曖昧さの薄闇の中に

趣味は競馬と食べ歩き。お酒の好きな凡人が書きたいように書きます。

愛馬日記 (3)

2005年06月23日 | 一口馬主
ラフィアン・ターフマン・クラブの
05年度募集馬パンフレットが自宅に届いた。

一口馬主の楽しみは色々あるけれど、パンフレットを見ながら、
その募集馬の適性・競走成績を想像したり、血統的な評価を行う事は非常に楽しい。
通販カタログを見て買い物気分に浸る、という行為に似ていると思う。

これで、暫くの間は頭を悩ませる事になりそうだ。


ラフィアンのパンフレットの特徴的なところは、
岡田繁幸氏の解説が1頭1頭添えられている事。
その内容は、大いに納得できるものから、難し過ぎて筆者のような凡俗に理解できないものまで多岐に亘る。

昨今は、コスモバルクのローテーション・騎手起用・レース指示について、
岡田繁幸氏への非難を耳にする機会が多い。

しかし、筆者は彼を弁護する。

種牡馬失格の烙印を押されたザグレブの産駒を見出し鍛え、
"道営競馬からの挑戦者"というストーリーを創り上げたのは彼であり、
馬券の売り上げに貢献するところ大である。
レースで騎乗する騎手への指示で言えば、社台グループの方が余程綿密なものだし、
騎手の乗り替りもバッサリ行うのが実情と言える。
他の馬主でも、騎手に難癖をつける人は多いと聞く。
何故、岡田繁幸氏一人を非難する謂れがあろうか。



ちょっと本題から逸れてしまった。

社台グループ一人勝ちの現在の生産界に於いては、日高の生産者は零細企業である。
その意味で、日高の中核を為すビッグレットファームの資本に寄与できる事は、
競馬ファンとしての筆者の矜持である。
そういう大局的な観点から、一口馬主という自分の趣味を正当化することにする。


さて、6月25日には我がマイネルゴーシュが福島競馬場で出走予定。
最近は競馬を覚えて来ていて、なかなか鋭い末脚を使うよう成長した。
そんな彼を長く応援する為にも、1勝を挙げて欲しいと思う。

アメリカザリガニ

2005年06月17日 | 血統論
かつて、筆者はミスタープロスペクター系の事を
"アメリカザリガニ"呼ばわりして大いに嫌っていた。

彼等は、まずダート競馬であっという間に増殖した。
湿ったダートなんていうのは、彼等の独壇場である。
そうこうしている内に、彼等は芝でも台頭してきた。

エプソムCを勝ったスズノマーチはティンバーカントリー(ミスタープロスペクター系)産駒。

安田記念は父/母父の何れかにミスタープロスペクターの血を持つ馬が1~3着独占。

桜花賞・NHKマイルCの変則2冠を達成したラインクラフトはエンドスウィープ(ミスタープロスペクター系)産駒。

極めつけは、古式ゆかしい日本伝統の長距離G1天皇賞(春)で、
父/母父の何れかにミスタープロスペクターの血を持つ馬が1・2着。


こうして、G1でミスタープロスペクターの血が目立つようになってきたのは、
日本競馬の血統構成がNearco系偏重となっている事への警鐘ではないかと考えている。
同じEclipse系でも、ミスタープロスペクターはNearcoを経ていない。

日本の近3代のリーディングサイアーが全てNearco系であることから、
それ以外の血が求められている状況であり、
そこに"アメリカザリガニ"が登場したと言うべきか。
来年以降のクラシックでは、

サンデーサイレンス系 VS ミスタープロスペクター系

という構図がより鮮明になってくると思える。

サドラーズウェルズの台頭

2005年06月15日 | 血統論
先週で開催を終えた春の東京競馬。
その血統傾向をまとめていて、
芝レースでのサドラーズウェルズの台頭に驚いた。

安田記念・京王杯SCのアサクサデンエン、
目黒記念のオペラシチー、

といった馬達がその白眉である。
それ以外の条件戦でも勝ち切るレースが目立った。
きちんと計算していないけれど、第3回東京競馬で施行された芝の52レース中、
父/母父の何れかにサドラーズウェルズの血を持つ馬が連対したレースは1/5程度はあったと思う。
特に6月12日の芝長距離のレースはサドラーズウェルズ祭りの状態だった。
父サドラーズウェルズ系で1~3着独占のレース(東京8R)もあったくらい。

何故か。

要因として推定できるのは以下の2点である。

◇この時期が洋芝開催で欧州血脈に有利であること。
◇改装後、直線が伸びた事でスタミナを必要とする厳しい展開のレースが増えたこと。

何れにせよ、上記のような血統傾向が表出した事は興味深い。
今後も同様の傾向が継続するようであれば、

"洋芝開催の東京芝はサドラーズウェルズ系"

なんて血統格言が生まれるかも知れない。

昔はトニービンとサンデーサイレンスを買っていれば儲かった東京芝。
けれども時間は確実に流れていて、
その流れと共に血統の傾向も移り変わるのだとあらためて感じた。

愛馬日記 (2)

2005年06月01日 | 一口馬主
先週は期待していた愛馬達が苦戦してしまい、
最高着順がリガードシチーの6着(0.6差)という結果。
期待していただけに残念だが、
愛馬の敗北を素直に受け止められなければ、
クラブ馬主を趣味になんてできない。
敗北や普段の労苦があってこそ、レースでの勝利が美しいのだと思う。

今週は東京5日目 未勝利戦(芝1400m) にマイネルゴーシュが出走予定。

タマモクロス産駒(グレイソヴリン系)の彼は、燃え過ぎる気性が課題。
瞬発力がある分、ガス欠も早いので現状では短距離向きの印象。
先週までの東京芝は明らかなミスタープロスペクター向き馬場だったから、
その傾向に変化があるかがポイントになりそう。
Aコース替りでグリーンベルトができるから、内枠を引ければ面白い筈。

そう言えば、クラブ馬主の会員にも口取り参加の権利が与えられて随分経つ。
一度も参加した事無いんだが、今回は参加申し込みしてみようかな?