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試写会「宇宙戦艦ヤマト復活編」@新宿厚生年金会館

2009-12-01 02:06:45 | 映画感想
2009/11/30 新宿厚生年金会館。

開場8分後に着いた時には、もう入場の列はなくなっていた。
いつものように真ん中のかなり前方に位置取り。

開演少し前に見た感じでは、入りは半分以下の感じ。
しかも2階席は閉鎖されていた。

***
  
前作「宇宙戦艦ヤマト 完結編」(1983)から26年。
ストーリー上は、完結編(2203)から17年後(2220)
地球に近づくブラックホール。

まるで意志を持っているかのように太陽系に近づき、
そのすべてを飲み込んでしまうことが分かったのが3年前。

地球人たちは巨大な宇宙船を大量に製作し、
何億人もの人々をブラックホールの進路からずれた惑星系に送ることに。

その第1次移民船団が、ちょうど目的地までの半分ほどのところで、
正体不明の艦隊に襲われ、壊滅的打撃を受ける。

船団の司令官は、かつてのヤマトの乗組員、森雪、
今は古代の妻で船団の旗艦艦長、古代雪。
彼女も艦長の帽子を残して行方不明になる。

その頃、辺境の地で貨物船の館長をしていた古代進は、難破船を発見。
それが第1次移民船団の護衛船の1隻であることを知り、
地球に帰還することにした。

地球では宇宙科学局本部長となった真田志郎が、古代進の帰還を待ちわびていた。

真田は前述のブラックホールをカスケード・ブラックホールと呼び、
800万秒(約90日)後に地球を飲み込むこと、
そのためにアマール星への移住計画を進めていること、
その第1次移民船団、第2次移民船団とも正体不明の敵に襲われ、
壊滅状態となったことを説明し、

第3次移民船団の指令として古代進に艦長復帰を要請する。

真田が、古代に提示した艦は、宇宙戦艦ヤマト。

そう、ヤマトは「完結編」でアクエリアスに突っ込み、
波動砲で自爆撃沈したはずだった。

しかし、真田はこれを復活させ、強化。
波動エンジンは6炉心となり、波動砲も6連発できるようになっていた。

ヤマトは6300隻の移民船とともに地球を出発。

ワープを繰り返しながら目的地のアマール星につくはずが、敵レーダー網を発見。

これを避けようとしたものの、敵艦隊が3方向から出現し、激しい交戦となる。

果たしてヤマトの運命は。

地球人たちの運命は。

***

良くも悪くも漫画ですが、
ヤマトファンにはたまらない作品だろうな、と思われます。

アクエリアスに沈む手書きのヤマトは、見事に3DCGとなって復活します。
そのほかにも多くのメカが3DCGで登場。

形状の狂いもなく、アップにしても線が目立つこともなく、
質感も躍動感もズバリかなりいい線いっています。

ちょっと水しぶきが細かすぎると思う部分もありましたが、
水の表現もかなりきれいでした。

時を経て、古代進もアラフォーの38歳。
娘も大きくなり、ヤマト乗組員もずっと若返りました。

口の開き方は発音と完全に一致はしませんが、正面のカットでは顎(あご)だけでなく、
ほほの部分の輪郭もちゃんと動いてましたし、不自然さはあまり感じませんでした。
(眉尻が3つに分かれているのはちょっと不自然)

**

一方、ヤマトにそれほど思い入れのない私にとっては、
SFアニメとして見てしまいますが、疑問満載です。

とはいえ、波動砲の物理的原理や、ワープのそれがどうなのかなどは
全く問題にしていません。
それこそがヤマトがヤマトたる所以であり、その点に突っ込んでいては始まらないからです。

また艦内での重力機構や、無駄に広々とした空間、異常に少ない乗員などにも突っ込みません。
それもTVシリーズからつながるヤマトのアイデンティティであろうと考えます。

私が最も気になるのは、戦闘シーン。
どうして宇宙空間での戦闘で煙がもくもくと出るのでしょうか、
こればっかりは理解できません。

そのほかにも宇宙空間に明らかに空気と重力があるとしか思えない動き。
いろんなものが爆破され衝撃を受けた方向とは違う方向へ「落ちる」のは不思議。

また、宇宙空間であることを忘れさせるセリフの数々。

艦載機が発進してすぐ「高度9000へ」とはいったいどこへ行けばいいのか。
「反転上昇」「ヤマトに続いて上昇」とはどっちの方向のことか。

それからブラックホールのアニメーションはきれいでわかりやすかったですが、
大方のブラックホールは回転していますので、その点は問題ないのですが、
ブラックホールは「穴」ではありませんので、物質はああいう落ち込み方はしません。

カスケード・ブラックホールは別ですよ、
あれは物理的なブラックホールではないので、何でも許されます。

つまり、SFアニメとみる見方そのものが間違っていることになります。
漫画としてみてください。

最後に、
エンディングに出たタイトルには大勢の観客がびっくりさせられました。

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2 コメント

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Unknown (9の部屋)
2009-12-01 06:28:24
こんにちは。
28日に国際フォーラムで試写会あったばかりなのに、それなりに人が入るのですね。
まあ、熱狂的ファンは何度でも行くでしょうが。

>いつものように真ん中のかなり前方に位置取り。
座席指定でした?
国際フォーラムではお約束の行列で、早く行っても30列目になってしまいました。
返信する
9の部屋さんへ (KGR)
2009-12-01 11:11:04
コメントありがとうございます。

厚生年金会館は自由席です。

映画館が会場の場合は指定席になることが多いですが、
ホールで指定席になることは滅多にないです。
(東京国際フォーラムくらい)

この映画の試写会は、12/1にもありますが、
(開場は有楽町朝日ホール)
狙ってもなかなか複数回は当たりません。
返信する

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