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「タイムバール」少年探偵団の時代

元少年探偵団、現ダメ社長が「記憶と夢」を語ります。

3.11と9.11

2012年03月11日 | Weblog

3.11東日本巨大津波から1年、9.11NYテロから11年。天災とテロの違いはあってもその衝撃は消えることなく今も多くの人がトラウマに苦しんでいます・・・とマスコミ報道。しかし知人によると現地の漁師町は再建に向けて早々と動いています。「やる事が多すぎて落ち込んでいる暇はないのさ」と言う極めてまともな話でした。我々に備わっているもう一つの「隠れた脳」は、傷付いた心と身体をいち早く復旧させて、次の取るべき行動へ駆り立てるようにできているからです。一種の「生存スイッチ」です。よって「早くスイッチを切り換えて下さい」と励ますのが本来のメディアの役割なのに如何なる理由か「トラウマに苦しむ人々」を見つけ出して、「みんなで苦しみを共有しましょう」と強制しています。結果、思わぬ「擬似トラウマ」が生まれています。

まずは9.11テロを巡るアメリカ政府陰謀説・・・11年経った今でも新しい「証拠」が出てきて我々探偵団の前頭葉を刺激します。但し陰謀説の根拠には「なるほど!」と思わせるものもあれば、独断と偏見に満ちたものがあるのはいつもの通りです。むしろ面妖なのは当事者でもないのに「被害妄想の素人が何を言うか」とムキになって「陰謀論者」を罵倒する自称「専門家」・・・単純な飛行機墜落事故でも専門家の意見は分かれるのが普通。ましてや大規模テロ事件なんて戦争と同じで「専門家」や「学者」の頭脳を超えた世界です。例え陰謀でなくても、したたかな政治家や軍事産業がこの事件を「活用」しない筈がなく、ある意味では「陰謀能力」のない国家なんて頼りにならないことは歴史が証明しています。アメリカ政府がムキになって反論しないのはこの辺に理由があるのかも知れません。

3.11大震災も歪んだストレスを生んでいます。明らかな天災で陰謀説なんか入り込む余地がないと思ったら・・・「地震兵器実験説」だって。ミサイルを撃ち込めば済むのに地震を発生させて被害を与えるという珍説ですが「福島原発事故」が絡んでいるのがミソです。何しろ拡散した放射能(放射性物質)の影響については専門家ですら意見が分かれている以上、過敏に反応する人がいても不思議ではありません。行政がいくら放射性物質の影響は少ないと説明しても瓦礫の受け入れはお断り・・・勿論、福島産の野菜も魚も駄目。「だって子供が心配だから・・・」と言う無知な母親を笑うことは出来ません。「絆」なんて耳ざわりのいい言葉を使いながら、一方では恐怖心を煽って核心の情報は何一つ提供してこなかったメディアの責任も小さくありません。

昔から「弱り目に祟り目」と言いますが、世界的な閉塞感と無力感の中で起こった9.11テロと3.11大災害は正にこれです。「怖いからみんなで集る」のは「絆」でも何でもなく「不安と猜疑と恐怖の連鎖反応」を引き起こすだけです。「政府は何か隠しているのではないか」「いざとなれば国民を見捨てるのではないか」・・・歴史を見ればそれが普通で「正義」と「人道」の防波堤が崩れたら国家も人間も何をやるか判りません。もしかしたら「陰謀だ!」「そんなことはない!」というヒステリーの応酬をさせることで「革命」へのエネルギーを分散させているのかも・・・と言うのは探偵団の考えすぎでしょうか?


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