宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

旅人は牡牛の足元に

2015年01月14日 00時11分04秒 | 

黄昏の明みが薄らぐとともに、雲が少しずつ広がり始めた。ただその雲は、破れた布団綿のようにあちこちに穴が開いている。そのほころびの間から牡牛が覗いていた。お目当てのラブジョイ彗星(C/2014 Q2)はこの牡牛座の足元あたりに居るはずだ。双眼鏡で確認すると、牡牛の頭、ヒアデス星団のVの字の先にぼんやりとした姿が見える。思ったより大きい。赤道儀に載せた大きいほうのカメラで撮ってみた。だめだ、まだ空が明るい。カメラを赤道儀に載せたまま一階の居間に降りて、丘に向かう道中に仕入れたホットレモンをすする。

午後8時過ぎ、そろそろかなと観測デッキに上がる。今度は空が大きく開けていた。冬の星座たちが美しい。もう一度双眼鏡で彗星を確認する。確かに大きいが、どうしても尾が確認できない。それならばいっそ20センチ反射で撮ってみよう。そう決めてカメラを雲台から下ろし、レンズを外して望遠鏡のドロチューブに繋いだ。ガイド星の導入に悪戦苦闘した後撮ったのがこれ。

カメラ感度2000、露出3分だ。尾は確かに有るのだが、数日前ネット上で見せてもらったような長いものではない。もっと露出を掛けると尾が長くなるかもしれないが、これでも元画像はかなり明るいのだ。限界かも知れない。そうこうするうちに西の方から雲がせまって来ていた。位置関係がはっきり分かる写真を撮っておかなければ。カメラをもう一度雲台に乗せ、レンズ焦点28mm露出4分で撮ったのがトップの画像だ。この時立て続けに3枚撮ったが、その間にもほうき星はこの写真で見て右上の方向に少しずつ動いて行った。

望遠鏡のドロチューブに取り付けている光害カットフィルターが劣化したのか、周辺部の色が変わってしまいました。何とか修正してみました。全体に青っぽくなっていますがご容赦を。上の星野写真で見てみると、尾はどうやら望遠鏡の視野の外に伸びているようです。 

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