曖昧さの薄闇の中に

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サンデーサイレンスのラインブリード

2016年10月01日 | 血統論
我が国の生産牧場には、革命的な種牡馬 サンデーサイレンス の血を持つ繁殖牝馬が多数繋養されている。

そして、同じく サンデーサイレンス の後継種牡馬が次々とスタッドインしている。

必然的に、父 サンデーサイレンス系 × 母父 サンデーサイレンス系 というラインブリードが成立し易くなっている。



「より自然に近い状態で育成し、種本来の生命力を引き出す。」というのがビッグレットファームの育成方針であり、素人の筆者も納得の論理だが、それは配合においても同様だと言える。

近親交配に正常な子孫が残せないことは証明済みであり、より自然に近い異なる父系を組み合わせた配合が望ましい筈だ。


サンデーサイレンス の血が消えていないラインブリードは危険であり、我が国の生産界が選択してはならない配合だと思う。



一口馬主や POG ユーザとして、 サンデーサイレンス のラインブリードを評価する場合のポイントをまとめておこう。



▼(1)
初仔や空胎後の産駒は近親交配の悪影響を受けない。
よって、 サンデーサイレンス のラインブリードであっても検討の余地がある。

▼(2)
連産馬の場合、サンデーサイレンス 系種牡馬の種付け時の活性値を確認する。
父か母、いずれかが 0 遺伝であれば近親交配の悪影響を受けない。

▼(3)
スペシャルウィークマツリダゴッホ は、サンデーサイレンス 0遺伝 である。
ラインブリードの対象として考える必要はなく、近親交配の悪影響を受けない。

▼(4)
上記 (1)~(3) に合致しない場合、 サンデーサイレンス のクロスの強度を判定する。
父と母、それぞれで サンデーサイレンス に至るまでの種付け活性値を乗算する。
すべての種付活性値の乗数が 0.125 以下であれば、近親交配の悪影響を受けない可能性がある。



筆者の素人考えだが、ラインブリードは極力避けて欲しい配合である。

今後も日高産馬を応援していく中、上記のようなラインブリード判定の機会が少ないことを願う。


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