釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

68. 釋超空の歌三つ

2012-04-03 10:38:52 | 釋超空の短歌
『山の夜に 音さやさやし。
    聴こえゐて、夜ふくる山を おもへり。』

『雪ふみて さ夜のふかきに還るなり。
    われのみ立つる音の かそけさ 』
***
作者は民俗学探求の旅の途中、宿をとった。
人里離れた奥山の底の宿である。
夜になった。床に入ったが眼が冴えてくる。
山の音。それが耳に冴えてくる。
寝入ったのいつだったか。
作者は一面雪の原に立っている。
それを遠くから見つめている作者がいる。
***
『風の音しづかになりぬ。
   夜の二時に 起き出でゝ思ふ。われは死ぬなずよ 』

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