TodaiCruiserGyosyu -東大ヨット部クルーザー班仰秀's Blog-

世界選手権出場を目指し、毎週土日に三崎で練習するクルーザー班。
練習報告を軸に、部員の生活を記事にしてます。

夏休みの課題とアプローチ

2010-08-03 15:50:45 | 練習記録
夏休みのテーマは“管理”です。今まで大まかな計画はありましたが、現状を考え修正を余儀なくされていることと、そもそも練習量をとってやるべきことをやっていればいいというスタンスでは通用しないことが明白になったからです(自分のミスです、申し訳ありません)。質・量伴った練習をするため、個人・チームで中期・毎度の練習での目標とルールを設定します。練習の種類ごとにポイントをしぼって、目標達成しましょう。9月後半からはチームとしての弱点補強に費やすので、それまでが勝負です。
まずチームの現状分析としては、基本的なハンドリングとクルーワークは一定レベルに達したと考えます(みんなもそのつもりでお願いします)。その上で具体的に足りない部分は、①出たいサイドから一線で出るスタート、②タクティクスを生かせるボートスピード、③フリーのストラテジーの精度、④タクティクスの的確さ(絶対的な情報量・質の少なさとセオリーの共有不足)、⑤レースマネジメント(レース全体での目標とプラン・優先順位の共有不足)だと考えます。

対策として、
①②については上記しましたが、応用として、走りのモードを切り替える練習も(1艇でできる面もあるので)まずは得意な風域で取り入れていきます。③④の対策として、陸でできることは牧野・徳毛による座学や読み物、GPSなどを見ながら実際のパターンを話し合うこと、ホッパー練習でのコース選択やカバー、タクティクスに生かせる走りの感覚の学習。複数艇でラウンディングできる機会を絶対に生かせるように準備すること。
⑤については普段の練習から目的を明確化する癖を全員(特にタクティシャン)がつける、くらいしかないでしょう。

8月の個人の目標として、
石川:波海面でのスピード改善。スタートのマニューバで確実に出たいサイドでラインに並ぶこと。
中山:クローズの改善。スタートのスピードコントロールの調整。ジブトリマーとして必要なセオリーの理解及び風下艇の情報出し。(上回航でスピンを張るのを速くすること。)
小松:フリーの改善。フリーのデッキのヒールトリムを指示できるようになること。タクティクス的なフネの動きにスピンを合わせられること。
牧野:セオリーを実践できるフネにすること。場面ごとに優先順位を共有させること。
徳毛:セオリーを理解して、アウトプットできること。トラブル時に優先順位をつけて対処できること。レイラインは確実に読めるようにすること。
渡辺:クルーワークをこなしながら、ヒールトリムができること。レイラインは確実に読めるようにすること。コースについて、指示された要素は管理できるようになること。
大河原:クルーワークの限界をのばすこと及び回航でのクルーワークを統制すること。ヘッダーとリフトを見分けられること。スタートでラインを正確に把握して、必要と思われる形で伝えること。

一年生:基本的な艤装や作業(ビルジ取り・解装・リペアなど)を覚えること。フネの動き(下回航・タック・上回航・ジャイブ)にそれぞれの風域で適した動きをとれること。指示のもと、スピン回収ができること。
次の段階として、バウマン・マストハンドのクルーワークを指示したとおりにできること。ブローとラルを見分けること。

練習メンバーが特に8月は不定なので練習の優先順位として、
①複数艇での走り合せ(スピード)
②複数艇でのラウンディング(タクティクス、ロックタックやリーバウなど)
③複数艇でのスタート練習(必勝パターンの確認)
④一艇での時間距離の練習(上1、下1)/バウマンのライン読み練習
⑤一艇でのラウンディング(即タック・即ジャイブや回航バリエーション、レイライン、情報管理、トラブルシューティング)
⑥二・三年生のミニホッパーでのレース(コース)
⑦走りのモード切替練習(最初のセッティング確認時に兼ねてもいいかもしれない)
⑧一年生のミニホッパーでのサークリング、ラウンディング(動作、回航)
⑨一艇でのショートラウンディング(一年生クルーワーク)
これとは別に、練習の最初もしくは最後にタック練習とストップ&ゴーをドリル化します。

練習の中で時間を区切ることで、目的と達成度合いを確かめるとともに、同じ練習の中でも細かく目的を分けて時間を使うよう気をつけます。質の高い楽しい練習にしましょう。水分補給など暑さ対策は万全に!

最新の画像もっと見る