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「タイムバール」少年探偵団の時代

元少年探偵団、現ダメ社長が「記憶と夢」を語ります。

ウソの掟

2008年04月03日 | Weblog
「やっぱペンギンだったか・・・」イギリスのBBC放送と言えば日本のNHKのような存在です。そのBBCが「空飛ぶペンギンを発見!」のスクープです。モタモタ歩いるペンギンの群れが羽をバタつかせながらスピードアップしたかと思うと遂に空中に飛び出します。そして渡り鳥のように南極を離れ、なんと熱帯雨林上空を通過し何処へともなく飛び去る映像はリアルです。放映は4月1日、勿論エイプリールフールの嘘八百です。こんなイタズラのために費用をかけてCG映像を作るのがBBCの偉さです。NHKでこんなことをしたら国会で問題になるに違いありません。で、何故ペンギンなのか・・・。事の発端は1982年のフォークランド戦争です。イギリス空軍のパイロットが「通過する飛行機を見上げていたペンギン達」が将棋倒しのように次々に後へひっくり返ったのを見たと「報告」してから話がややこしくなります。

アルゼンチンに馬鹿にされてムキになったイギリスは海軍を動員して実験します。勿論、ひっくり返ったペンギンはいません。責任者の博士は「南極の上空を飛行機が通過するたびに、それを見上げるペンギンがひっくり返る様子を空想する楽しみを奪った罪」に問われます。勿論、イギリス流のジョークです。今回もフォークランド戦争の借りをBBCがこんな形で返したに違いありません。20数年前には4月1日であることを忘れてBBCの「遂に猿人捕獲!」の報道に元少年探偵団は興奮しました。何しろこの「猿人」は人間の動作を完璧に真似るのです。葉巻を吸う真似なんて朝飯前で「ダンス」なんか人間より上手です。当たり前の話で縫ぐるみの中に小人が入っていたのですが、驚くべきは「普通」の動作はどう見ても「猿」そのものです。相当な訓練を積んだ芸人に違いありません。

たかがイタズラにこんな根性を発揮すると言うことは、裏を返せば緊急時にも余裕を失わないと言うことです。第二次大戦でナチスドイツによる空爆で瓦礫となったロンドン市内で「本日営業中」の看板の元、平然と食事をする客と毒マスクを被ったウエイターの映像が残っています。あのいたずら小僧のようなキラキラした目をした鉄宰相チャーチルの面目躍如です。何かのハズミで「今の日本に欠けているのは何だと思いますか?」なんてインタビューを受けたらすかさず「キラキラした目の持ち主さ」と答えることにしていますが今だマイクを向けられたことはありません。



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