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タイガーのFun-Loving Way of Life

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映画「斜陽」にえどがわ伝統工芸の作品が使用されます。

2009年02月07日 | 映画
今年は、太宰治の生誕100周年。それを記念して「斜陽」が映画化されて
春から各地の地域型シアターで上映されます。
 斜陽は、太宰治が、彼が玉川上水にて心中する前年に大田静子という女性
と知り合い、その没落貴族の生活日記をベースに小説化したもののようです。
太宰は既に結婚していて、子供もいましたが、この大田静子さんとの間にも
子供ももうけています。そして翌年、知り合った他の女性と心中しています。
 映画は秋原正俊さんで、デジタル映画界の奇才と言われている方です。
主人公のかず子は佐藤江梨子さんが演じます、そのかず子が子供が欲しいと
恋する飲んだくれの作家役は温水洋一さん。お母様役は、高橋ひとみさんです。

 この映画に、えどがわ伝統工芸プロジェクトで生まれた作品が冒頭のシーン
で使われる予定ですので、今からとても楽しみにしています。
 こうなると、やはり原作も読まなければと「斜陽」を読みました。
素晴らしい文学的な表現がいくつかありました。そして、太宰という人は、なぜ
これほど女性の心理が分かるのだろうと思いました。頭のいい方だと文章を
みれば分かりますが、それと共に女性の心理を理解する、そして表現する
センスの鋭さに感嘆しました。そして、恋した男の子供が欲しいと思い、
私生児としてそれを実現する女性の深さ、は現代にも通じる世界だと、これにも
驚きました。
 世界は、恋と革命が全て・・という表現。コスチウムは空の色との調和を
考えねばならないというセンス、政治も社会も経済も全ては女性が子供を
生むためにあるという集約した表現などなど・・感心しました。

 父方の家系に太宰の生家、金木の津島家は少し縁があるようです。
1昨年、親戚一同で青森に行き、太宰の生家を使った斜陽館を訪れたことを
思い出しました。立派な邸宅で、当時の隆盛を感じました。



 映画「斜陽」の公式ブログです:Shayou

読書好きですから、沢山、本を読みますが、大衆小説には無い文学の香りを
久しぶりに味わった気がしました。しかし、栗本薫さんのグインサーガ、
111巻目を今読んでいますが、110冊もこれまで読んで、このグインの
世界は十分、周知しているので、本当にあっという間に読んでしまいます。
以下は豹頭の超戦士・グインが、グラディエーターとなり、名だたる戦士たち
と1対1の決闘を続けるお話になっていて、これはこれで楽しいですよ~。