文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

㈱モリサワでの勉強会 本日から開始されます(2)

2007-01-25 12:19:05 | 組版プロの思考からXMLを考える
包摂(Unification)の範囲がこれからの課題となっています
(1) 一点しんにゅうと二点しんにゅう
 ねへんとしめすへん
 などなどが、すべて包摂(Unification)の範囲と言うことで異体字の殆どが、同一コードに振られることを許容します。

(2) 各コンピュータメーカから提案された、略字体は全て償却される方向です。
 その中でNECとIBMの漢字と言われる部分は、microsoft社はJIS X0213:2004内に取り組んでいます。

(3) MS明朝、MSゴシック、メイリォ等の書体は、各20,000文字前後の字母を持っています。ただMS-WORD等での入力が出来ない部分が多数存在する模様です。

(4) adobe社社のCIDフオント系とはかなりの部分で食い違っています。従って互換は基本的に取れていません。
 

  

㈱モリサワでの勉強会 本日から開始されます(1)

2007-01-25 12:09:39 | 組版プロの思考からXMLを考える
 本日より、毎日3回、4回のペースで講習会を開催します
 でも、各講習会の段階で満杯となっていて、2月1日以降も継続して行われるそうです。
 資料を入手して、詳細に検証中ですが、段々事の方向性が見えてきた中で、印刷産業の存亡のかかった問題であることも、よりはっきりとしてきました。

 まず、国策として
グローバリズムとしての世界標準規格の普及があります。インターネットの普及は、国や特定の個別企業の世界戦略とは距離を置いた「市民レベル」出の評議会が
決めた規格(WWW規格)を、企業も国も認めていく方法性が厳然とあります。
 それを日本国も各方面で批准しているのですが、文化的な、政治的・企業的な側面もあって、「日本規格」が多方面から張り巡らされているのも事実です。

 XMLの普及もその一つです。その普及の妨げになっている一つが日本語の異体字対応です。初期のWP等の普及で24ドットの書体を作らざるを得ないための略字体、
渡邉の邊のごとく、32通りもの異体字としての邊の流通など。日本固有の異体字の
普及をこれ以上放置出来ないという客観情勢もあって、
 かつ、ワンライティング入力を原則とする業務を、執筆者が無視するという商取引上での初期入力情報の完成度の低さ、校正段階での業務の後戻り頻発など、業務標準化が出来ていないが為に、
 XMLの普及が立ち後れています。その解消策を模索している中での新たな方向性の打ち出しでしょう。
 フオント環境のUnicodeをベースにした標準化とは、正に略字を含む異体字の排除によって、全世界的に1漢字1コード化という、等々とした流れの成立です。
日本では
(1) フオント環境の整合化 → JIS X0213:2004の導入
(2) 組版ルールの標準化 →  JIS 組版ソフトウェアの普及が促進される
がこれからのセットとなります。