タイニーハウス東京

東京でタイニーハウス暮らしを実現する。超小型木製トレーラーハウスの自作にチャレンジ

屋根のポップアップ機構 その1

2017-06-17 12:34:18 | キャンピングトレーラー自作
前回のエピソードでもお伝えしましたが、ショックアブソーバー関連の見積もりに進展がないことから、屋根のポップアップ構造の改造を先に着手することにしました。

過去の記事でも何回か触れていますが、屋根の構造についてはトラベルトレーラーの外観に大きく影響を与えるため、荷台への車体の固定方法の問題と同等か、それ以上に非常に強い拘りを持っています。

最初の設計では同じポップアップ方式でも陸屋根を採用していましたが、悩んだ末に製作の途中で作り変えて切妻屋根に形状変更しました。立ち上げるメカニズムはガススプリングを使用し二枚の屋根パネルをフリップアップし棟部分を合わせ三角形の屋根にする構造ですが、ハードトップのパネルにしたことで重量が嵩み、反力の大きなガススプリングを使わざるを得なくなりました。結果として、その強力なパワーに支点部分の構造強度が追いつかず破損してしまい、その補強をする羽目になってしまったり、急な設計変更で機能確認試作をしなかったことで設計上の瑕疵があり屋根パネル同士が干渉したりとトラブル続きでした。この辺りの経緯は過去の記事に取り上げていますので、お時間があればご参考までに見て頂ければと思います。

【参考記事】
2016年5月15日 総組み立て その8 突然ですが設計変更
同7月9日 屋根の手直し作業 その1 準備
同7月11日 屋根の手直し作業 その2 失敗そして再検討

最初の計画では、前後と左右の4枚の壁パネルでロフト部分を構成し、屋根は前後の壁パネルの側面に取り付けた連結金具でジョイントし連動して立ち上げるメカニズムを考えていました。下の写真は仮組をしてイメージを確認しているところです。



おまけです。設計時の機能確認のためのダンボール製の試作です。側面の細長いものが屋根と前後の壁面を連結する金具に相当するものです。


完成イメージは下の写真の通りです


ガススプリングの力に負けて、屋根側は無事でしたが、本体側の取り付け部分が壊れてしまいました。


対策として補強した取り付け部分です。



モバイルキャンパーとして実際使用する際には若干の不便さはあるものの天井が若干低くても何とか使用に耐えることもあり、その後の製造プロセスの中で屋根のポップアップ機構の完成は優先順位が低いまま現在に至っておりました。
同時に、現在の二枚ハードトップの切妻屋根構造では車体重量が既に最大積載重量である300kgに達しており、このままでは元々計画していた装備品を搭載できない状況に至っており、何れは解決を図らなくてはならない大きな課題でもありました。




この表はトレーラーの構成モジュールの重量を纏めたものですが、ご覧の通り車体そのものだけで約237kg、それに装備済みのソーラーパネル、バッテリー、キッチンとダイネット等の設備63kgを加えると既に300kgとなってしまっています。(ドライ重量ベース)
最大積載重量が300kgなので、これでは是が非でも搭載したいと思っている冷蔵庫等の装備品を搭載できません。

下記の写真は二枚の屋根のパネルですが上屋根(奥)が35kg、下屋根(手前)が31kgほどの重量があります。



この問題の解決策として、下屋根を取り外してテント地等への変更による軽量化を考えています。車体重量が31kg減、新装備は10kg以下なので、20kg前後まで他の装備品が搭載可能となる予定です。また、現在は積載する飲料水の量でバランスを取っているヒッチ荷重も新規搭載設備の搭載場所を工夫することで更に改善することが可能になります。

イメージ的には下に写真のような構造を想定しています。




残念ながら裁縫仕事は全くやったことがないため、つい最近まではプロのテント業者の方に依頼しようと考えていたのですが、先日YouTubeで他の方が防炎シートを使ってキャンパーのポップアップ屋根を作られているのを見て参考にさせて頂くことに致しました。上手には出来ないかもしれませんが、先ずは自作にチャレンジしたいと思っています。



本日モノタロウから材料の防炎シートが届きました。これをカットしてアイロン圧着テープや防水シールを使って早速作成して見たいと思います。


関連動画;自作トレーラーの関連動画はYouTubeにアップしてあります。宜しければご覧ください。
     https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s


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