人情物の傑作・山本一力の「あかね空」：中谷美紀と内野聖陽好演

時代小説は好きで、結構読みます。その中で所謂、人情物はいかにも日本らしい
細やかな男女の恋や家族の愛情などを描いて涙と感動を与えてくれます。
山本一力さんが、直木賞をもらった人情物の傑作「あかね空」が既にDVDで鑑賞
できます。主演は、日本人女優では数少ないファンの中谷美紀さん、そして男優
は、いまNHK大河ドラマで山本勘助を熱演している内野聖陽さん。中谷さんは、
ちゃきちゃきの江戸っ子で長屋に住む娘を演じ、内野と結婚します。

内野さんは京都で修行してきて江戸で豆腐屋を開業する真面目な役と、やくざの
親分の二役を見事に演じています。

幸せに包まれて結婚した二人は、三人の子供にも恵まれますが・・幸せな将来は
待っているでしょうか。

ラストシーンで中谷さんが向かい合う「あかね空」は一生懸命生きている、世間
の人々への捨てたモンではない世の中の象徴でしょうか。
一生懸命頑張れば、きっと誰かが助けてくれる希望の朝でしょうか。
中谷と内野の結婚式のシーンは、長屋の皆さんに祝福されささやかな出発のいい
シーンです。

私は原作を読んで、自分で映像を想像して、映画やTVを鑑賞するのが好きです。
小説を映画やTVは別物で、異なる喜びを与えてくれて、二重の楽しみどころか
三重、四重の喜びを得たときはとっても幸せです。
　同じ、中谷美紀さんが好演した「壬生義士伝」は、浅田次郎さんの原作で涙
をぼろぼろ流しましたが、映画もとてもよく出来ていました。中井貴一さんの
主人公は、はまり役でした。
中谷さんの別の作品では。「嫌われ松子の一生」を本で楽しみ、そして映画を
鑑賞しましたが、この映画は全然別物で、素晴らしい出来でした。最近見た
日本映画ではNo.1だと思います。

是非、皆さんも本と映画と見比べ読み比べて、二重、三重の喜びと想像力を鍛えて
ください（笑）。
しかし、中谷美紀さんは素敵だね・・笑。
電車男のエルメス役も素晴らしかった。いま３１歳の女盛りだね



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