タイガーのFun-Loving Way of Life

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昨年の直木賞作品「利休にたずねよ」は男のロマン♪

2009年07月20日 | 読書
先日、今年の芥川賞、直木賞が発表されました。
直木賞作品は、是非読もうと思っています。時代のトップのエンターテイメント
だと思いますし、何でも読む時間はありませんから、評価を得たものは
最低限読みたいとの思いです。
 NHK大河ドラマにも出てきている侘び茶の祖・千利休を描いた「利休に
たずねよ」は昨年、直木賞を獲得した山本兼一さんの作品。
茶道のトップの座を得たにも拘わらず、権力者・秀吉の怒りをかって切腹
させられた利休。秀吉は、利休の美を追求する目に焼きもちを妬いたので
しょうか。
 そして、利休の美を探究する本能の在り処はどこにあるのでしょうか。
そんな疑問を、いくつもの場面を掲示しながら描いていく素敵な作品
でした。お茶の世界は好きですが、専門家ではありませんから、それでも
茶道の素晴らしさも味あうことができる作品でした。
 そして、あれほど美を探究した利休の心の有り様は、深き女性への想い、
一生掛けても愛してやまない純粋な想いでした。その純真な心こそ美の
探求者たる利休の本心、本性だと山本さんは描いています。
 富み続けるほど、最終章に向って突き進む素敵な小説でした。
さて、貴方は利休に何をたずねますか。私は利休の生き様に男のロマンを
感じました。