釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

64. 『鳥のなく山を おり来てたそがれぬ・・・』

2011-11-14 10:58:24 | 釋超空の短歌
『鳥のなく山を おり来てたそがれぬ。
   つひに一つの その鳥のこゑ 』
***
作者は今朝も宿主の人に別れの挨拶をして山に入った。

ひとすじの道が、どこまでも続いている山だ。

いくつの峠を越してきただろうか。

もう黄昏(たそがれ)てきて山の向こうは、もう翳(かげ)っていて暮色とは、あのような光の翳りを言うのだろうか。

結局、今日も山では人には会わなかった。

ただ、姿は見えないが遠くから鳥の鳴き声が時折する。

すると、突然、一匹の鳥が作者の肩過ごしに飛んで行った。鋭い声を発して・・・

***
私は神を信じたい。いや、これは正確な言い方ではない。

眠られない夜、私の小さなひ弱な魂に寄り添って、そっと手をさしのべてくれるような「大いなるもの」が、私はとても欲しい。