんね。でもどうせ入れるんなら反り方を逆にした方がまだ馴染みやすいんじゃないですかね。」
所長 「まぁ、その方が見慣れとるんじゃが、それじゃと似たようなのがたくさんあるし、個性は演出できんのじゃろうな。ま、どっちにしろ奇をてらっただけに過ぎんのじゃが。」
助手 「ですね。顔つき、ソリッド・ウイング・フェースでしたっけ、あれはフィットよりカッコよくなりましたし、惜しいところですね。」
所長 「まぁ、とは言ってもハイブリッドがあるワケじゃし、売れそうじゃけどな。」
参考資料
ホンダ・ヴェゼル(本田技研工業株式会社)
スズキ・ハスラー(スズキ株式会社)
ジープ・レネゲード(Chrysler Group LLC)
ホンダ・クロスロード(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「言えとるの。」
助手 「ハリアーにエクストレイル、ホンダのヴェゼル、そして真打ちスズキのハスラー。」
所長 「なんでハスラーが真打ちなのかはわからんが、確かに多いの。それもどんどん安いクラスになっとるのが、面白いわ。」
助手 「そう言えばそうですね。」
所長 「これまでこの手のクルマと言えば、RAV4やCR-Vのクラスとハリアーやムラーノのデカいヤツじゃったんじゃが、需要が増えるにつれ、いろんなのが出てきたの。」
助手 「ですね。で、今回はフィットベースのヴェゼルですけど、どうですか。」
所長 「うーん、やりたいコトはわからんでもないんじゃが、あんまり面白いとは思わんの。」
助手 「どういう意味ですか。」
所長 「ホンダは長い間、CR-Vがクロスオーバーを引っ張ってきとったんじゃが、知っての通り好調な北米をメインに据えとるから、日本やヨーロッパなんかでは少し的を外してしもとるんじゃ。」
助手 「ですね。」
所長 「おそらく日産がデュアリスでヨーロッパで成功しとるのを横目で見とって、もう少し小型のクロスオーバーが欲しかったんじゃないかのぉ。」
助手 「それはあるかもしれませんね。」
所長 「で、CR-Vよりひと回り小さいフィットをベースにこしらえたのが、ヴェゼルなんじゃろ。」
助手 「それはわかるんですけど、何が面白くないんですか。」
所長 「ようするにフィットベースのクルマを豪華にしつらえて、ひとクラス上のデュアリスやCX-5、XVなんかにぶつけたいってコトなんじゃろ。」
助手 「ホンダもクラスレスって言ってますよね。見た目も高そうに見えますし。」
所長 「考え方はこの間のRAV4ベースでハリアーに仕立てとったのとおんなじようなモンじゃな。」
助手 「ですね。」
所長 「ヨソのクルマと同等に見えて、取り回しのしやすいサイズで価格がこなれとるって言うのがウリなんじゃないかのぉ。」
助手 「言えてますね。デュアリスの価格ならハイブリッドが買えてしまいますからね。」
所長 「じゃろ。考え方自体は悪くないと思うんじゃ。じゃがせっかくBセグメントサイズでクロスオーバーを出すんじゃったら、もっと他にやり方があったんじゃないかって思えるんじゃ。」
助手 「やり方ですか。」
所長 「ワシじゃったら、もっとカジュアルに仕立てて、見てるだけで楽しくなるようなクルマの方がいいと思うんじゃがな。」
助手 「スズキのハスラーなんてまさしくそんな感じですよね。」
所長 「じゃろ。今度のヴェゼルじゃったら、新しいのがひとつ増えたぐらいにしか思えんじゃろ。それよりも新しいジャンルのクルマが出てきたっていう方が購買意欲もそそられるんじゃないかのぉ。ハスラーみたいなクルマこそホンダが出さんとイカンかったと思うんじゃ。」
助手 「ハスラーって確かに昔のホンダっぽいですよね。」
所長 「例えば日産のキューブやトヨタのbBぐらいのサイズで、ハスラーみたいな装飾を加えれば結構面白いクルマになったと思うんじゃ。それでフィット譲りの広い室内とハイブリッドがあれば、ハスラーとの差別化も出来るしの。」
助手 「言えてますね。そう言えばこの間のジュネーブで、ジープからレネゲードって言うクルマが出てたんですけど、これがハスラーっぽくってカッコいいんですよ。」
所長 「ほぉー、そうか。本家から先に出されてしもたら、太刀打ち出来んのぉ。」
助手 「ですね。」
所長 「それか、エクストレイルが乗用車よりになってクロカン風のポジションがポッカリ空いたじゃろ。そこを狙って出すとか。」
助手 「どうでしょうね。クロスロードが失敗に終わりましたし、ホンダとしては手を出しにくいんじゃないですかね。」
所長 「そう言えばそんなのがあったのぉ。じゃがあのクルマも今出せば結構面白いと思うんじゃがな。あの真四角のボディでライトを丸目にして、バンパーとオーバーフェンダーを無塗装にすれば、ハスラーでは居住性が足りんモンなんかが流れてくるんじゃないかのぉ。」
