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映画BD「プレミアム・ラッシュ」

2015-06-22 21:16:56 | 映画感想
ジョセフ・ゴードン・レビット、ダニア・ラミレス、ウォーレ・パークス



冒頭、バイクメッセンジャーのウィリー(ジョセフ・ゴードン・レビット)が、
事故に遭い、転倒しているシーンから始まる。

物語はその数時間前に遡る。

ウィリーは、ガールフレンドのベネッサ(ダニア・ラミレス)のルームメイトで
大学で働いているニマ(ジェイミー・チャン)から一通の手紙を預かり、
時間までに必ず届けてほしいと頼まれる。

早速移動しようとすると怪しい男が現れ手紙を返してくれと言う。
ウィリーは断るが、男は車で執拗に追いかけてくる。
男、ボビー・マンデー(マイケル・シャノン)はNYPDの刑事だった。

ウィリーの乗っている自転車はいわゆるピストバイク。
競輪選手が使うブレーキの無い固定ギアの(ペダルが空転しない)自転車だ。

騒動に巻き込まれたウィリー。

執拗に追うボビーの目的は何なのか。

果たしてニマは何のために何を届けようとしているのか。



物語は数時間の中で完結。
展開を自転車メッセンジャーが訳有り封筒を運ぶことだけに絞り、
枝葉は極力省いている。

そのため、物語が散漫にならずにいるが、反面びっくりするような
意外さやどんでん返しはない。

また時系列を追って物語を進行させるのではなく、
状況説明を時間の遡及で示すなど、ここどうだっけ? とか、
これ誰だっけ? と言った戸惑いがないのは親切。

走行ルートや状況をCGの矢印で示すなども面白い。



ブレーキの無い自転車。
通常の自転車はペダルを踏まないと後輪が空転する
フリーハブ(フリーホイール)になっているが、
競輪で使われるトラックレーサーは固定ギアで空転しない構造となっている。

このため車輪が回り続ける限り、ペダルも回り続ける。
スピードを落とすには俗に「バックを踏む」と呼ばれる回転を緩めるしかない。

ペダルを完全に止めれば自転車も止まるし、逆回転させれば自転車も後進する。

ただ、相当のスピードが出ている状態から停車するにはかなりの脚力が必要で、
かつブレーキよりも停止距離は長いようだ。

自転車のトラック競技でゴールしたあともペダルを踏みながら走り続けるのは
このためで、急に止まると膝に必要以上の負荷がかかるらしい。

ベネッサの自転車が固定ギア+ブレーキだったかどうかは確認しなかったが、
もし、フリーハブだったなら、自転車自身で減速/停車の手段がない。

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