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曖昧さの薄闇の中に

趣味は競馬と食べ歩き。お酒の好きな凡人が書きたいように書きます。

ロベルト系の考察

2007年05月23日 | 血統論


系統をまとめていて、ふと気付いた。


また、Roberto系の波が来ているのではないか。


2歳リーディングとかの数字に表出している訳ではないが、

ウォッカの阪神JF
ヴィクトリーの皐月賞

といった事象は、充分な証左である。

ロベルト系は、サンデーサイレンス全盛の時代にあって、
日高のアンチテーゼの拠り所だったように思う。
それは、ナリタブライアンという3冠馬になって具現化した訳で、
サンデーサイレンス系種牡馬が隆盛している今、
ロベルト系の産駒がG1を制するのは自然と納得できてしまう。



■ロベルト系

ロベルト系もスピード血統という理解で良い。

サンデーサイレンス系よりはトップスピードの上限値に於いて劣るが、
その分持続力には優れていて、しかも小出しに脚を使うことができる器用さを備えている。
気性が良く、器用なので、小回りのトリッキーなコースでも大崩が無い。
馬力も備えているので、ダート適性も高い。

母父ノーザンダンサー系との組み合わせがニックスだが、
母父ナスルーラ・母父ミスタープロスペクターからも上級産駒が出ており、
汎用性の高いチャンピオン血統。


◆ブライアンズタイム

上級産駒は芝でサンデーサイレンス系を上回る瞬発力を使う。
上がりタイムとしては34秒後半~35秒といったイメージだが、
その分着火地点がサンデーサイレンス系よりも随分早い。
上がり6F戦で強いといったイメージで、器用さを反映して脚質にも幅がある。

下級産駒はダート馬。
ダート1700m~1800mが稼ぎどころで、特に阪神ダートがとても上手。

活力が落ちた昨今は、母父の適性が色濃い産駒が目に付く。
何故か、短距離で活躍する産駒がでてきた。


◆マヤノトップガン

現時点で、ブライアンズタイム産駒の最良後継馬。
上級馬でも切れ味勝負では切れ負けする。
基本的に持続質の末脚が持ち味。
牡馬は芝1800mが上手で、牝馬はマイル以下。
未勝利戦で牝馬が芝1600m以下に距離短縮で出てきた時に妙味あり。


◆グラスワンダー

母父ダンジグが強く出たのか、瞬発力を感じさせる産駒が少ない。
内枠スタートから器用に立ち回って持続質の脚で押し切る競馬が得意。
本質的な差し馬・追い込み馬を輩出する事はないだろう。
牡馬は芝1800mが上手で、牝馬はマ (以下、略)


◆タニノギムレット

導入当初は「マヤノトップガンに近いかな」という印象だったが、
こちらの方が切れる脚が使える。
母父がフォルティノ(グレイソヴリン系)である事を考えれば、当然の事象か。
ボトムラインに頑固なまでに旧きステイヤー血脈が固められているので、
現在のファッションであるスピード血脈とは相性が良い筈。

上記の特徴を考慮すれば、母父には持続力血統を配したい。

事実、

ウォッカ (母父ネヴァーベンド系)
ヒラボクロイヤル (母父ミスタープロスペクター系)
ゴールドアグリ (母父ミスタープロスペクター系)

と、重賞勝ち馬は全て母父持続力血統。

母父サンデーサイレンスとの相性も良さそうだが、
早熟性が強調される分、超上級産駒は出ないと考える。


◆シンボリクリスエス

さて、夏には産駒達がデビューする。
母父がボールドルーラー系の分、持続質の脚で勝負する産駒が多いのでは、
と推測しているが、果たしてどのような競馬を見せてくれるのだろうか。

シンプルに、母父にノーザンダンサー系を配して、
馬力と瞬発力を補完する配合が手堅い、と言ってみる。

ああ、でもニジンスキー系とかだと微妙。
ノーザンテースト牝馬とか、ヌレイエフ牝馬とかじゃダメかな。


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