宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

居候退治

2015年08月17日 23時28分52秒 | Weblog

お盆期間中はずっと仕事だった。それが明けた今日、スズメバチ退治を依頼した業者と合流して丘に上がる。巣を発見してから二週間が経っていた。まずは二人で竹取庵に入って巣を確認。巣は明らかに一回り以上大きくなっている。蜂の羽音も確かに前より大きい。良く見ると、巣の途中に何か所か出入り口が作ってあった。

巣の状態を確認した業者の男性は、これなら巣の撤去にそれほど時間が掛からないと教えてくれた。どんな装備か気になって尋ねると、スズメバチ専用の防護服が有るという。見せてくれたのはまるで宇宙服のような白いコスチュームだった。さすがにミツバチ用のネットガードとは違う。

これなら大丈夫ですねと言うと、いや、このままではやられます。と言いながら下に長袖の厚手のシャツを着てその上にコスチュームを着込み、さらにゴムの手袋をはめた。この人は今までに9回も刺されているそうだ。防護服を貫く蜂がたまに居ると言う。9回無事でも10回目が大丈夫とは限らない。私が上に登ったまま降りてこなかったら会社に連絡してください。と言い残して、笑いながら観測デッキに通じる階段を上がっていった。冗談じゃない、僕も行きます。というと、下の階の隙間からなら写真も撮れますよと教えてくれた。

巣の撤去にはまずネズミを捕るときのような粘着ボードを使う。それで巣の周りの蜂をからめ捕るのだ。そのあと彼は巣に直接殺虫剤を吹き込み、静かになったところで、巣に袋をすっぽりかぶせて屋根裏からもぎ取った。その間わずか3分。やっかいな居候はあっという間に一網打尽となった。

作業の後見せてくれた袋の中には5層になった巣と、その中の幼虫。そしてその幼虫を育てていた働き蜂が居る。巣を取り去った後には強力な殺虫剤を塗り、さらに虫よけをぶら下げて、スズメバチが近づけないようにしてくれた。一週間は観測デッキに入れない。せっかくのお盆明け休みだが、星の撮影はお預けとなった。こいつらのせいだ。

 

 

コメント (4)
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