助手 「確かに時期的にはこのタイミングの方が良かったかもしれませんね。でもホンダからはヴェゼルが出たのが現実ですけどね。」
所長 「じゃな。ありもせんコトを言っとってもしょうがないの。」
助手 「それにしてもBセグメントサイズのクロスオーバーも随分と出てきましたね。日産のジュークが出て、ミニのクロスオーバーでしょ。あとプジョーからは2008、ルノーのキャプチャーに今度のヴェゼル。」
所長 「じゃな。マツダもCX-3を出すとかって話じゃし、言うとるうちに各社出揃ってくるじゃろうな。そうなると今のCセグメントの需要がBセグメントに変わってくるかもしれんの。」
助手 「かもしれませんね。Cセグメントもすっかり大きくなってしまいましたし、価格や燃費を考えてもこっちの方が中心になってくるでしょうね。」
所長 「ヨーロッパじゃAセグメントのコンパクトカーが目白押しのようじゃし、ひとクラスずつ持ち場が変わってくるのかもしれんのぉ。」
助手 「ですね。各社世界規模の販売をしてますし、各地域の需要に合わせようとすると従来のセグメントでは合致しなくなってきますからね。」
所長 「言えとるの。」
助手 「話を戻しますけど、ヴェゼルのデザインどう思います。」
所長 「ホンダはどうしてもスポーティなクルマにせんとイカンみたいじゃな。」
助手 「やっぱりF1のイメージが根強いんでしょうね。今度のヴェゼルも上半分はクーペフォルム、下半分はSUVって構成みたいですね。」
所長 「何べんも言うとるんじゃが、あれのどこがクーペなんかよぉわからんが、CR-Vやストリームのときも似たようなコト言うとったから、窓枠が弧を描いとるのがクーペみたいってコトなんじゃろうな。」
助手 「まず4ドアクーペありきなんでしょうね。そのフォルムに、と言うかウィンドウ・グラフィックに似てるのがクーペフォルムってコトなんでしょう。」
所長 「そんなにいいとは思えんがの。ほれっ、アキュラでZDXって言う、BMWのX6に対抗したようなのも出しとったけど、いつの間にか販売をやめたみたいじゃし。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「BMWのX6にしても、あれがクーペとは到底思えんがの。ほれっ、ギャランフォルティスの5ドアのヤツ、あんなカタチで車高を高くしただけじゃろ。」
助手 「確かにクーペよりも5ドアハッチバックですよね。でもジュネーブでX4って言うひと回り小さいのも出してきましたし、売れてるんでしょうね。」
所長 「まぁ、クーペ云々は置いといて、パーソナル色が強いクロスオーバーって言うのは、ミニバンとは逆のベクトルのクルマじゃし、面白い存在ではあるがの。」
助手 「あと、サイドに大胆なラインが入ってますけど、どうですか。」
所長 「うーん、正直好かんのぉ。あれがない方がすっきりするんじゃないか。じゃがないとコレと言って特徴のないクルマになってしまうのかもしれんが。」
助手 「それはあるかもしれませんね。でもどうせ入れるんなら反り方を逆にした方がまだ馴染みやすいんじゃないですかね。」
所長 「まぁ、その方が見慣れとるんじゃが、それじゃと似たようなのがたくさんあるし、個性は演出できんのじゃろうな。ま、どっちにしろ奇をてらっただけに過ぎんのじゃが。」
助手 「ですね。顔つき、ソリッド・ウイング・フェースでしたっけ、あれはフィットよりカッコよくなりましたし、惜しいところですね。」
所長 「まぁ、とは言ってもハイブリッドがあるワケじゃし、売れそうじゃけどな。」
参考資料
ホンダ・ヴェゼル(本田技研工業株式会社)
スズキ・ハスラー(スズキ株式会社)
ジープ・レネゲード(Chrysler Group LLC)
ホンダ・クロスロード(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
何やらリコールの連続で大変らしいので、まともな評価のやりようが無い気がします。
台数から言っても人気があるようなので、商品性のある車なんでしょう。
私見では小型車より大きくミニバンより小さいという中途半端さが、車選びに明確な指針が無く、迷いがちな若手世代に受けたのかなと。
とりあえず初期型は避けた方がいいとは思います。
ヴェゼルというかハイブリッドに搭載している7速DCTの不具合ですが、昨年9月のフィットハイブリッド発売から、半年ですでに3回目のリコールとなかなか厳しい状況のようですね。
ヴェゼルもハイブリッドが8割超えだそうですし、出端をくじかれた感じですね。
受注自体は好調みたいですね。ダウンサイジング流行りの風潮と、ハイブリッドによる低燃費性能が功を奏したんじゃないでしょうか。
それだけにリコールでつまづいてしまったのは痛いですね。