未曾有の津波災害から40日、余震が続く中で、福島原発は今だ収束の目途も立たたない・・・本来は誰のせいでもない「天災」なのに、政府の対応の不味さでいつの間にか「人災」になりつつあります。その上、復旧・復興費用をひねり出すための安易な増税と規制・・・「人間音痴役人」と「素人政治家」にやらせるとこのザマです。「その割には今回はマスコミはよくやっていますよね」とコメンテータ・・・何しろ連日被災者に励ましを送り続け、現地の声を聞き、悪しき風評を糾弾し、果ては「そんな風評に負けるな」と地元産の野菜や海産物を支援販売する都内大型店の報道に余念がありません。
つい最近まで具体的な根拠と影響を示さないで「地元の産物から放射性物質検出!」なんて大騒ぎしたばかりなのに、今度は福島産野菜を買うおばさんに「風評なんて関係ありません。私はこれからも福島の野菜を食べます」なんて語らせて大衆の涙を誘います。「それは福島出身のおばさんだよ」なんてつっこみを入れたら袋叩きにされかねません。70年前に「欲しがりません!勝つまでは!」「贅沢は敵だ!」「鬼畜米英!」・・・そんな掛け声で戦争に突入した挙句、原爆を落とされて敗戦(「世論」に突き上げられて暴走した軍部にも同情の余地があります)・・・悪いのは脅したり賺したりするのが本性のマスコミと言うより、それを真に受けて一喜一憂する大衆の学習能力の欠落です。その傾向は加速する一方です。
人々に安心・安全・快適を約束する(と思い込まされている)モノやサービスへの依存過多・・・その根底には自分ひとりでは何も感知・判断・行動できない弱体化した今の人間・・・結果、ますます怪しげなモノやサービスや社会に依存する・・・究極の悪循環です。今回も「企業も政府も正確なデータを出せ」なんて騒ぎますが、本当に危ないデータなんか出す訳もなく、出されてもパニくるだけ。判断能力も行動指針もない人間に情報を出しても無駄です。世の中、ダメな時はダメ・・・万策尽きて助からない時がある・・・情報を出す前にその「覚悟」を問うべきです。我々少年探偵団なら「一定以上の値になったら、何割の確率で死ぬかも知れません。判断はご自分でどうぞ」と言われたら迷わず行動します。ガキの頃から大人を信じず、努力も協調も我慢もしないで、やりたい放題の65年間・・・いつ神様から「もうその辺でいいだろう」なんてストップがかかってもおかしくないからです。偉そうな「覚悟」でなく「因果応報」です。こうゆう「確信犯」は当然、神様からは「おっと!おまいらは天国ではなく地獄だな」と「仕分け」されるに違いなく今から誤魔化す方法を考えています。